東京でゴルフをやるのは大変だ。
まずゴルフ場まですごく遠い。1時間でいければいい方だ。

一番、遠いところでは東京と仙台の中間というのがあった。もちろん日帰り。ゴルフ場はだいたい行楽地に近いところにあるから、車も込む。行きはなんとかなっても、帰りはほとんどが渋滞に巻き込まれてノロノロ運転。疲れと眠気との戦いが待っている。電車を使う場合は5時15分の始発に乗らないと間に合わない。朝は朝星、夜は夜星を担ってのゴルフ行きなのだ。

次にプレー代がやったら高い
熊本の倍から3倍かかる。かってはゴルフ場付設のホテルに一泊しないとだめというところがあって、そこはプレー費込みで10万円だった。さすがに数年前、経営者が代わって、泊りなしで安くはなったものの4万円ちかい。

僕も接待用に会社から会員権の名義をもらっていたが、そこは会員でも3万5000円。もちろん飲み食いは別途だ。そうそう行けるものではない。安いところもないではないが、河川敷とか山間僻地に限られる。打ちっ放しの練習場も熊本の3倍以上だ。

ゴルフ場のマナーも厳しい。上着着用でないと入れてくれないところはザラ。腰手ぬぐいでもしようものならキャディーに厳しく注意される。

田中角栄が入会を申し込んだところ、品格がないということで、断ったゴルフ場もある。そこはつい最近まで女人禁制で、某女性大臣のプレーも認めなかった。いまも祝祭日は女性を入れない。

35歳以下もプレーできない。理由は飛ばし過ぎでお客に怪我をさせたことがあるためだそうだ。にもかかわらず、僕はゴルフを続けた。当然、ひんぱんに行けるわけではない。それでも1ヶ月か2ヶ月に一度は出かけていた。

一度、行ったら少しでも元をとろうと、できるだけ沢山、クラブを振ることに決めた。1打あたりの単価を安くするにはこれしかない。できるだけ上手くならないように努力した。