僕もジャーナリストの端くれだ。
今回は郵政民営化法案と日本の将来について書かなければ・・・。ところが、いつものコケボウ(コケの生えた暴力派社員)と呼ばれる広報担当者が「とんでもない」と柳眉(本当はゲジゲジマユ)を逆立てた。7日から全国高校野球選手権県大会が始まる。高校野球番組はKABの看板のひとつ。経営者なら少しはKABの役に立つことを書けと「ご命令」だ。

僕は高校野球が嫌いだ(ざまぁみろ)。悲しい思い出が多すぎる。
こう見えても僕は甲子園大会に「出場」したことがある。大昔の話だが、今でも忘れない。50回記念大会だった。またホラ吹きと思われるかもしれないが、本当のことだ。残念ながら選手としてではない。

当時、僕は東北地方のある県で、入社2年目の駆け出し記者だったが、高校野球を担当させられた。少しは勉強して本社で開かれた研修会に出かけた。プロ野球で実地訓練、というかテストがあった。半分以上、チンプンカンプンで、スコアと戦評を一応、書き上げた。採点は55点。まあまあ合格点ではないか。その夜、支局長の電話から怒声が飛んできた。なんとテストは200点満点で、同期生の中で最下位だってさ。

しばらくして春の県大会があった。途中、さしたるミスもなく(というか熱烈な高校野球フアンの支局長が、メチャメチャ筆を入れてくれたからだが)順調だった。決勝戦では戦評も書いた。不幸なことは支局長の休みの日だった。翌朝、支局長の呼び出しで支局に駆けつけると、新聞を持った支局長の手が震えている。わずか30行の記事に間違った個所が10ぐらい。「これまで担当記者を代えた例はないが、お前は首だぁー」。

「落ちこぼれ」の僕は、なんとか首の皮一枚でつながり、先輩記者から地獄の特訓を受けて、やっと甲子園に「出場」することができた。取材で随行したのは初出場のチーム。内心、1回戦で負ければいいと思っていた。ところが1回戦は不戦勝。2回戦の対戦相手は地元・兵庫県代表校だったが、勝ってしまつた。3回戦は関西の有名校だったのに、また勝った。4回戦は敗退したが、そのころには高校野球にのめりこんでいた。

名誉のために言っておくが、その時、本社から特別賞をもらった。書いた原稿の量が一番多いからとか。優れた原稿ではない。質より量というのは悲しいが、まあ、いいか。それ時以来、高校野球の開会式や好試合を見ると、涙が出そうになる。意志堅固な僕が涙を出すなんてあってはならない。だから僕は高校野球が嫌いだ。

にもかかわらず、KABは僕の意向を無視して、県大会から甲子園まで、可能な限りたくさんの生中継やハイライトを放映する。たかが野球、されど野球。皆さんは青春の息吹や熱気に感動するだろう。あれれ、コケボウの術中にはまって、心ならずも高校野球のPRになっちゃったかな。

もうひとつ、あの時代のおまけとして、いまや落ちこぼれかかった後輩や社員をみると、自分の昔の姿とダブって、つい優しくなる。うちのアナウンサーが仮に多少トチったとしてもなんと言うこともない。やはりコケボウにも少しは優しくしたほうがいいのだろうか。多分、手遅れかもしれないなあ。

コケボウのひとこと

高校野球が嫌いですって!?何をおっしゃってるんですか!!
熱い夏が始まりますよ!藤崎台球場にも行きますよ!(鬼の目の涙を見てみたいし♪)

しかし優しくされないのはトチってない証拠!?

優秀ってことぉ~~~褒めてくださってありがとうございます!
ますます頑張らなきゃ~~♪♪えっ?褒めてない?・・・・撃沈。