久しぶりに素晴らしい試合を見せてもらった。全国高校野球選手権熊本県大会の決勝戦。先行する熊本工業に文徳が必死で追いすがる。毎回、手に汗を握る攻防が続く。9回裏、あと1点で同点のところまできた。頑張れ、文徳。僕は別に文徳のフアンではない。でもこの試合が9回で終わるのはもったいない。できれば延長戦に持ち込んでほしかった。

しかし、残念ながら1人残塁でゲームセット。文徳の選手たちが泣き崩れる。座り込んで、こぶしで地面を叩き続けたり、呆然と立ち尽くす選手もいる。試合のたびごとに繰り返される光景だが、思わず目頭が熱くなる危ない。もう少しで涙がこぼれそうになった。こんなところをコケボウに見られたら、針小棒大に言いふらすに決まっている。そうなれば僕の社内における政治生命は終わりだ。

閉会式直前まで、文徳の涙は止まらなかった。何でも熊本工業と3回対戦して、いずれも1点差で負けたとか。3度目の正直で、今回こそはと闘志を掻き立てていたに違いない。なのにあと一歩及ばなかった。その悔しさは察するに余りある。あと1打あれば、という思いが涙の中に溢れている。あの時、ああすれば、この時、ああすればという思いもあろう。試合に勝ち負けはつきものとはいえ、やはり残酷すぎる。だから僕は高校野球が嫌いだ。

閉会式後、熊本工業の選手たちは記念撮影にインタビューと喜びが湧き出ている。それを横目で眺めながら、文徳の選手たちはトンボを手に、黙々とグランド整備にとりかかる。足取りも重く、だが、もう泣いている選手はいない。チームによってはグランド整備を補欠や1,2年生に任せるところもあるそうだ。しかし、文徳は正選手も控えの選手の区別もなく、全員がトンボを持っている。やはり監督、部長の教育が行き届いているからか。負けたとはいえ、素晴らしいチームではないか

人生にも勝ち負けはいつも付いて回る。僕の場合、圧倒的に負けの回数が多い。なにしろ幼稚園の入園試験から始まって、小学校、中学校の試験も落ちたのだから念が入っている。大学はもちろん予備校の入試すら失敗した。KABでもいつもコケボウとの勝負に敗れている

しかし、負けは必ずしも悪いものではない。そこから何を学び取るか。敗れたことをばねに次の飛躍を目指す。その繰り返しが人生ではないか・・・と負け犬の僕は、負け惜しみをいう。

文徳の選手たちも、悔しいだろうが、負けたことをばねに次のステップに進んでもらいたい。負けたことが人生の貴重な宝物になることを信じている。グランドで流した涙は決して無駄ではない。

さて熊本工業の皆さん、本当におめでとう。熊本県の代表として、甲子園でも頑張ってほしい。君たちの実力をもってすれば、甲子園でも必ず勝ち進んでいくだろう。KABでは8月6日から、熊本工業が勝ち進んでいる間、午後11時ごろから「熱闘甲子園」を放送する。多少、眠たいだろうが、ぜひ見て欲しい。そしてKABと一緒に熊本工業を応援しよう。

コケボウのひとこと

社長!「高校野球が嫌いだ!」といいつつも藤崎台に何度も足を運ばれたこと、ちゃーんと知ってますよ!キライなんて仰ってないで一緒に甲子園で熊工の応援をしましょう!

「頑張れ!熊工!」

でも・・・昨年甲子園に初めて行ったとき、なんだか感動してウルウルしたからなー。
一緒だとまたネタにされてしまうかなぁ・・・。

先に涙したほうが負け、なんてなしですよ。