いよいよKABがJR熊本駅近くの二本木の新社屋に移転する。10月1日からはそこから電波を出す。KABにとっては、まさに「第2の開局」となる。僕もこれからはCMタレントやコメディアン役から脱皮して、社長業に徹しなければならない。といったらコケボウが「無理、無理」とあざ笑った。ヒバちゃんこと「真夏の火鉢」は「フン」と一言。いったいこの僕を何と思っているのだろう。

実は、あまり知られていない(知って欲しくない)が、KABはこれまで借家住まいだった。15年間もよく我慢したものだ。開局当初、カネがなかったということもあるが、熊本県などとの関係から、テクノプラザビルに「看板企業」として入居したらしい。借家だから狭くても我慢しなければならない。スタジオなんかテレビ局の中で「日本一狭い」といわれたぐらい。とても他人様に見せられたものではない。

利点は熊本市の中心部で、歓楽街に隣接していること。お客さんの足の便もいいし、「ちょっと寄った」というお客さんも結構いた。しかし、利点は欠点でもある。なにしろ、なかなかまっすぐ帰宅できない誘惑が多すぎる。特別、酒が好きというわけでもないのだが、ついつい足先が飲食店関係へと向いてしまう。というわけでエンゲル係数が高くなってしまった。エンゲル係数に飲み代は入らないんだっけ?

ともあれ僕は自社ビルを建てて、本社を移転させることに決めた。というのは真っ赤なウソ。先代社長の山本会長が10年前から着々と準備を進めていたものだ。僕が来た時には全て決まっていた。だから僕は本社移転に関しては何の貢献もしていない。社員はみんなそのことを知っているが、部外者には分からないだろうと、いかにも僕が自社ビルを建てたような顔をしている。厚顔無恥でないと、社長は勤まらないよ。

新社屋は、ご存知の通り、駅前再開発地区にある。なんでも用地選定の際には再開発が進んで、ビル群の中にKABが行くというイメージもあったらしい。ところが予定は現実にあらず。新しく建ったのはKABとパチンコ店だけ。この地区は通信文化地域になっているらしいが、パチンコ店も「文化」の一種だから、まあ、いいか。

二本木といえば昔、遊郭があったところで、一大歓楽地でもあった。しかし、もっと先に遡れば、奈良時代の県庁だった国衙があった場所だ。新社屋の建設に先立っての発掘調査では、大きな建物の柱の跡が見つかっている。正直いうと発掘調査で金銀財宝がザクザク出てきて、それを建設費に当てるつもりだった。が、所詮、夢は夢。ただ由緒ある場所だったことは間違いない。KABは由緒ある場所の再建の役割も担っているのだ。

ともあれ5,6年後には九州新幹線も開通し、国の総合庁舎もできているだろう。駅前再開発も想像以上に進んでいるに違いない。KABはその先鞭になる。社員はみんな自分の「城」を持てたことで、意気も上がっている。新生KABはこれから大きく羽ばたいていくはずだ。その旗振り役を僕はやらなければならない。どうだ偉いだろう。

ただ心配なのはコケボウやヒバちゃんら、○○の一派がやる気のある社員の足を引っ張らないかどうか。そこのところは僕にも自信がない。

コケボウのひとこと

えっ!?社長業にCM出演はカウントされてなかったんですか????
ま、いいや。

新しい社屋もできました。
新しいCMもできました。
みんな張り切っています。

ということで10月1日から、ますますパワーフルフルな門垣社長の新CM放送します!
おたのしみにぃ~。