どうなることやらと心配していた新社屋からの放送開始が1日から無事、始まった。移転も全て終わり、記念の生番組も好評だった。いずれもKABにとっては初経験。内心ではヒヤヒヤしていたが、まあ運がよかった。これも僕の人徳のなせるワザ、とはだれもいってくれなかった。ともあれ「新生KAB」は第一歩を踏み出した。よろしくね。

話は全く違うが、僕は、あの有名な女優、宮沢りえ母子とじっくり飲んだことがある。今回は単なる僕の自慢話だから、別に読んでもらわなくてもいい。

2月中旬だから、そんなに昔のことではない。KABの番組「天草の海道-宮沢りえが愛した海―四季彩る」にりえちゃんが出演、ナレーターもしてくれることになった。

当時、映画雑誌のブルーリボン賞などを受賞することが決まり、天草で祝賀会をやろうという話になった。僕にも出席を、と声がかかった。これこそ「役得」と飛びついた。我ながらさもしいねぇ

本渡市のある寿司屋に出かけると、「母子は人見知りだから、そちらの宴会は座敷でどうぞ」ときた。そうだろうな。そんなにうまくいくわけがないや。ということで撮影のスタッフや地元の関係者らとまずは一杯。宴が盛り上がり始めるころ、りえママが焼酎片手に現れた。あとはドンちゃん騒ぎ。りえママは僕の鼻をつまむやら、おでこをなぜるやら、首をしめるやら、大騒ぎ。帰り際、りえちゃんにそっと握手しようと思ったら、両手でギュッとつかまれた。思わず「えっ」といったら「本当の握手ってこうするのよ」。さすが女優。その手の感触は酔っ払っていて、全く覚えていない。

翌日、撮影に同行した。現場で台本を渡されたりえちゃんは、さっと一瞥。それだけで一言も間違えることなく、表情豊かに、時間もぴったりで、一発OK。なんでも出演した映画のセリフは全て覚えているとか。やはり一種の天才なのだろう。

撮影も終わり、飛行機の出発まで2,3時間ある。そこで昨夜の続きをと昨夜の寿司屋へ。りえちゃんはのっけから「2合入りのお銚子を2本」ときた。僕とりえママは焼酎。かくて宴会は再現された。りえちゃんは「あれが美味い」「これも美味い」と、自ら食べかけの箸で、僕の皿に付き出しや刺身を載せてくれる。塩を可愛い指でつまんでかけてくれることも。僕は決してデレデレしていたわけではない。と思っているが、どうだったのか。

自慢話は、りえちゃん母子と飲んだことではない。「天草の海道」が、テレビ朝日系列局で競われる「ものづくり大賞」で、最優秀賞が決まったことだ。各局、自信の番組をノミネートさせるだけに、競争は熾烈。その中での受賞である。「水中カメラで辛抱強く取材し、表情豊かに変化する天草の四季を宮沢りえのナレーションで伝えた品質の高さが高評価を得た」というのが、受賞理由だ。KABの番組つくりの姿勢や能力が高く評価された。 潮谷知事もたまたま見ていて「すばらしい。学校の教材に使えないものか」と絶賛してくれた。これを自慢せずしておれようか。近く、再放送される予定なので、ぜひ見て欲しい

さて、宮沢母子とは天草での再会を約して別れたが、その後、音沙汰はない。もちろん、こちらからもまだ連絡していない。やはり、うたかたの夢だったのか。

コケボウのひとこと

あらあら音沙汰なしですか?
では「コケボウ」ちゃんが、ご連絡申し上げます。もちろん、原稿の催促ではなく「お食事」のお誘いの。いつでもお誘いくださればよかったのに。りえちゃんとのお食事と勝るとも劣らない、楽しい時間になりますよっ。

宮沢りえさんがナレーションしてくださった「天草の海道四季を彩る」は年末あたりに、再放送を予定しています。もうしばらくお待ちください。