早くも5月がやって来た。一番、さわやかな季節だが、今年は相当、気になることがあって、新緑を楽しむ気持ちにもなれない。この時期、新入社員たちが少しずつ会社に慣れてくるころだが、同時に「5月病」が出てくるころでもある。新しい環境に馴染まず、精神的に不安定になるなど、不適症病状に陥ることだ。

KABには今年、2人が入社した。競争が激しい入社試験(もちろん学力試験も含む)をクリアした、期待の新星という触れ込みだ。一人は箱根駅伝の早稲田大のキャプテン。逃げ足が速そうなので「イダテン(韋駄天)」君という。もう一人は広島大でドラムを叩きすぎて、頭の中までドラム状態になったという「ドラム」君。なにせ二人が配属された職場環境が社内でも最悪のところなのだ。

イダテン君は営業局。ここの社員は学力、知力試験ではなく、体力馬力だけで入社したらしい。知能をあまり必要としない体育会系だから、上のいうことには絶対服従。もちろん女性にモテるわけもなく、その憂さ晴らしはもっぱら酒に溺れることしかないという輩だ。ゴルフが上手いのが多いが、これも腕力だけに頼って、頭脳プレーができないからスコアがいいという説がもっぱらだ。その中にぶち込まれたイダテン君の顔色が最近、冴えない。

しかし、ドラム君の職場環境のほうが、もっと悪いように見える。配属先は編成業務局。圧倒的に女性が多い。ドラム君の前後左右には大局(おおつぼね)様小局(こつぼね)様がひしめいている。たちの悪い女護ヶ島に流罪になったようなものだ。男性と縁遠い職場だけに、新鮮さが取り柄のドラム君に、なんとかチョッカイをかけようと虎視眈々としている。ちなみにコケボウはドラム君の背中を、舌なめずりしながら眺める位置に鎮座している。気の小さい僕なんか一日居ただけで胃潰瘍になるだろう。

さて二人は無事、5月病を乗り切ることができるのだろうか。僕は心配で、毎日一回は職場を覗いている。二人ともやや、やつれた感じはするものの、いまのところ退社の気配はない。「いやあ、仕事が面白くて(本当かね)、覚えることに必死で、5月病にかかる暇なんてありません」とか。さらに「皆さん、パワーフルフルな方ばかりで、いろいろ勉強させられることばかりです」とも。ひょっとしたら恐怖が先走って、真実を言えないのかもしれない。ちなみに隠れるようにして二人だけで(身の不運を慰めあいながら)酒を飲んでいるらしい

まあ、いずれ本音を聞きだしてやろう。それにしても一般的に「三日、三月、三年」という言葉がある。新入社員が「会社を辞めたい」と思う時期だそうだ。そういえば僕も新入社員のころ、入社3ヶ月目、3年目に辞めたいと思ったことがあったなあ。その話は省略して、新人二人については、さらに6月病、7月病にも気をつけなくちゃ。

え、なに「新人ばかり大事にするな」だって。そうはいっても俗に「畳と○○は新しいほうがいい」(僕はこの説には猛反対だ)というではないか。会社の場合は「社屋と社員は新しいほうがいい」ということか。さて社屋は昨年10月、新しくなったことだし・・・。

コケボウのひとこと

なんだか最後のフレーズが気になりますねぇ。
「社屋と社員は新しいほうがいい」??
もしかして入社17年のワタシ達に、ケンカ売ってらっしゃいます?

ま、フレッシュな新人もいいでしょうが、会社には大局も小局もいないと寂しいと思いますよぉ~。

新人は、社長をつかまえて「締め切りは厳守ですよ!」とも「書き直してください」とも言わないでしょうけど、多分社長の姿を発見した途端恐れ多くて逃げますよ。
どぎまぎして、あんまりお話しもできないと思うなぁ。
そーなったら孤独でしょう??

ゴールデンウィーク真っ只中!
すでに、私たち古参の毒にあたりたくなったのではないですか?
しばらくお会いできず、お寂しいでしょうが、休みが明けたらまた原稿いただきに参りますからご安心ください♪