女の嫉妬の怖さをしみじみと感じている。もちろんコケボウ女性であるという前提に立っての話だが・・・。

ことの起こりは、先週、「ひとこと」の原稿をコケボウにご提出させていただいた時のことだ。原稿を一読したコケボウは顔面を真っ赤にして、怒鳴り始めた。東京から転勤してきた社員に「ナゾセンのワダ」と命名したのが、いたくアタマに来たらしい。僕のイメージは「ウミセン(海千)、ヤマセン(山千)」からの連想が強かったのだが、コケボウは「薄紫のベールに覆われたようなセンダン(栴檀)」からの連想と受け止めた。

「なによ、これ。きれい過ぎておかしいじゃあない。私はコケよッ。コケ呼ばわりされているのに不公平じゃない。こうなったらナゾセンを徹底的に苛め抜いてやるッ」。窓ガラスがビリビリと震えた(ように見えた)。決して作り話ではない。職場の全員が証人だ。空気は一瞬にして氷ついた。ナゾセンの体は硬直している。先週の「コケボウのひとこと」は上品に書いてあるが、あんなものではなかった。女の嫉妬がむき出しだった。それ以来、僕とナゾセンは恐怖の日々を過ごしている。

「コケ」のどこが気に食わないのだ。コケは実に美しい。京都のコケ寺・竜安寺に行かれたかたはご存知だろう。屋久島の苔むした屋久杉の森も幽玄的で、見た人を虜にする。そんなに遠くなくても、熊本市内の立田山の麓にある立田自然公園に行けばいい。ここは細川家菩提寺の泰勝寺跡だが、園内の苔園はじめいたるところにコケが群生している。杉木立に囲まれた苔園には白髪ゴケ、立ゴケ、しのぶ苔などいろんな種類のコケがある。木漏れ陽の光線の具合によってエメラルドグリーンからダークグリーンまで、微妙に変化する。半日、見ていても飽きることがない。コケボウにはもったいないぐらいだ。

それなのに「薔薇ボウ」とか「百合ボウ」に名前を変えてくれだって。あんな人工交配された派手派手しい花のどこがいいのだ。そういえば今、コケボウにふさわしい花が満開だ。少し気をつけていると、道端でも見ることができる。葉っぱは可愛らしいハート型。茎や葉脈に少し赤味があり、そこはかとない色気を感じる。香りが強く、「臭い」という人もいる。花は直径2.5センチぐらいか。純白の花びら状のものが十文字に開き、中央に約1センチの薄緑の花穂が立っている。群生しているので、薄暮の中では妖精が乱舞しているように見える。

まさにコケボウのために咲いているようなものだ。これなら文句はないだろう。え、この花の名前?特別に教えてやろう。「ドクダミ」という。「ドクダミボウ」略して「ドクボウ」なんてどうだ。


KABの非常勤取締役だった東光石油代表取締役社長の石原光太郎氏が急逝され、20日、熊本全日空ホテルニュースカイでお別れの会があった。参列者は会場を埋め尽くし、廊下まで溢れていた。いまさらながら石原氏の人徳の高さ、人望の厚さを思い知らされた。どうか安らかにおやすみ下さい。

コケボウのひとこと

あらぁ~。
めずらしく褒められちゃった。
「コケは美しい」ですって。
なーーーんだ社長、私のことを常日頃から「美しい」と思ってらしたのですねぇ。
なーんだ、なーんだ。オホホホホ~ッ♪
しかも、そこはかとない色香漂うドクダミ
万病に効くかどうかは知らないけど、社長は何気にワタシのこと社内の病んだ人たちの心を癒す「癒し系」と思われてるってことでしょう?うふっ。

ちょっとマテ。じゃ「ボウ」は?
「薔薇ボウ」や「百合ボウ」を提案したけど、そーいえば「暴力派」の「ボウ」でしたよね??
「コケボウ」って「美しい暴力派」ってこと?
暴力派っていうのは、ちょっと不本意だけど「美しい」が付いてるから、いいってことにしよーっと。