どういうわけか、KABの制作部門で「ヒゲ族」が異常繁殖している。全くヒゲと関係ない男性は一人だけ。残りの5人は不精ヒゲも含めてヒゲと何らかの関係がある。他には全社で2、3人散見するだけなので、まさに異常現象だ。

ヒゲ族の親玉鼻ヒゲアゴヒゲを蓄えている。なぜヒゲを生やしたのかは顔相を見れば一目瞭然だ。あれは鼻の下が長いのを隠すために違いない。ある時、「エロヒゲ」と呼んだら、「それだけは止めて欲しい。すぐ誰のことか分かるから」と泣きつかれた。僕も訳が分からない男でもないので、「サンミヒゲ」と名前を変えてやった。エロだけではもったいない。エロ、グロ、ナンセンスの三位一体ヒゲという意味だ。本人は事情を知らないから、満足している。

隣席の男性も鼻下とアゴにヒゲがある。何でも10数年前からだそうだ。生やした理由は「コンプレックスを隠すため」とか。アゴが短いので、それをヒゲでカバーしているという。しかし、僕が見るところでは、そんなにアゴが短いわけでもない。それにアゴを隠すには材料のヒゲの本数が若干、不足しているように感じられる。だからといって「貧乏ヒゲ」というのも可哀想だし、「ショボヒゲ」ということでどうだろうか。

圧巻は最近、入ってきた芸術家風情東京芸大出身との触れ込みだから、当たらずとも遠からずという感じだ。この芸術家風情は顔中、ヒゲだらけ。何となく熊襲(クマソ)を連想させるので「熊襲ヒゲ」と呼んでいる。そういうといかにもゴツイ感じだが、目元が優しいようにも見えるので、バランスはとれている(新人なので一応、誉めておく)

この春、報道部門から転属してきた男性は、ヒゲを生やしているわけではないが、ヒゲが濃く、夕刻にはまるでヒゲを生やしているように見える。「アフターファイブシャドウ(午後5時すぎの影)」というと聞こえはいいが、あれは「シャドウ」ではなく「ブラック」だ。もう一人は、気分次第で、ヒゲを生やしたり、剃ったり。言ってみれば「時知らずヒゲ」というところか。なにせこの5人が揃ったところは、まるで山賊の巣窟。僕ですらあまり、近づきたくない。この職場では、最近、二人の女性社員が辞めたが、あるいはヒゲに怯えたのかもしれない。

もっともヒゲ族にも同情すべき点がないわけでもない。仕事が忙しく、ヒゲを剃る暇もなく、不精ヒゲが定着したという一面もあるようだ。それに別にテレビの画面に登場できる面相でもないし、まあ、いいか。

おっと、ヒゲと関係のない「カオピカ」君も紹介しなくては。彼の名前は僕と全く一緒だ。僕が職場を覗くと、ヒゲ族の親分が「イツオー」と怒鳴る。つい返事しそうになると「呼んだのは社長じゃない」と弁明する。「カオピカ」君にかこつけて、僕の名前を呼び捨てにするのが快感になり、ストレスを解消しているのは間違いない。

ちなみにコケボウの夫もアゴヒゲを生やしている。これは多分、コケボウに殴られたアザを隠すためだろう。その夫が言うには「うちの女房にやヒゲがある」とか。その意味は知らない。

コケボウのひとこと

ヒゲ??
そうでしたっけ?
うちの夫もヒゲはやしてましたか?
社長は観察力が鋭いですね。
「殴られたアザ」??そんな殴ったりするわけないじゃないですかぁ。
殴るほど会ってないような気がしますよ、最近(苦笑)

「うちの女房にヒゲがある」→「うちの女房にトゲがある」の間違いでは?
美しいものにはトゲがある・・・要するに「うちの女房は美しい」ってことでしょ。
んまぁ~ダーリンったらぁ。