久しぶりに「命の洗濯」をした。知人のオクちゃんから「天草にクルージングに行かないか」と誘われたのがきっかけ。「船長」のマコトちゃんは金持ちには見えない。クルーザーといっても、せいぜいモーターボートに毛が生えたぐらいだろう。

天草の2号橋を過ぎて左折、しばらく走ってヨットハーバーに着いた。でっかいクルーザーが沢山ある。もちろんモーターボートの類も多い。5、6人が乗れるくらいの船を捜す。ところが次から次に同行者が到着。9人もいる。こんなに同乗者が多いと、小さな船だと海難事故が心配だ。

トクちゃんが指差した船を見て驚いた。15人乗りの立派なクルーザーではないか。停泊している船の中でも2、3番目に大きい。上の運転席だけで6人分の座席がある。デッキの部屋は10人ぐらいがゆったり座れるサロン。台所にトイレ、シャワー室、それに運転席。その下に降りていくと寝室まである。貧乏人の僕は仰天した。

まずはイルカ見物に行くことになった。漁船や遊覧船を次々に追い抜いていく。海風が気持ちよい。金持ちがヨットを買う気持ちが良く分かる。僕もなんとなく金持ちになったような気分だ。こういうとき軽佻浮薄な人間は直ちにその気になれるから便利だ。

現場に着くと遊覧船などが17、8隻もひしめいている。その真ん中に6、7頭のイルカが飛び跳ねている。手前や横の方にも別の群れがいる。かなりの大群だ。イルカはあちらで飛び跳ね、こちらで水しぶきを上げる。そのたびごとに船の集団も移動する。まるでイルカが人間を手玉にとって遊んでいるようだ。1時間ほどイルカに見とれて帰ることにした。

帰路、マコトちゃんが僕にもクルーザーのハンドルを握らせてくれた。もちろん周囲に他の船がいないのを見計らってのことだ。それでも僕は「船長さん」なのだ。本当にバカだねえ。まっすぐに走らせるだけだが、後ろを見ると右に左に蛇行している。簡単なようだが、それでいて難しい。

一旦、港に帰って、3人乗りのジェットスキーをお供に近くの海水浴場の沖合いに停泊。そこで泳いだり魚釣りをしたりジェットスキーを走らせたり・・・。僕も生まれて初めてジェットスキーのうしろに乗せてもらった。波の上を飛ぶように走る。なるほど若者が夢中になるはずだ。ジジイの僕でさえウキウキしてくるのだから。つい30歳以上も若返った感じだ。

最後は港のあずまやでバーベキュー。ビールやワインをがぶ飲みした。酔いが回ってベンチでついつい熟睡した。起こされると夕日が目にまぶしかった。かくして僕の一日だけの「金持ち豪遊」は終わった。オクちゃん、マコトちゃん、また誘ってほしい。

翌日、貧乏人の社員がいるKABに出社。社内を遊覧すると、イルカはいないがトドセイウチみたいなのがゴロゴロしている。そのうちの一頭が近づいてきた。「社長、コラム原稿は明日には出してくださいね」と吼えた。あっ、いけない。僕はもう「金持ち」ではないんだ。やはり貧乏人のほうが性にあっているなあ。

コケボウのひとこと

このお話を読んで、一番気になったのは、この楽しい出来事中の社長のお召し物が何だったか、ってこと。
皆さんも気になりませんか?
「泳いだ」とあるので、何らかの水泳着をお召しになったのでしょうが、ピチピチビキニ水着?それともイアンソープが着ているような競泳用
いや、もしかしたら今もっともトレンドな「ふんどし」??
どうしても気になって、社長に直接聞いてみました。
そしたら「何考えてるの?いやらしーい」って返事がかえってきたのですが、いやらしいって何?なるほど社長はまだご自身を、バリバリのセクシーな男性だと思ってらっしゃるんですねぇ。(爆笑)
実際にお召しになったのは、普通の(ひざ上の短パンみたいなやつ?)水着だったとか。
勝手に赤いハイビスカス柄の水着を想像しちゃいましたが、違いますかぁ?
貧乏ビンボウっておっしゃいますが、KABの社員も今にクルーザー持ちが出てくるように、みんなで頑張りましょう!
まずは、社長から!
新しいCM、そろそろ打ち合わせにかかりますよ。
働かなきゃ、足腰が丈夫なうちにクルージングできなくなっちゃいますからねっ。
この際、トドでもセイウチでもなんでもいいです。
それ位の勢いで働かなきゃ、お金持ちにはなれませんものっ。