台風一過、急に秋めいてきた。朝夕は随分、涼しくなってきた。景色にも秋の気配が漂い始めた。これからは通勤も楽しくなりそうだ。というのも僕は、特に用事がない限りはバス通勤している。それも途中で下車して白川沿いに、歩くことにしているからだ。これからは暑くもなく、寒くもなく、まさに通勤時が散策の時間になるのだ。

白川の河川敷にうっそうとした榎と栴檀(センダン)が並んでいるところがある。どちらも実を付けている。まだ青々としているが、これから少しずつ色づいてくるだろう。木陰に佇むと川風が頬を撫ぜていく。周りを赤トンボが乱舞している。子どものころは良く見たものだし、トンボ釣りもやったことも思い出す。何となく童心に帰った様だ

KABの名誉のために言っておくが、別に社長用の乗用車がないわけではない。僕はバスの車窓から街を眺めるのが好きだ。多少でも歩けば健康にもいいだろう。もうこの年齢になると鍛えるアタマもない。せいぜい鍛えられるのはアシぐらいなものだ。てなわけでバスと徒歩で通勤しているわけだ。これも高齢化現象のひとつか。そういえば若い頃、「健康のため、地下鉄の一つ前の駅で降りて、あとは歩く」なんていう先輩をみて「ジジイだな」と思っていたが、僕もそういう年代になったんだ。

先日は金峰山に車で行った。金峰山の山頂に、新しくデジタル用の送信施設ができたので、その視察のためだ。というのは口実本音は一足早い秋色を探しに行ったのだ。台風で木の枝があちこちに散乱していた。まだ色づくまでには間がありそうだが、空気はまさに秋の爽やかさだ。白色のヒガンバナが咲いていた。ごく小さいが、すごく人目を引く赤い可憐な花は金水引草。あちこちに群生している。どういうわけか白色の銀水引草は見つからなかった。鮮やかな空色の露草の花も結構、目に付いた。ノリウツギの白い花もあったが、何となく色あせて見えた。やはり平地より秋の気配は一足早いようだ。

茶屋の店先で、剥いた落花生を手のひらに置いて何かを待っている人を見かけた。しばらくすると小鳥が手のひらに止まり、落花生を咥えて飛び去った。次から次に飛来する。野生の小鳥がよくここまで人になついたものだ。多いときは落花生を剥く暇がないぐらい寄ってくるそうだ。この人は「シジュウガラではないか」と言っていたが、図鑑で調べると、どうやらヤマガラのようだ。

さて送信設備の方だが、熊本の民放4局がバラバラに建てるのも資源の無駄遣いだし、経費もバカにならない。ということで4局共同で建てた。というかRKKさんの建物に同居することにした。建物の中には新品の機材類がずらりと並んで壮観だ。いよいよ12月からはここからデジタルの電波が送信される。

金峰山は小中学生のころ遠足でよく登った。あのころは鎌研坂から峠の茶屋を経て、サルスベリを息を切らしながら歩いたものだ。いまは車であっという間に山頂に着いてしまう。子どもの頃の思い出を探したが、記憶があいまいでなかなか見つからなかった。やはり歩いて登らないとダメなのかと実感した。徒歩通勤で足腰を鍛えて、今度は歩いて上ることにしよう。ひょっとしたらアケビくらい見つかるかもしれない。

コケボウのひとこと

今日のコラムきれいですねぇ~。
きれいすぎて、ご愛読の方の期待を完全に裏切っている気がしないでもないけど(笑)
秋を感じるいい季節になってきましたね。
私は何で秋を感じるか??
だいたい熊本は秋が短いし、この時期は10月改編の仕事に追われ、気が付いたら寒くなってるという過ごし方を、ここ何年かしています。
つい2、3日前、ふいに窓の外をみたら完全に日が暮れていてびっくりしました。
土曜日は秋分のですもの、それも当然ですよね。
社長は金峰山に「今度は歩いて上る」らしいので、ちょっとお供でもしてみましょうか。
「一駅分歩いて」鍛えてないけど、社長とはダブルスコアくらいの年齢差があるんですもの!いざとなったらおぶって下山くらいは大丈夫ですよ。
でも、どちらかというと、周辺の「みかん狩り」とか「ぶどう狩り」とかに行きたいなぁ。
いかがですか社長!