僕の釣りの歴史は長い。ものごころ付いた頃から、親父に連れられて始めた。江津湖、白川などが主な釣り場。獲物はハヤ(関東ではオイカワという)、フナだった。最初のころは糸をもつれさせるだけだったが、親父が熱心に教えてくれたお陰で、なんとか様になるようになった。

時代は移って、僕も自分の子どもを釣りに連れていった。長男が幼稚園のころ福岡市の郊外にハヤ釣りに行った。やっと釣れ始めた頃、ドボン水音がした。なんと長男が土手を滑り落ち、川に首まで浸かっている。直ちに助け上げ、簡単に体を拭いて、車に閉じ込め釣りを再開した。沈着冷静な僕だからできたことだろう。えっ、意味が違うって。

長男はもっと小さい頃、北九州で団地の裏の畑にチョウチョウを捕りに連れていったら、肥溜めにはまり込んだこともある。近くの川で体を洗ってやったが、臭いの臭くないの。その時の肥料がいまだに効いているからか、30歳過ぎたいまも肥満児(者)だ。この話は関係ないか。

数年後、千葉の岸壁にサヨリ釣りにいった時は次男を連れていった。2,3匹釣り上げた頃、ジャボジャボ音がした。今度は次男が岸壁の壊れたところから、海に落ち込んでいたその時も車に閉じ込めて、釣りを続けた釣りを邪魔した子どもには懲罰を与えなければならない

どちらの場合も、ずぶ濡れになっている子どもを見た妻が烈火のごとく怒った「子どもと釣りはどちらが大事なんですか」と、2回とも同じことをいった。釣りを続けたのはたかだか30分前後。なにを大げさなと思ったが、蚊の鳴くような小声で、ひたすら「ごめんなさい。もうしません」と謝り続けた。

それ以来、子どもたちは釣りに興味を示さなくなった。僕は教育を間違ったのだろうか。それでも長男が高校生のころ「ちょっとだけ釣りをやろう」と騙して、手漕ぎボートでキス釣りにいったことがある。このときはさすがに海には落ちなかった。その代わり、船酔いになってゲエゲエ苦しんでいた。撒き餌が効いたせいか、キスは沢山釣れた。長男は大変だったろうが、連れて行った効果はあった。いつか、また騙してやろう

大人になった子どもたちは、今も釣りに連れて行った時のことをよく覚えている。子どもというのはくだらない事を詳細に記憶しているものだ。「あの時、親父はひどかった」恨みがましくいう。しかし、父子の絆強まり会話の断絶もない。これも釣りの成果の一つだ。もし父子の断絶が心配なら、釣りに連れて行って、海か川に落としてみたらどうか。いや、今なら幼児虐待で訴えられるかもしれない。まあ、他人のことだから、好きにしたら

KABの社内でも、よく釣りに誘われる。行きたいのはヤマヤマだが、なかなかその機会がない。断っておくが、仕事の腹いせで社員から海に突き落とされることを恐れているわけではない。水中に落とす経験は僕の方が豊富だ。もし僕が誘いに乗ったら、誘った社員は気をつけたがいい

(釣りバカの項さらにつづく)

コケボウのひとこと

もう呆れて申し上げることもございません(-.-;)
川に首まで!?岸壁から海へ!?しまいには肥溜めぇぇ!?!?
そりゃ奥様から「子どもと釣りはどちらが大事なんですか」とも言われますわ。
ワタシだったら慰謝料と養育費たんまりいただいて離婚ですね。
凄いわ、そんな社長と添いとげられた奥様と、そんな目にあいながらも立派に(体格のことでは決してなく)成人された息子さんたち。
このお話もっと早くに知っていたら「魚釣りをしているケービィーと社長」なんてCM絶対つくらなかったと思います。
ワタシ日ごろから恨みをかっているのも知っているし、一番に突き落とされてもおかしくない。大きな声じゃ言えないけど、顔もつけられないカナヅチだし・・・無事に帰ってこられてホントによかった。
今度からCMを制作する時は、ご子息に取材してからにしなきゃ。
いや、ご子息よりもっと付き合いが長いハズの3人の弟さん方にお聞きしたほうがいいかな。
ぜひご協力をお願いします
社長と付き合っていくのは命がけです。
あ、魚釣りの話でしたね。
過去の大漁話はいいですから、釣ってみせてくださいよ。
小骨の少ない白身魚がいいんですってば。