なんということだろう。このコラムも今回で100回目を迎えた。バカでは絶対にできない。とはいえ少しでも賢ければ絶対にやらない。いってみれば僕が普通の人間よりちょっと下だからできたことだ。このうち半分ぐらいは自ら進んで書いた。残りの半分は、脅され煽てられ殴られ蹴られ涙半分に書かされたものだ。

皆さんの中には「ゴーストライターがいるのだろう」とか「よく書く暇があるな。よっぽど暇なんだ」などという人もいるが、どちらも違う。僕は本業の合間を縫って、書いている。分量は400字詰の原稿用紙で4枚ぐらい。ネタが面白ければ2時間もかからないが、いいネタがないと3,4時間かかることもある。一番、楽なのはコケボウネタ。これは単に実話を書くだけで、存在が漫談そのものだから、考えなくてすむ。

時々、ネタに困ると、社内を巡回して、社員と話し込む。中には「認知症患者の社内徘徊」なんていうヤツもいる。僕も完全に否定するほどの自信はない。先日なんか、メガネを掛け忘れて出社した。というよりどこにメガネを置いたか、見つからずに出勤したのだが。これなんか認知症の病状かもしれない。それはともかく、お陰さまで社内の事情にやたらに詳しくなった。時々は脅しのネタに使えるような話題にもぶつかる。断っておくが、それで脅したことは一度もない

最近では社員からの売り込みも増えてきた。何でもペラペラペラ喋るペラ子のようなのもいる。「ペラ子」と呼ぶと、うれしそうに近づいてくる。この間は間違って「ペチャ子」と呼んだら、周囲から「ペチャは別のことを連想するから、止めたがいい」注意された「ペチャ」がなぜいけないのか、未だにわからない。なかには「私はいつ、取り上げてくれるんですか」と迫ってくるのもいる。

もちろん、どんな話でも書けるわけではない。一番、気をつけるのが、セクハラパワハラと受け取られかねない内容だ。少しでも危ないと思ったら、事前に本人に原稿をチェックしてもらう。これまで2度、修正したことがある。僕は別に嫌がらせでコラムを書いているわけではないので、修正の申し入れには直ちに応じることにしている。僕がいかに細かい心配りをしているか、お分かりになるだろう。そういう繊細な神経がないと、社長業は勤まらないのだ。えっ、単なる臆病なだけだって。そうかなあ。

全く神経を使わなくてもいい相手もいる。何を書いても喜んでくれる。回りはハラハラ、ドキドキしているらしいが、どうも鈍感の塊らしい。歩くときも、ドンカンドンカンと足音を立てている。えっ、誰のことかって。それは企業秘密だから、明かせない。御想像にお任せしよう。

さて、100回も続けば、「ご苦労様」とか、「一杯、御馳走しよう」とか「お礼に金一封を」とか「表彰状を出そう」というような話になりそうだが、どこからも、なにも言ってこない。社内的には全くの無視である。やっぱり社内では僕の影は薄いのか。人徳のない社長というのは惨めなものだ。

本来ならこの回で打ち止めといきたいが、許してくれないだろうなあ。

コケボウのひとこと

本日このコラム、お陰さまで100回を数えることができました。
ご愛読ありがとうございます。
事実とはとんでもなくかけ離れた話が無いわけではありませんが、テレビ局ってところは、バカやってるなぁと思っていただけたら、毎週社長にムチをふるっている甲斐があるってもんです。
社内からなんと思われようとかまわないのですが、このコラム、社長のお身内もご愛読いただいているようで、そちらには若干気をつかいます。
ご子息にしてみたら大事な尊敬する「お父様」でしょうから、そこに向かって言いたい放題って訳にもねぇ。
でもそのご子息、最近のワタシのコメントを読んで「元気がない」とおっしゃったそう。
え?もっといいの??
そのお言葉は、100号にあたっての、ワタシへのエールと受け取りこれからもムチをふるい続けて200号を目指したいと思います。
社長は「一杯、御馳走」だ「お礼に金一封」だと、トンチンカンな事を言っているようですが、毎回ネタを提供し続けている社員にこそ、なんらか感謝していただきたいと思うのはワタシだけ?
認知症の進行を遅らすのにも貢献していると思うし。
社長!表彰状はいらないので「一杯ご馳走」の方でよろしくお願いしますねっ。
ノックは受けるほうも大変でしょうが、打つほうも大変なんですよっ。
さぁ、打ち止めなんてとぼけた話をしてないで、来週のネタ探しに励んでください!
一週間って早いですよ。