百花繚乱、とまではいかないが、暖冬の影響で、いろんな草花が例年より早く咲いている。意外と見落としがちだが、気をつけて眺めると、あちこちで見かけることができる。早春の花といえば、どういうわけか白い花が多い。一番早く咲くのがコブシだ。周囲の草木はまだ冬枯れなのに、真っ白な花を枝一杯に咲かせる。例年、この花を見ると「間もなく春だなあ」と思う。

コブシによく似ているが、若干、遅れて咲くのがハクモクレンだ。花はコブシよりひとまわり大きい感じ。清純な白色で、端正な花姿は何となく華やかさもあり、僕はコブシより好きだ。花が濃紫色のシモクレンはハクモクレンよりさらに遅れて咲くと思っていたが、今年はすでに咲き誇っているのを見た。

華やかさでいえば、ユキヤナギも負けてはいない。一つ一つの花は小さくて地味だが、枝を埋め尽くした様子は、名前の通り、まさに柳が淡雪に覆われたようだ。遠くから眺めると、花の噴水のようにも見える。陽だまりに佇む姿は、真っ白なドレスをまとったお姫様を連想させる。

まだまだ咲いている。馬が食べると酔っ払ったようになることから馬酔木と書くアセビ。ブランデーグラスを逆さにしたような小さな花だ。白とピンクがあるが、やはり白い花がいい。これも例年なら4月上旬ごろ咲くが、日当たりのよさそうな庭先では満開だった。花の形がほとんど同じドウダンツツジも見かけた。

もちろん、白ばかりではない。ボケの深紅色、ムレスズメの黄色なども、早くも彩を添えている。先日は田んぼのあぜ道で、ピンク色のレンゲ(ゲンゲともいう)が溢れんばかりに咲いているのを見つけた。レンゲといえば5月ごろの花。いくら暖冬とはいえ、もう咲いたのかと、わが目を疑った。近づいてよく見たら、全く別の花だった。

ホトケノザだ。庭先や空き地の片隅に自生している。春の七草のホトケノザとは別物だ。10センチから20センチにも満たず、どことなく薄汚い感じがする。一般的には雑草扱いされて嫌われている。しかし、よく見ると、花はピンクのウサギに似て、すごく可愛らしい。これが群生して、遠目にはレンゲと見間違うぐらいなのだ。こんな様子は初めてみた。やはりこれも暖冬の影響なのか。

日ごろから、不当に雑草扱いされ、苛め抜かれているホトケノザが、暖冬の余禄で勢いを得て、自己主張しているようにも見える。名前のない雑草ではない。葉っぱが仏様の座る蓮華座に似ていることから名前がついた、伝統ある草花(?)なんだ。そう思うと、いとおしくなってくる。ひょっとすると、KAB社内における僕の立場がホトケノザに似ていることからの連想かもしれない

KABはテレビ局だから、社内は綺麗な花、華が溢れていると思う人がいるかもしれない。本当はどうなのか。みなさんの想像にお任せする。ちなみにコケボウは、同じ花でもモウセンゴケのような食虫植物の花に違いない。この植物は不気味な雰囲気や貪欲さに似合わず、可憐な小さな白い花を咲かせる蛇足ながら身を守るために、付け加えておく。

コケボウのひとこと

ほぉ~っ。
久しぶりにでましたね。きれい系のネタ
先日「コケボウのつぶやき」でホトトギスと鶯の話をしたら、翌日、社長から「間違ったことを書いちゃいかん。ホトトギスが鶯の巣に卵を産む話は、微笑ましい話でもなんでもなく、残酷な話なんだよ!」と訂正されちゃいました。
なんでもホトトギスは、鶯の卵を巣から落として自分の卵を産むそうで、鳥の世界の残酷物語として有名な話だそう。
それを「微笑ましい」なんて書いたものだから「無知だなぁ」とあきれられてしまったわけです。
一応ネットで調べて書いたのですが、全部鵜呑みにしちゃダメだってことですね。
反省、反省
しかし、社長は、鳥だ植物だにやたらと詳しいんですねぇ。
我が編成局長も、今日のコラムの文章を見て「社長は草花には、詳しいねぇ」と思わず漏らしたところに、たまたま通りかかった社長から「失礼な!草花にだけじゃない!」と叱られていましたが、ホントに。
なかなかユキヤナギを見て「真っ白なドレスをまとったお姫様」を連想する人はいませんよ。
ああみえて案外ロマンチストだったりして。(爆笑)
やたら突っ込んだら、また訂正されそうなので、今日はここらでやめときます。
ここでわかったことは、ワタシにもいつか可憐な小さな白い花が咲くってことですね。
もう少しお待ちください。
きれいに咲いてみせますから♪