今回もサケの話を続ける。先日、熊本県産の利き酒会に参加した。清酒部門は銘柄を、焼酎部門は原料を当てる。一年中、サケと縁が切れない僕自信を持って挑戦した。僕の味覚は人一倍、鋭い全問正解、間違いなしだ。

ところが、さっぱり分からない。まず銘柄が書かれている清酒を口に含む。うん、いい味だ。ぐびりと呑む。次の清酒も美味い。6種類を一通り呑んで、次に番号が付けられたビンに手を出す。最初に呑んだ清酒の銘柄は何番かを当てるのだ。これが全く分からないみんな美味しいというに尽きる。香りも味もそれぞれ微妙に違うのだが、何番が何という銘柄かとなると、別問題だ。そのうち酔いが回ってきて、適当に銘柄を書いた。

清酒がダメなら焼酎がある。原料はコメ、イモ、麦、ソバ、玄米、酒粕、大豆と7種類。簡単な問題だ。まずイモの焼酎を探す。独特の風味や味なら分かっている。あっ、これだと思いつつ、次のビンに手を出す。ところがどれもこれもイモのような気がする。だんだん、分からなくなる。それではコメを探そうと、挑戦してみたが、やっぱり分からない。かくして焼酎も断念して、呑むことに専念。こちらも解答は適当に書いた。

結果は惨敗。偶然で何問か当たるかもしれないと思っていたが、それすらない。主催者に聞くと、利き酒は呑んではダメだそうだ。まず、香りの性質や強さ、クセを調べる。次に口に含んで、舌の上でサケを回して味をみる。そこでサケは吐き出す。僕のようにグビリグビリと呑んだのでは、利き酒にならない。まあ、当たらなくてもほろ酔い気分になれたのだから、こちらのほうがいい。

ところで、前回の「サケのコラムを読んだ」というメールが来た。自称、才色兼備(菜食健備?)の某女からだった。「サケは百薬の長といいますが、何故かわかりますか」とある。意味は知っているが、何故、「百薬」かは知らない。某女が言うには、サケを呑みすぎると、笑い上戸泣き上戸になる。笑い上戸はハッハッハと笑うから「8×8=64」、泣き上戸はシクシク泣くから「4×9=36」で、両方足すと百になる。だから「百薬」というそうだ。そりゃ、足し算すれば、そうだろうけど、本当かいな。何となく「色」がない分、「才」で誤魔化されたような気がする。

さて、話はまた変わるが、なぜサケを呑めない人を下戸というか、御存知か。調べてみると、飛鳥時代に作られた律令制によるらしい。戸籍大戸上戸中戸下戸と4等戸に分け、一番、貧しい家を下戸とした。貧しいから満足にサケも呑めず、それから転じてサケの呑めない人を下戸というようになったらしい。又聞きだから、学術的に正しいかどうか、分からないが、「百薬」の話より、信憑性はありそうだ。

僕はサケ呑みだから、当然、上戸であり、しかも笑い上戸の部類にはいる。とにかくサケを呑めば、やたらと人生が楽しくなる。周りにいる人たちも楽しくさせる。我ながら、いいサケ呑みだなあ。コケボウはどうかというと、ほとんどサケが呑めないらしい。僕に文句を言ったり、命令する時に大声を出しているが、僕には「ゲコ、ゲコ、ゲコ」としか聞こえない。やっぱり、そういうことだったのか。

コケボウのひとこと

貧しいかどうかは別として、よく見かけだおしだと言われますが、残念なことに飲めないんですよ、ワタシ
別に<暴れる>とか<クダを巻く>訳ではないのですが、ちょっとでも飲もうものなら、体中が心臓となってバクバクし出し、何故か笑いが止まらなくなってしまいます。
ホントのおいしさを知らないからかもしれませんが、特別飲みたいとも思いません。
ただ、ほんの「付き合い」で自宅で夫とワインを飲んだ時、突如ケラケラ笑い出した母親に余程のショックをうけたのか、コケボンはそれ以来、決してワタシがお酒を口にすることを許してくれません
最近ではスーパーにもお酒売り場がある所がほとんどで、ジュースにはない味の缶酎ハイなどがずらっと並んでいます。
「あらライチ味?」」と手に取ろうとした瞬間。
コケボンがすっ飛んできて「やめて!お酒はやめてぇ。お願いぃ」必死の形相ですがりついた
この風貌で、息子からそんなことを言われた日には、おそらくアル中酒乱にしか見えないでしょう。
心なしか周りの目がとても冷たく見えました。
ワイン一口で笑い出したからって、ブランデーケーキで笑い出したからって、ラムレーズンチョコで笑い出したからって、大丈夫よコケボン。 お父さんは経済的だと肯定的なんですから♪
あれ、やっぱり下戸と経済力って関係あるの???
でも社長から「君は優秀だから給料3倍にしてあげる」と言われたところで、飲めないんだろうなぁ(笑)