先週、新潟県に行った。別に遊びに行ったわけではない全日本広告連盟新潟大会出席するためだ。なにやら大変な大会のようだが、全国の新聞社とテレビ局と広告代理店などの関係者が集まって、気勢を上げただけのことだ。例年の大会はサボっていた。来年は熊本県で開かれる予定なので、その下見ということもあって出かけた。

大会のことはさておき、新潟市今年4月に政令指定都市になったばかり。熊本市も政令市を目指しているだけに、興味があった。新潟市長は、大会の挨拶で、「日本海側で初めての政令指定都市」ということを強調、宣伝にこれ努めていた。なるほど市の中心部には高層まではいかないが、かなり大型のビルがいくつも建っており、「大都会」の面影もそれなりにうかがえる。

ところが繁華街の人出はそこそこ。夜の飲み屋街にも出かけたが、お客はまばら。9時か10時ごろになると賑やかになる、と聞いていたが、熊本の夜の喧騒ぶりに較べると、静かなものだ。別に熊本市民がずば抜けて酒飲みが多いというわけでもあるまい。タクシーの運転手は「景気が悪くて」と、嘆いていたが、それだけではなさそうだ。

いろいろ聞いてみると、新潟市の人口はつい最近まで50万人台だった。それを政令市に昇格させるために、近隣の12市町村を合併して、一挙に82万人に膨れ上がった。表現は悪いが、水増しのようにも感じられる。そういえば内陸にちょっと入ると、立派な水田が見渡す限り続いている。これも新潟市長に言わせると「田園型政令市」として、売り物のひとつにしているとか。街の賑わいも実質50万人都市としてみれば、別に寂れているというほどではない。

政令市になるために、新潟県では知事市長先頭に立って相当な指導力を発揮したらしい。そうでないと12市町村が合併に賛成することもないだろう。新潟市が天領で、城下町としての歴史がないことも幸いしたのかもしれない。いまはまだ、中途半端でも、政令市になったことで、これからの発展拍車がかかるのではないか。新潟県知事や市長の話を聞いていると、そんな熱気が伝わってくる。

翻って、わが熊本市はどうだろう。潮谷知事も幸山市長も、政令市を目指していると聞いている。最近、やっと具体的な動きも出てきたようだ。しかし、熊日が先日、実施した県民意識調査によると、「政令市を目指したがよい」というのは約3割「分からない」約6割という数字が出ていた。政令市が取りざたされるようになって、相当の時間がたっているはずだ。それなのに6割の県民が「分からない」というのは余りにも情けない知事、市長にかなりの責任があるというのは、言い過ぎだろうか。

モッコスが多く、何事も「議論倒れ」になりがちな県民性を考えると、今後とも政令市昇格には相当な困難が予想される。それを乗り切るには、知事、市長が政治生命を賭けて取り組むぐらいの熱意が不可欠だと思う。

さてさて、今回は不本意ながら真面目なコラムになってしまった。コケボウから付き返されるかもしれないが、構うもんか。

コケボウのひとこと

まぁ「たわごと」には似つかわしくない真面目なお話ですこと。
このコラム、何回か前に社長自ら「たわごとに過ぎない」と、タイトル変更を進言されたのですが、さすがに社長に書いてもらっているものを「たわごと」呼ばわりもできず、しばらく「ひとこと」のままにしておきました。
しかし原文がいつまでも「たわごと」だったので、差し替えた途端に真面目なお話。
もぉ(怒)
正直、政令市を積極的に目指すことがいいのか悪いのかはわかりませんが、行政が同じ意識で目標に向かうことは大事なことかもしれませんね。
ま、それは社内も同じこと。
社長が社長生命を賭けて取り組まなきゃいけないようなオオゴトが、あるのかないのかはこれまたわかりませんが、案外「全員が同じ方向を向く」ということは難しいもの。
事の大小はともかく、何事も一枚岩であたってもっと上を目指していきたいなと思います。
オンリーワンから「狙うはナンバーワン!」の時期にきているのかな、と。
社長から予想外の原稿がきたので、ちょっと調子が狂いましたが、来週はもっと楽しいお話をお届けしますね。
社長!「たわごと」でお願いしますよっ。