「ところ変われば品変わる」という。言語、風俗、習慣は所によって違ってくるということだ。ゴルフもそうだとは、今まで全く知らなかった。

先日、韓国の大田(テジョン)に行った。別にわざわざゴルフに行ったわけではない。KABと大田MBCとは友好関係を結んでおり、その関係をさらに緊密にするための会議のためだ。会議は順調に終わった。事前に、向こうの社長から親善ゴルフをやろうという申し入れがあった。向こうは80から90ぐらいのスコアで回ると聞き、「百獣(110)の王」としては、恥をかくと思い、辞退したが、結局、押し切られてしまった。

ゴルフ場に着いて驚いた。林のすぐ横までフェアウエイで、すごく広い。林の中だけがラフになっている。国立の森林研究所だったが、かって、大統領の命令で、ゴルフ場に変えたそうだ。貸しクラブが古くて、小さく、苦労した。打球は右に左に曲がるけれど、全部、フェアウエイだ。同伴者に飛距離がすごい人がいた。時折、林の中に打ち込んだ。キャディが走って行って、ボールをフェアウエイまで蹴飛ばしていた。

グリーンでまた驚いた。ホールの周辺に半径約1メートルの円が書いてある。その中にボールが入れば、それでOK。多少、はみ出て、入れごろはずしごろの微妙な距離でもOKを連発している。さてスコアだが、キャディが記入することになっている。僕たちは全て自己申告したが、韓国の人たちはキャディ任せ。そのうちは池に打ち込み、3打もオーバーした。ところがキャディ1打オーバーという。池に打ち込んだ分は、「サービス」と言うわけだ。そんなことが2,3度あったが、正確に書き直してもらった。

なるほど、これなら80から90ぐらいでプレーできるはずだ。同行したKABの某報道制作局長は、学生時代、体育でゴルフを習っただけ。韓国に行く寸前にゴルフ場に生まれて初めて行った。この時は160以上も叩いた。別名を「大叩きの馬さん」という。日本の恥になるからゴルフは辞退するよう、勧めたが、他に行くところもないため、参加した。大叩きの馬さん114で回った。なんでも空振り、チョロ、打ち直し、OB、池ポチャ数えずに、キャディが記入したそうだ。

要するに、韓国のゴルフ場は徹底してゴルファーを喜ばせ、楽しませるシステムになっているわけだ。大叩きの馬さんも、韓国式のスコアに大満足で、これから真剣にゴルフを習うそうだから、それなりに効果もあるわけだ。韓国の人たちはゴルフで賭け事をするのが好きらしい。スコアを全てキャディ任せにするルールであれば、これはこれで公平で、賭け事も成立するのだろう。実に大らかなものだ。そこに行くと、1打多いの、2打多いのと目くじらを立てる日本のゴルファーは、せせこましいというか、みみっちいというか。

といっても、僕は韓国式がいいというのではない。ゴルフもスポーツである以上は、正式の日本式のルールの方がいいに決まっている。もうひとつ、日本の距離はヤード表示だが、韓国ではメートル表示になっている。だからキャディが150と言ったら、165ヤード前後は打たないといけない。これもややこしい。

ちなみに僕のスコアだが、韓国式であれば90前後だったと言っておこう。

コケボウのひとこと

原稿を持ってきてくださった社長の顔が、なんだかとても得意気なのは、日本式ゴルフは芳しくなくとも韓国式ゴルフに活路を見出したからなのか「90」という響きが新鮮だからなのか・・・。
この成績って次にコンペなんぞがあるときは「前回スコア90」なんてかかれちゃうのでしょうか。
今度から「100をきったよ!」なんて社長に言われても、まずはそのスコアが日本式での物なのか、韓国式での物なのか聞いてみる必要があるかも。
しかし・・・多分、社長と「腕」にそう違いはない我が編成業務局長スコアは、韓国式をもってしてもアハハな成績だったようなので、今回「韓国式」ではあっても案外社長は調子がよかったのかもしれない。(笑)