高校野球の決勝戦身も心も奪われて見入ってしまった。なんということだろう。広陵に翻弄されていたかに見えた佐賀北。8回裏、奇跡を起こしての逆転勝利。間違いなく球史に残る試合だ。僕の文才ではこれ以上、表現することはできない。何を書いても愚の骨頂だろう。ともあれ長丁場だった高校生の白球の宴は幕を閉じた。来年こそ熊本勢の活躍を期待しよう。

白球からの連想だが、花球というのを御存知だろうか。小さな花が集まり、真ん丸い球状のひとつの花に見える。身近なものでは葱(ネギ)坊主がある。有名なのがヒゴタイだ。かっては九州のどこでも見られたが、最近では珍しくなったとか。時期的には若干、早そうだが、いたたまれずに見に行った。

阿蘇・産山村のヒゴタイ公園。日差しは真夏だが、高原の風は爽やかで、日陰に入ると秋の気配が漂う。ヒゴタイはまだほとんどがだった。よく探すと、あちこちに満開の花を見つけた。ごく小さな花が球状に集まり、華やかさもひとしおだ。淡い緑だった蕾は成長するにつれて紫色が濃くなる。満開ともなると濃紫というか、瑠璃色そのものだ。別名をルリタマアザミというそうだが、なるほどとうなずける。

周りを見回すと、いろんな山野花が花盛りだった。可憐でピンク色のカワラナデシコ、淡黄色のオミナエシ(女郎花)、濃黄色のユウスゲ・・・。まだ蕾も多く、本格的な秋の訪れとともに、もっと華やかになるだろう。緩やかな斜面を散策するにつれて、「ここにこんな花が」と目を奪われる。思わず、足取りも軽くなる。

さらに足を伸ばすと、コスモスがちらほら、ほころび始め、コオニユリが真っ盛り。少し離れたところに紫の花畑と見間違う場所を見つけた。中心はヒゴタイ。周りにはなんとマツムシソウ(松虫草)がいくらでもある。もともと松虫が鳴き出すころから咲くことから名づけられたが、早々と満開になっている。もうひとつは、恐らくはヤマトラノオと思うが、クガイソウに良く似た花も群生している。いずれも濃淡の差はあれ紫色に統一され、全体が微妙なハーモニーを奏でている。

ただ残念なことは、山野花の名前を書いた名札が見当たらないことだ。唯一、どういうわけかヤマアジサイの名札だけがあった。公園の入り口には「いま咲いている花」と、いくつかの花の名前が書いてあったが、詳しい人でない限り、どれがどの花かわからないのではないか。

東京にいたころは山野花の名所と聞くと、長野群馬栃木などあちこち回ったものだ。どこに行っても花の根元には名札が下がっていた。場所によっては名前の由来なども書いてあり、勉強になったし、もう一度出かけて、別の花を探そうという気にもなったものだ。それに較べて、遜色ない山野花の宝庫を抱えながら、熊本のなんと冷たいことだろう。少し宣伝すれば、大きな観光資源になるというのに、もったいない限りだ。

高校野球の話からついつい脱線してしまったが、優勝した佐賀北は満開のヒゴタイにも遜色ない素晴らしいチームだと思う。

コケボウのひとこと

実は・・・社長、ただ今入院中であります。
昨日病室お見舞いに行ってきました。
先に申し上げておきますが、原稿の催促にではありません。あくまでお見舞いにです。
今日がコラムのアップ日なので、さぞかし気にしておられると思い「気にしないでくださいね~代打でワタシが何か書いておきますから」と、ちゃ~んと申し上げました。
なのに・・・お昼休みが終わった時間に、社長が現れた!!
一瞬かと思いましたが、そうそう社長に似た人がいるわけない、ってことは本物!?
別に「門垣政権」を乗っ取ろうと思ったわけでもなく、心の底から社長を思って申し上げましたのに。
本気でワタシ「のしあがっちゃった」ら困るとでも?(笑)
入院の理由は「腰痛」加齢によるもので仕方がないのかな、なんて軽く考えていたら、実際はかなりの重症のようで、座る姿勢をとるのもしんどそう
内容の美しさで、そんな背景は微塵も感じませんが、この原稿、息も絶え絶えに最後は社長室の床に長くなって書いてくれたものです。
あんまり裏話を書くと叱られてしまいそうですが、何があっても「締め切りは守らなきゃ」ということを、ここまで身をもって知らしめていただくと、改めて頑張らなきゃいかんなぁと思う次第です。
安静が一番の薬では?
復帰されたら、またムチにあたっていただくのですから、しばしの間ごゆるりと。
というわけで、みなさん来週「コケボウのたわごと」になっても、残念ながら「のしあがっちゃった」わけではありませんのであしからず。
変わらずご贔屓にぃ~。