わが社の、その筋の集団というか軍団というか、良く分からないが、先日、「総会」を開いた。普通の会社では営業会議という。しかし、わが社の場合、参加したメンバーの大半は眼光鋭く、体型も頑健、容貌魁偉とまではいわないが、とても放送局の社員とは見えない。名前こそ「営業会議」とは言うものの、どう見ても、その筋の方々の「総会」という雰囲気なのだ。

もちろん「総会」の中身は真面目なものだ。今年度の上期を総括し、下期の営業活動方針を論議したらしい。「総会」冒頭、挨拶を頼まれた僕は、恐る恐る出席した。会議室に入っただけで足が震えてくる。これではいけない。気を持ち直した僕は、薀蓄を傾け、おだて、脅かし、手練手管を尽して、その筋の方々の「やる気」を引き出すべく、格調高く、挨拶した。

ところが、話し始めるとすぐさま「グオー、グオー」という異常な音に気がついた。なんと僕の大演説を子守唄にして、鼾をかきながら熟睡している輩がいるのだ。しかも二人もいる。僕は起そうかとも思ったが、考え直した。熟睡を邪魔するのも気の毒だし、半分、寝惚けて逆ねじを食わされてもつまらない。その筋の方々は何をするか分かったものではない。かといって別に怯えたわけではない。なにせ僕は温厚な性格なのだ。

最後まで眠らせておこうかとも思ったが、僕の挨拶の後は、会議に入る。その時、眠っているのがバレたら、先輩にヤキを入れられるのは間違いない。事と次第では指の一本ぐらい失いかねない。そこで僕は挨拶の最後に「何事にも挑戦して仕事をしてもらいたい。一生懸命、仕事をすれば、会議の時に眠くなるのは当然だ。○○君、そうだろう」と穏やかに名前を呼んで、起してやった。

○○君はキョトンとして「ここは何処、あなたは誰」という表情で目を覚ました。会議室は爆笑に包まれた。これでヤキを入れられることもないだろう。熟睡していた二人の名前は・・・。おっと危ない。会議の後、○○君から「本名を書いたら、タダではすまされませんぜ」脅されていたのを思い出した。その筋の方に近いだけに迫力があった。

二人はよく似ている。ダルマが人間になったような体型だ。名前を書かなくても、営業の職場を見渡せば、直ちに分かるはずだ。これからは「居眠り大ダルマ」「居眠り小ダルマ」と呼ぶことにしよう。小ダルマの名誉のために言っておくが、前の日は午前3時ごろまで、お得意先を接待していたとか。まあ、それなら熟睡も仕方がないなあ。

さて、会議の後は懇親会。これまた普通の会社員の宴会とは全く違う。怒号が飛び交い、どこからコップが飛んでくるか分からない。翌日懇親ゴルフを予定していたが、ハンディを一つでも減らそう、増やそうと、まるで命を賭けたような駆け引きがあちこちで繰り広げられた。そればかりか、ライバルを酔い潰して、少しでも優位にたとうという魂胆も丸見え。怪我人が一人も出なかったのが、奇跡のようなものだ。

ところで、「その筋」というのは、若くて活力行動力があり、探せばどこかに品もある人達という意味だ。あらぬ連想誤解をしないでほしい。

コケボウのひとこと

その「総会」とやらが、どんなものなのか想像もつきませんが、会議と言うのは前日に早く寝たとしても眠くなるものです。
しかし眠っていられる会議というのはいいですねぇ。
最近ワタシが出席している会議と言うのは、眠るどころではなく次々出てくる驚愕の事実目玉が飛び出しそうになることもしばしばです。
会議中に熟睡なんてガツン!と誰か言ってあげればいいのに社長自身「ここはどこ?」の過去をお持ちですから寛大にならざるを得ないとこなんでしょうか。
だけど「大ダルマ」「小ダルマ」といわれても、最近の営業部みんな似たり寄ったりでどっちが誰だかさっぱりわかりません。
仲良しは似てくる、という説もありますから、営業部はよっぽど仲よしなんでしょう。
体型も物言いも、みんな営業部長にそっくりになってきました。
楽しい宴会もあったようですが、営業部のおじさま方、メタボリック症候群という言葉をご存知じゃないわけではないでしょう?
くれぐれもご用心の上お楽しみください。
社長もまだまだ歩く姿はヨボヨボですよ。(まだ完治してないんでしょう?)
お酒もゴルフもほどほどになさいませ。