あまり大きな声ではいえないが、実は僕は薬物依存症なのだ。というより薬物中毒の方だろう。世が世ならば犯罪者だ。そうでなくても最近は犯罪者扱いを受けている。人目を避けながら暮らしているようなものだ。僕は人権侵害と思うのだが、訴える術(すべ)もない。なんと理不尽な世の中になったのだろう。

え、どんな薬物かって。まあ、察しはついているだろうが、ニコチンなのだ。つまりヘビースモーカーというわけだ。タバコを吸いだしたのは、20歳を過ぎてから。だから40年以上の歴史を持っている。禁煙は簡単なことだ。これまで何十回も禁煙した。禁煙の回数なら他人には負けない。ただ禁煙期間が短いだけだ。禁煙して悪いのは、そのたびごとに吸う本数が増えていくことだ。だから最近では、禁煙しないことにした。

もちろん、家族というか妻も反対だった。「肺がんで死にますよ」と脅した。僕もつらつら考えてみた。禁煙すると、ストレスが溜まる。欲求不満にもなる。必ず胃が痛くなるし、胃がんになるのは目に見えている。つまり肺がんで死ぬか、胃がんで死ぬかの違いでしかない。それなら喫煙を続けた方がましだ。そういう結論に達した。妻は憮然とした顔をしていたが、最後まで説得は諦めなかった。

最近では喫煙できる場所が本当に少なくなってきた。ちょっと前までは建物の中に喫煙室があったのに、それが建物の外に追い出され、今では敷地内禁煙というところも珍しくない。熊本市の繁華街では、灰皿のない場所での喫煙も禁止になった。タクシーの禁煙車も増えつつある。くわえ煙草やポイ捨ては、許されるものではない。他人に迷惑かけるのもよくない。それにしても喫煙者というのは多額のタバコ税を払っている。財政の厳しい地方自治体にとっては、ありがたい高額納税者なのだ。それなのに、あまりにも冷たい仕打ちではないか。

KABでも新社屋を建てるとき、各階一ヶ所づつの喫煙室以外は禁煙になった。社長室はどうなのか。もちろん、禁煙だという。そんなバカなことはない。社長室にはいろいろなお客さんが訪れる。当然、愛煙家のお客さんも来るだろう。そんなお客さんに会社の都合で禁煙ですなんていえるか。僕は「社長室が禁煙なら会社を辞める」宣言した。「どうぞ御勝手に」と言われたら、どうしようと思ったが、社長室は排煙ダクトを付けて喫煙可となった。お陰で愛煙家のお客さんや社員の来訪も増えている。

迫害を受けつつ喫煙を続けるには、強固な意志信念を持ち、周囲の風潮に負けないだけの決意も必要だ。中途半端な気持ちでは、たちまち迫害に負けてしまうだろう。コケボウの迫害には負けても、嫌煙家の迫害だけには負けたくない。これは一種の戦争ではないのか。いまや愛煙家少数民族に追いやられつつある。愛煙家のみなさん、決意も新たに戦おうではないか。

宗教上、世間の激しい迫害に耐え、宗教心を持ち続けた人達は「聖人」と呼ばれる。愛煙家もいまや聖人並みの努力が必要なのかもしれない。まったく嫌な世の中になったものだ。タバコについては、まだまだ書き足りないが、今回は、これくらいにしておこう。

コケボウのひとこと

タバコねぇ。
昔、昔、大昔になりますが、タバコが体に及ぼす害についてのビデオを見せられ、そのあまりの恐ろしさに、ワタシ自身は一度も吸ったことがなく、いまひとつその良さがわかりません。
社長の、ストレスか肺がんか、というのも少し極端な気もしますが、そう言われてしまうと、真っ向から喫煙に「反対」ともいいづらい。
現代社会では「ストレスが最大の敵」とも言いますし・・・このタバコについての社長の話にはコメントしにくいなぁ。
マナーさえ守って喫煙していただく分にはいいのかなぁ。
ただ社長は、本数多すぎです。
ご子息からも「タバコはひかえるように言って」といわれているし、少しお控えになった方がよろしいかと。
でもねぇ、ワタシ、実はタバコ吸っている男の人の姿ってキライじゃないんだよねぇ。
自分が吐いたタバコの煙りでけむたそうにしているイケメンってなんだかすごく仕事できる人に見えるのは気のせい??
勘違いしないでくださいね、もちろん決して社長のことではありません。