実は、某病院に入院して3週間になる。手術してほぼ2週間、艱難辛苦のうえ、やっと近く退院できる見通しになった。この間、コケボウ毎週、病院に原稿を取りに押しかけた。もちろん、ほぼ寝たきり状態で、原稿を書けるはずもなく、口述筆記で誤魔化した。なにしろパソコンに入力するのがコケボウだから、社員や自分に都合の悪いことは、無断でカット。だからここ数回のコラムはが抜けていた。これは僕の責任ではない。

8月の下旬、左足が激痛に見舞われ、10日間ほど入院。薬でずっと痛みをこらえてきた。薬さえ効けば、歩くのにも何の支障もなかった。ところが段々、薬が効き始めるまで時間がかかるようになり、逆に痛みがない時間が短くなってきた。一ヶ月後には、薬がまったく効かなくなった。どんな痛みかといえば、左足の付け根から指先までをナタと出刃包丁で切り刻まれるようなのだ。

こうなれば手術しか方法はない。たまたま某病院の院長の奥さんが知り合いで、入院の予約を取ってくれた。院長はこの方面の名医で知られている。3ヵ月半先まで、手術の予約が一杯だった。しかし、数日後、僕は不覚にも激痛に耐えかねて、病院の入口で倒れてしまい、急きょ、手術してくれることになった。関係者は僕のことを役者だというけど、その時は恥も外聞もなく倒れたので、芝居でもなんでもない。

病名は脊柱管狭窄症で、それも三箇所もあった。手術は全身麻酔で三時間以上かかった。翌日、激痛は完治した。二日後には自力で歩けるようになった。まるで魔法のように思えた。もっとも手術の痕の痛みはしばらく続いた。切り傷だって、治るまでかなりかかるのだから、これは仕方がないだろう。なんでも表面の手術の痕が回復しても、内部の骨と筋肉が回復するまで1ヵ月半かかるそうだ。

入院中は短時間の歩行訓練とリハビリを除くと、ひたすらベッドで寝ているだけしかない。暇を持て余すだろうと、お思いだろうが、それが違った。読書したり、テレビを見たり、あっという間に時間が過ぎていく。ちょうどいい機会だから、越し方、行く方についてもさまざま考えた。なんていうと哲学的で、高尚なように見えるが、なんのことはない。単にベッドの上でボーッとしていただけだ。このボーッというのが、たまらなくいい。これまで経験したことがない快感なのだ。諸悪の根源の社員たちの顔を見ないだけで、精神的な疲労もなくなってきた。毎週一度の原稿取りさえ我慢すればいい。

さて退院後もしばらくは自宅療養が必要で、旅行も11月一杯は無理だそうだ。出張はともかく、会社には顔を出そうと思っている。多少、会社で苦労したほうが、回復も早まるかもしれない。ただし、年内のゴルフは無理とか。ということは来年早々からゴルフも復活できるということだ。

考えたら、痛みが出たときに直ちに手術すればよかった。なにを長い間、我慢していたのだろう。それにしても院長先生、ありがとうございました。次回からは毒舌も復活するぞ。

コケボウのひとこと

そうなんです。
入院中だったんです。
サスガの私も、痛みで唸っている社長に「コラム締め切りです」とは言えず、みなさんには私の代打で勘弁していただこうと思っていたのですが「口述で原稿出すから」と社長から電話が・・・!
パソコンを持って病室に駆けつけましたら、こっちが心配しているのを知ってか知らずか「君、パソコン打てるの?」毒舌だけは健在なのを見せ付けられ、ちょっと変わったスタイルでの原稿書き作業となりました。
前回の原稿に「社員は骨身を削って・・・」のような記述があったと思いますが、骨身を削ったのは他ならぬ社長のほうで、術後に病室に行った時は、削りとった神経に触っていた憎き「骨」を見せてもらいました。
なるほど、こんなに大きな骨が神経に触っていたならさぞかし痛かったでしょうね、という位の立派な(?)骨社長の忍耐強さにビックリしました。
本当に手術の後は、経過がいいようで、今日の原稿はちゃーんと社長自身がでパソコンを打って作成したものです。
途中で看護師さんが見え「いやーん門垣さん、かっこいいぃ~仕事してるぅ」とおっしゃいましたが、その発言がまんざらでもなかった様子で、その後はペースがぐんぐん上がり、今度から原稿が遅い時は「いやーん社長、かっこいいぃ~」と社長室を覗けばいいんだと学習しました。
すっかりお世話になっているようですが、原稿を優しく催促する方法まで伝授いただき、本当に看護師さん達には感謝です!
もうしばらくの入院になりそうですが、引き続きよろしくお願いします。
まだまだ働いていただかなきゃいけない、大事な大事な体なんですぅ。