このところ、にわかに晩秋の気配が漂い、衣替え待ったなしになってきた。僕も押入れや引き出しを物色して、一応、冬物を揃えた。気がついてみると、あちこちに虫食いがあった。色男の僕ムシはつかないと自信をもっていたが、まさか背広にムシがついていたとは・・・。

テレビ局、中でも報道制作局といえば、取材やテレビ出演などで外部の人達との接触も多い。いわば一種の接客業であり、服装にも一際、気をつけるはず。さぞかし気を使うことだろう。と、思い込んでいたら、全く逆だった。一言で言えば極端な衣装貧乏というか鈍感というか無神経というか。とにかく恥ずかしい

県政などを担当している某記者。若々しく「ドーガン(童顔)」と呼ばれる。一張羅を着こなしているが、これが先輩のお下がり。その先輩ももう一人の先輩から貰った。ドーガンはお古のお古ズーツと着ているわけだ。オマケにネクタイは場末のスナックのバアサンから、靴は総務局の先輩から貰ったと自慢している。

イケメンならぬ「ガンクロメン」として、最近、売り出し中のニュース担当記者。持っている背広は2着のみ。「冬物とか夏物はどうするの」と聞いたら、「えっ背広って、そんなに種類があるの」だって。ニュースの画面では、リュウとした背広を着こなしているが、全て借り物日ごろはチョッキを着ている。何でも社会人になった時、三つ揃いの背広が憧れだったそうだが、背広まで手が届かなく、チョッキのみで我慢しているらしい。

「そんなことで仕事がつとまるか」と、一喝したのは、先輩記者の「クチダシ(口出し)」。さぞかし高級背広を持っていると思うだろう。ところが着ているのは、某デパートの特価品2着で2万9000円だった。奥方からは「値段を言わなければ、絶対にバレない。口外しないように」と吹き込まれている。

クチダシがその背広を買いに言った時、某部長とパッタリ顔を合わせた。多分、高級な背広を買うだろうとヤキモチ半分で見ていたら、手をだしたのはクチダシが買ったのと同じ特価品。ただし某部長は3着も買った。「一着1万4500円のを3着も買うのだから、やっぱり部長は違う」感心することしきり。何となく悲しい話だなあ。

そこにいくとベテランアナウンサーの「オオデのヤッチャン」10数着の背広を持っていると鼻高々。よくよく聞くと、会社から衣装代として年間、5万2500円が支給(ただし流用しないように請求書払い)される。それで買い貯めただけ。要するに勤務年限が長いというだけの話で、別に鼻高々になるほどのことではない。

報道部門でこんな有様だから、制作部門にいくと、さらに悲惨だ。廃品回収してきたとおぼしき服から、学生時代から着続けているらしい服など、とても人前に出られるものではない。それを着こなしだけで誤魔化しているのだ。

あまりの貧乏臭い話に、僕は「少しは服装にカネを掛けたらどうだ」と口走った。ところが社員全員が口を揃えるには「もっと給料を上げてくれ。冬のボーナスは増えるんでしょうね」。ああ、口は災いの元だ。

コケボウのひとこと

無頓着な人はトコトン無頓着ですからねぇ。
男性陣のすすけ具合とは対照的に、女性陣は華やかですよぉ。
同じ職場で働いていながら、この差はいったいなんなんでしょうねぇ。
お給料も同じようなものなのにこんなに差が出ると言うのは、やっぱり意識の持ちようではないでしょうか。
美醜はともかく、ちょっとしたおしゃれ心を持つだけで、コジャレタ感じにはなると思うけどなっ。
報道の記者達はスーツなので、まだなんとなく見られますが、問題(?)は制作のディレクター陣
サタブラのプロデューサーのT君は、グレーのポロシャツがお気に入りのようで、夏場にそれを着ていたら、ナゾセンさんから「またグレーなのぉぉ?昨日と同じじゃないのぉ?」と突っ込まれ「いやいや、別物別物、昨日のよりちょっと色が濃いでしょ」と否定していましたが、汗で変色して濃いグレーになったのか、それがオリジナルの色なのかは本人のみぞ知ることです。
毎日毎日、せっせと飲んでメタボになって、ついた脂肪をジムやらサプリでせっせと落として・・・そんなことしていたら、服飾代に諭吉さんや漱石さんが回ってくるのは到底無理なお話です。
健康のためにもちょっとおしゃれしてみてはいかが?
ん?見落とすところでしたが社長が「色男!?」
「はいはい。そうです。色男、色男」
ボーナス前ですものねっ。うふふっ。
しかしどこかのCMで「本当のことは二度は言わない」っていうのがありましたっけ。
あははははっ。