最近、土曜、日曜日は散歩凝っている。医師に年内のゴルフを禁じられたため、腹いせにひたすら歩くことにした。正確にいうと、あっちブラブラ、こっちウロウロの、のたり歩きだから散策というべきだろう。歩くことによって健康にもいいし、新たな自然の美しさ発見できる。

コースは大体、決まっている。最初に自宅近くの八景水谷公園を1周か2周する。それから坪井川の土手沿いに足を伸ばす。上流に行くか、下流にするかは、その日の気分に任せる。歩く時間は、これも気分次第で、2時間から3時間ぐらい。距離からいうと、ちょうどゴルフの1コースぐらいか。

八景水谷公園は、ひところ湧水の枯渇化が心配されていた。もちろん僕の子供時代とは比較にならないが、思っていたより水量は豊富だ。阿蘇の各地の湧水地と較べても遜色はないし、むしろ全体の規模は大きい。湧水地点も一番奥だけでなく、散策路の横からコンコンと湧き出るところがいくつもあった。

公園内には野鳥の姿も多い。びっくりしたのは毎回、カワセミを見ることだ。ずんぐりした体型に長いクチバシ。背中は鮮やかなヒスイ色、胸は橙色だが、黄金色にも見える。「飛ぶ宝石」とか「渓流の宝石」と呼ばれるのもうなずける。池のほとりにはいつも数人のカメラマンが望遠レンズでカワセミを狙っている。時には池の中の棒杭に、女優のように格好つけて止まっていることもある。消息通に聞いたら6羽いるそうだ。

セキレイもキセキレイ、ハクセキレイ、背黒セキレイと、種類も多い。尾翼をヒョコヒョコさせながら歩く姿には愛嬌があるし、水表すれすれに飛ぶ姿はスマートだ。だいたい番(つがい)で見かける。うらやましいなあ。水中に身じろぎもせずにシラサギが佇んでいる。哲学者のように、思索に耽っているように見える。でも多分、僕と一緒で、何も考えずに、単にボーツとしているだけだろう。

今の時期、花はめったに見かけない。それでもミヤコワスレの小さな群落を三ヶ所で見つけた。元々は春から初夏にかけての花だが、暑い日が続いたので、調子が狂って咲いたのか。薄紫の花弁の真ん中に黄色のおしべかめしべが覗く。実に可憐で、いくら眺めていても飽きない。名前の優雅さがそうさせるのかもしれない。ある天皇が離島に流罪になり、この花をみて、「これなら都を忘れることができる」といったのが、名前の由来とか。

坪井川の遊水地は、いま、ススキの枯れ尾花ばかりで、地味な風景が続く。それでも、それなりの風情があり、こちらも退屈することがない。水辺にはたくさんのカモ類などが飛来している。小さいのはカルガモで、大きめのはマガモか。派手な色彩の取りは、ひょっとしたら鴛鴦(オシドリ)かもしれない。体調1メートル近いアオサギらしき鳥も見かけた。

日ごろは車で通りすがるだけだと気がつかないが、ゆっくり散策すると、実にいろんなものが見えてくる。心も感性も豊かになった気分だ。みなさんにもぜひ、散策をお勧めしたい。

コケボウのひとこと

自然に触れる機会が少ない中、散策の機会をたくさんもてるというのはとても贅沢なことかもしれませんね。
相変わらずワタクシこの手の話には全く疎く、カワセミだセキレイだといわれてもその姿カタチが想像できないのですが、番(つがい)をうらやましいと眺める社長の心情はなんとなく察するところもあるので、いつでもその散策、お供しますよぉ。
なんならアセリメちゃんやらナゾセンさんやらS姉さんやらも一緒に。
散策も楽しいでしょうけど、そのあたりには、ステキなカフェもありますよ。
途中みんなでお茶したりしましょ~。
社長も常に新しい情報に敏感でいなくてはならない業界のトップなんですから、花鳥風月だけでなくおしゃれなコーヒーやベーグルなんぞにも精通されていた方がよいかと・・・。
そろそろ本格的に寒くなることですし、散策はほどほどにしてカフェの窓から自然を眺める・・・なんて楽しみもいかがですか?
しかし2時間から3時間歩いて1ラウンドくらいという話が飛び出すと言うことは、ゴルフに復帰する気マンマンなんですねぇ。
今ならスコアが伸び悩んだのは、腰が悪かったせいにできるのにぃ。
「腰が痛かったから」の次なる言い訳がちょっと楽しみだったりして(笑)