クリスマスといえば家族揃って楽しむもの。我が家では結婚以来、それが「伝統」になっていた。従ってクリスマスパーティーなんていうものにはトンと縁がなかった。それがどういう訳か、今年はお呼びがかかった。ワインを呑みながら音楽、ダンス、抽選など盛りだくさん、楽しむ会だという。もちろん、僕は直ちに断った

なにせ案内に、女性はロングドレス男性はタキシードでと書いてある。そんなセレブなパーティーに出られるわけがない。第一、タキシードなんてどんな服かも知らない。ところが、何度、断っても「平服でかまいません」とか「顔を見せてもらうだけでも」とか「ワインを呑んで騒ぐだけ」とか、相手もなかなか引き下がらない。たまたま何の予定もなかったこともあって、押し切られてしまった。

さて、どんな服を着ていくか。といってもありきたりの背広しかない。そうだ喪服を着ていこう。これならタキシードにどこか似ている。冠婚葬祭用だからパーティーともまんざら無縁ではあるまい。ネクタイはシルバー系にした。胸にワインレッドのハンカチを入れてみた。なかなか決まっている。鏡を見たら、あまりのキザぶりに吐き気がしてきたので胸のハンカチはやめた。

某ホテルの会場に行ってみると、規定の服装をしている紳士淑女は4分の1いるかどうか。僕はホッとした。二人の知人はぴちっとタキシードを着こなしている。海外勤務が長かったので、前から持っていたとか。なかなか男前だし、僕はつい嫉妬心が燃え上がって来た。ところが二人はどうみても落ち着きがない。「どうしたの」と聞いてみた。二人がいうには「ボーイかウエイターと間違われそうで、どうも居心地が悪い」だって。ザマー見ろ。てなことはいわなかった。

周りを見回してみたが、さすがに喪服の男性は一人もいない。しかし、自分から言わない限り、喪服と分からないだろう。僕は落ち着いて赤ワインを堪能した。というか、がぶ飲みした。いいワインだろうと思う。なにしろ主催者の一人が、有名な熊本の女性のシニアソムリエなのだから。赤ワインは血液をサラサラにするポリフェノールという成分が含まれているそうだ。で、パーティーでは赤ワインを呑むことにしているが、赤けりゃいいので、味はさっぱり分からない。ソムリエさん、ごめんなさい。

参加者を見ていると、女性の方が圧倒的に多い。ということは彼氏のいない女性が多いということか。それで僕に声が掛かった理由が分かった。要するに男性が足りないので、僕は「枯れ木も山の賑わい」ということで呼ばれたのだ。枯れ木が喪服を着れば、それなりにサマになる。というわけか、会場に酔いが回るに連れて、「ぜひ写真を御一緒に」という女性が現れてきた。たしか3組か4組と写真を撮ったような気がする。これもKABのCM効果か。役得のひとつだろう。来年も呼ばれたら、また、喪服を着て参加しよう。でも、もう呼ばれないかもしれないなあ。

さて、今年も残りわずか。いろいろお世話になりました、というほどのこともないか。来年も、どうかKABと僕をよろしくお願いいたします。いいお年をお迎えください。

コケボウのひとこと

枯れ木でもなんでもお声がかかるというのは、嬉しいことですよね。
「普通」に社長業をされていたら、間違っても一緒に写真を、なんて方もいらっしゃらなかったかもしれませんもの。
タレント業もまんざらでもないでしょう?
ま、ご自身で「役得」とおっしゃるくらいだから、来年の活躍も大いに期待できますね。
もうしばらくは、ホンマもんのタレントさんにご出演いただくギャラも払えそうにないので、社長に頑張っていただかないとねっ。
CMというのは、恐ろしいもので、先日小学生と話していたら「KABの社長さんって、あの漢字読めない人でしょ?」と聞かれました。
社長と谷口アナウンサーがじゃんけんでニュースの出番を争い社長が権利を勝ち取るも、「良町<ややまち>」が読めない。
という今年の春から放送しているCMを、小学生は素直にまんま受け取っちゃっているんですね。
漢字が読めないっていうのが演出ってとこは理解しにくかったというより、社長の演技がなんとも自然だったということでしょう。
今年の「社長のたわごと」は今日が最後です。
今年は夏と秋に、社長の入院という予想外のアクシデントに見舞われましたが、社長のガッツとワタシのムチ裁きの上手さでなんとか休むことなくお届けすることができました。
年が明けると、社長もまたひとつ年をとることにはなりますが、老いてますます元気に頑張ります。(聞いてないけど多分そう思っているハズ)
来る年がみなさまにとって幸せな年でありますように。
今年もご愛読ありがとうございました。
来年もご贔屓に♪