長かった新年会のシーズンもやっと終わりに近づいた。あと2,3回残っているだけだ。私的なものも含めると、ほぼ連日という感じだった。わが胃袋も、さぞかし疲弊していることだろう。いや、胃袋の酷使ではなく、鍛錬したと思えば、それなりに強靭になったということだ。わが愛する胃袋よ、ご苦労さん。あと少しで鍛錬期間は終わるぞ。

ところである日、新年会には二通りあることに気が付いた。要するに会の終わり方「万歳三唱」派「手締め」派に分かれているのだ。どちらも特別な理由があるようには思えない。主催者の気分次第か、「前回もこうだったから」という前例踏襲かのどちらからしい。いろいろ調べてみると、面白いことが分かってきた。

伝統的で格式のある会はどうやら「万歳三唱」派が多い。万歳三唱とは明治12年4月1日施行の太政官布告第168号「万歳三唱令」に基づいている。布告ではこと細かく決められている。例えば、音頭をとる人は「気力充実、態度厳正を心掛けること」とある。そして参加者は直立不動でバンザイの声を聞いたら右足を半歩踏み出す。両腕は垂直に上げ、手のひらは向かい合わせになるように内側に向ける。これが正式な作法だそうだ。

なるほど、手のひらを前に向けてバンザイすると、これは「降参」と同じになってしまう。明治の人達はこんなことまで決めていたのかと思っていた。ところがこの太政官布告そのものが、全くのデタラメで、そんなものは存在しないそうだ。1990年代に流布された、単なる風説でしかないという。そういえば布告の日も4月1日で、エープリルフールではないか。

一方の「手締め」派は、これはどちらかというと、庶民的な会合に多いように思える。この「手締め」も「三本締め」「一本締め」「一丁締め」の三つに分かれている。よく「それでは一本締めで」として「いよーっ ポン」と一回だけ締める人が多いが、これは「一丁締め」の間違い。本当の「一本締め」「ポポポン、ポポポン、ポポポン、ポン」と334拍子でやる。何でも三拍が3回だと「九」になり、「苦」に通じるので、もう一拍子加えて「九」を「丸」にして、全て丸く収めるということだそうだ。なるほどなあ。理屈には合っているようだが、真偽のほどは知らない。この「一本締め」を三回繰り返すのが「三本締め」。

どう使い分けるかというと、「三本締め」完全に物事が終わり、本当に締める時に使う。「一本締め」は、いわば中締めという意味合いが強い。一旦、締めて「さあ、二次会にでもいくか」というようなものだろう。「一丁締め」は、いわば手抜きというか、簡素化というか、大げさでない時に使う。僕は「さあ、これから二次会で胃袋を鍛錬するぞ」という、「一本締め」が好きだ。

さて社内の職場ごとの新年会はどういう終わり方だったのか。胃袋を鍛えすぎて、頭の鍛錬を忘れていたので、記憶力はさっぱり。決して酩酊してたわけではないが、どんな締め方をしたのか、全く覚えていない社員にも締まらないものが多いが、今回のコラムも最後は締まらない話になったなあ。

コケボウのひとこと

なるほど・・・今回のコラム「社長のちょっと薀蓄」ですね。
締め方なんてあんまり気にしたことがありませんでしたが、いろいろ意味があるんですねぇ。
我が編成業務局でも、社長にも出席いただき、先週新年会が開催されました。
女性達がお酒を飲むと、いつにも増して元気になるのは、度々ご紹介してきましたが今回も例に洩れずにぎやかな会になりました。
主役はもちろん酒豪(?)のM子ちゃん、再三ご紹介しているように、ちっちゃくって白くってホントにキュートな女の子なんです彼女。
なのに、その口から飛び出すのは「あらっ!飲んでない!どーぞどーぞ」という一見可愛らしい爆弾。
たいていのおじさま達は、鼻の下長くしてお酌してもらっているのですが、何度か席を同じにしている社長は、さすがに学習能力が高いのか「警戒中オーラ」全開でM子ちゃんを迎えておりました。
なのに結局はM子ちゃんの掌に乗せられ最後は、自分で書いているように記憶もままならない状態で撃沈
ここでは薀蓄を語っておりますが、その場の「締め方」なんて覚えているわけもなく、その体裁の悪さを「雑学王」ぶりでカバーしようとしたんでしょうねぇ。
締め方に意味があると学習したところで、社長、またいきましょうかっ♪
もちろんM子ちゃんも一緒に♪

アセリメのひとこと

“M子”だけどドSのM子ちゃんです(笑)
お酒はなくとも、日々、ヤラレている人が社内に何人いることか!私は知ってます。
そして、もちろん私もその中の一人なのです。