なんとも不思議なバーベキューパーティーに出席した。この日曜日のことだ。最初は、ある新聞記者が4月に結婚した祝いのパーティーとして計画された。そのうち参加者の輪が広がり、なんの関係もない僕にまで声が掛かってきた。楽しいことなら断る理由はない。弟と一緒に、のこのこ出かけていった。

実に多彩な顔ぶれだった。銀行の支店長、酒屋の御主人、百貨店や民間会社の役員、県庁と市役所の職員、マスコミ関係者、県警の幹部・・・。もちろん新婚さんも出席した。いわば異業種の集まりみたいなものだ。顔見知りは4,5人しかいなかったが、たちまち顔馴染みになった。別に選考基準があったわけでもなかろうが、会って、話して、楽しい人が集まったということだろう。

調理はバーベキューが中心だが、何人かが手料理やたけのこ、独活、たらの芽などを持ち込んだ。いずれも季節のもので、焼いたり、てんぷらにして、舌鼓を打った。はたまたま稚アユが手に入ったので、甘露煮にした。柔らかく煮上がり、味もそこそこ(だったと思う)。味付けはいい加減で、あまり自信はなかったが、みんな「美味しい」と誉めてくれた。まあ、お世辞半分だろうが、うれしかった。料理好きは誉めてくれると、それだけで満足するものだ。

そうそう、場所は江津湖のほとりボートハウス。子どものころ、両親に連れられて舟遊びや釣りに行ったところだ。当時、湖水は底まで澄み切り、魚が泳ぎまわるのが手に取るように分かった。今回は数十年ぶりに訪れた。夜で、湖水の具合は分からなかったが、周辺の景色は街灯に照らし出されて、一幅の絵画を見るようだった。

パーティーでの話題は、当然、江津湖のことに及んだ。世界のあちこちに行ったことがあるという某氏「都心近くに、これだけ水量が豊富で、綺麗なところはない」断言した。みんなが一致したのは、これだけの湖をもっと観光資源として利用できないかということだった。僕も当然、そう思う。

しかし、湖水は昔ほどの透明さも輝きもないだろう。湖畔は草むらに覆われているところも多い。水深も浅くなっている。ボートハウスの人は「屋形船が出せないほど、浅くなった」と嘆いていた。やはり湧水量が激減したのだろう。それだけでなくヘドロも相当、溜まっているとか。「少しでも浚渫してもらうと、随分、変わってくるのに」という訴えもあった。

市民の憩いの場所というだけでなく、観光資源としてもなかなかのものだ。熊本城から水前寺江津湖周遊なんてコースも楽しめるし、そうなれば市内に一泊する観光客もかなり増えるだろう。実にもったいないというしかない。このままにしておくと、取り返しのつかないことになりはしないか。

近くには、の時期、ホタルも飛んでいるそうだ。みなさん方も一度、遊びに行かれたらどうだろう。ボートハウスの営業は日中だけだが、20人前後だと、夜間も貸切で利用させてくれるそうだ。僕もまた行ってみようと思う。

コケボウのひとこと

江津湖・・・最近自転車に乗れるようになったものですから、ワタシも出かけていく機会が増えた場所のひとつです。
バケツを持ってザリガニ獲りに出かけたり、ポツンとあるゾウの滑り台で水遊びをしたりというのは、子どもの頃の遊びの定番でした。
当時はそれが恵まれていることだと気づきもせずに、ひたすら日は真っ暗顔は真っ黒になるまで遊んだものですが、最近久しぶりに出かけた江津湖は確かに少々その趣を変えていたような気がします。
確かに水量が減った気がするのです。
憩いの場として存在させることと、観光資源として売り出していくことは、もしかしたら相反することになりはしないかと地元住民としての懸念がないでもありませんが、広く観光のお客様に知っていただくことで、よりよい発展となればこんなにいいことはありませんね。
小学生の時には、子どもだけで近寄ることが禁止されていた江津湖ですが、中学生になった我が家のコケボンもめでたくそれが解禁となり、最近はちょくちょく遊びにいっているようです。
先日も何をしているのやら?とGPSで居場所を検索してみましたら、水色で示された画面のど真ん中に★マークが。
溺れた!?と慌てて電話してみましたら「今ねぇ江津湖でボート乗ってる」とコケボン。
なるほど。
豊かな自然の恵みを受けてこその楽しみだということを、ちゃんと理解してルールを守って遊んでもらいたいものです。
ところで甘露煮のお味は美味だった、ということなので次回会社でバーベキューが開催されることがあったらぜひご持参くださいませ。