今年も藤崎八旛宮の例大祭に出掛けた。前の週から腰痛がひどくなり、歩くのも億劫だった。それでも早朝、調子がいいようなので、自宅を出た。弟や出張で帰熊していた息子も一緒だった。日銀熊本支店前に着いた頃から、左足の痛みが強くなった。おまけに雨まで降り出した。それでも飾り馬は最後まで見た。さすがに弟たちは呆れ顔だった。

なにせ太鼓、カネ、「ドーカイ、ドーカイ」の掛け声を聞くと、腹のそこからうれしくなる。子どもの頃の思い出が一挙に吹き上げてくる感じなのだ。昔は男の祭りだった。ところがいまや、男より女性の方が多いように見える。その分、馬追いも上品になったようだ。いろんな規制も厳しくなったと聞く。しかし、伝来の祭りとはもともと猥雑な要素を宿命的に持っているものだ。ボクはもっと猥雑であっていいと思う。これは単なる時代錯誤のノスタルジアかもしれないが。

途中で、ある金融関係の支店長と出会った。彼は転勤族であり、各地の祭りを見てきたが、馬追いはすごく面白いと言ってくれた。博多のドンタクや山笠とは勝負にならないぐらい、いいとか。もちろん地元サービス的な面もあろうが、そう誉められると、やはり嬉しくなる。

同時に、彼が指摘したのは、参加者だけが楽しんで、見物客を楽しませる要素が少ないということと、閉鎖的なにおいがするということだった。「熊本県民気質を代表したような祭りだね」ともいう。たしかに参加者と見物客との間には垣根が感じられるし、見物客の盛り上がりも少ない。勢子たちが花笠や纏などの小道具を活用したり、踊りも華やかにすれば、祭りはもっと盛り上がるし、見物客との間にも一体感が生じるのではないか。

もうひとつの「閉鎖的なにおい」という意味だが、確かに参加した団体のほとんどは高校のOB会、地域、企業であり、どこかの団体に属しないと参加が難しいということかもしれない。ある程度、練習しないと統制の取れた勢子になれないということからすれば、飛び入りということは難しい面もあろう。それでも一般市民がもっと気軽に参加できる団体があらわれないものだろうか。今年、ある高校OB会が一般市民の参加を募集するテレビCMを流していたが、その成果はどうだったのだろうか。

彼が指摘した「閉鎖的」というのにはもうひとつ意味があった。これだけの規模と面白さのある祭りは最大の観光資源である。八旛宮の発表では、この日は24万人の見物客だった。彼は少なすぎるという。ほとんどは熊本市民か、近郊の人達だろう。県外からの見物客はどれくらいだろうか。博多のドンタクや山笠に決してひけをとらない祭りなのに、見物客の差が大きすぎる。その差は、熊本県人は自分たちだけが楽しめばいい、と思っているところからきているのではないかと指摘する。

そういえば県外に馬追いの宣伝をしたという話は寡聞にして知らない。祭りを単なる祭りとしてではなく、観光資源として活用すべきではないか。朝随兵と夕随兵を合わせると一日中楽しめる。宿泊客も多いだろう。県民だけで楽しむ時代は終わりにできないものだろうか。そんなことを考えていたら、左足どころか頭も痛くなった。

コケボウのひとこと

時代の移り変わりと共に、お祭りのありようも微妙に変化しているようですね。
「動物愛護の精神に反する」と馬の扱いについて盛んに議論され、それが決着したと思ったら、議論の中心は勢子の衣装や行いに移ってきています。
なんでもいい!って訳にはいかないでしょうが、衣装なんてものはお祭りですもの、そこまで規制しなきゃいけないのかと個人的には疑問に思うところです。
指摘のようにそんなことより「排他的」と言われる熊本らしい、自分達だけ盛り上がる、というお祭りのあり方を考える時期にきているような気がします。
見物者も一体となって盛り上がる策を講じることが、博多どんたくや山笠に勝るとも劣らないお祭りに育てていく早道かもしれません。
ついでに、お祭りの期間は三連休にでもしていただけたら、参加者ももっともっと増え賑わうのではないでしょうかねー社長!?
いいアイデアだと思いませんか?
三連休になったら、社長も多少あちこち痛くなっても、心置きなく見物できますでしょう?
なんなら参加だってできちゃうかもしれませんよっ。
是非ご一考いただきたい♪なっ♪・・・甘いか・・・。