KABの秋祭り「元気フェスタ」が11,12日に開かれた。今年は4万人前後の視聴者が参加された。もちろん、新記録である。なによりうれしいのは、参加者の皆さんが喜んでくれたことだ。開場前から会場のグランメッセから溢れるほどの行列ができた。社員はじめ関係者も全員参加で頑張ってくれたこともありがたかった。食べ物の出店もたくさんあったが、ほとんどが売り切れだったようだ。いろんなイベントの前には長蛇の子どもたちが並び、「元気フェスタ」も地元に定着してきた感じだ。

ところで、ボクは何をやっていたかというと、邪魔にならないように、会場をウロウロしていただけだ。それでも社員たちが、一生懸命働いているのを見て、これは何かしなければという気になってきた。さて、何をやるか。会場内を回っているうち、本の売り場が閑散としているのに、気がついた。そこで本売りの手伝いをすることにした。

畑違いという言葉がある。専門の分野以外に手を出すというような意味だ。テレビ局が雑誌を出版する。これも立派な畑違いだろう。実は、KABも出版に手を出したのだ。経験者は一人もいない。ボクは前の会社で出版担当という仕事をしていたが、経営の方で、実務経験はゼロ。それでもテレビ局が出版に手を出すのは相当、無理があると思っていた。にもかかわらず、営業などから「どうしてもやりたい」という強い意見が出て、押し切られた。本の名前は「Look」と決まった。

それでも、案の定、現場は混乱した。企画案もなかなか、まとまらない。ただし、ボクにだけはいろいろと注文が殺到した。まずコラムだけで3本、書かされた。そのうち「社長は料理が好きだそうだから、これも入れましょう」となった。このくだりは、以前、「たわごと」に書いたので、省略する。あれこれバタバタしていたようだが、アナウンサーの出血的サービスや広告代理店の努力のおかげで、なんとか出版までこぎつけた。

発売開始は「元気フェスタ」の初日の11日。そう、ボクが手伝ったのは、「Look」の販売だったのだ。恥を忍んで、親子づれを見つけては、手招きして、子どもと握手。に絡めて、親御さんに本を買ってもらう。記念写真も受けたし、サインにも応じた。時には押し売りまがいまでした。で、2日間で200冊が売れた。これが多いのか、少ないのかは、皆さんの判断にお任せする。

さて、「Look」の中身だが、苦労してつくっただけに、なかなか良くできている。内容も予想していたより豊富だ。冒頭は熊本出身のタレント、スザンヌさんのインタビュー。アナウンサーは全員が登場し、さまざまな横顔や趣味の世界を見せてくれる。このほか美味しいもの店の紹介、ミニ旅行、美容にファッション、インテリアなど、山盛りという感じだ。これで一冊が500円。もちろん採算が取れるはずがない。馬鹿な出版だが、これも視聴者サービスの一環であり、たくさんのスポンサーの支援があればこそできたことだ。

ついでにいうと、ボクは「Look」のCMも頼まれた。そこで「この本は面白くない。でも買ってね」と訴えることにした。もちろん、そんなことはない。本音は「実に面白く、ためになり、役に立つから、ぜひ買ってほしい」だ。よろしくね。