若い社員たちが、ガヤガヤ話し合っている。ひょっとしてボクの悪口でも言っているのか。気になって耳をそば立てた。なんのことはない。仲間内の品定めで、社内の「3バカ大将」はだれかということだった。3人の名前は、全員一致で、すぐ決まったが、バカの序列をつけることが難しいらしい。

順不同でいうと、まずはデカボウ。デクノボウではない。なにしろ190センチ前後の身長がある。体の割に、しゃべり方が子供っぽい。特徴は、すぐバレるウソをつくことだ。決して悪気があるわけではない。本人はユーモアのつもりらしい。

二人目はヨダレマン酒席で酒が回ってくると、どういうわけかヨダレがダラダラと流れてくる。決して酔っ払っているわけではない。酔った振りをして、酒席を盛り上げようという魂胆が見え見えだ。笑いを取るためには裸になることも辞さない。花見でになり、ビールを頭に振り掛ける姿を、ボクは見たことがある。

3人目はボケノマレ天然ボケが持ち味で、酒を飲むのではなく、酒に飲まれることから、この名前がついたらしい。仲間内で、いろいろ話していると、突然、まったく違う話題を持ち出して笑いを取ることがしばしばある。人の話はあまり聞いていないようだ。

3人に共通しているのは、ヤクザ集団である営業部門に所属していることだ。断わっておくが、バカといっても、漢字が読めないとか、空気が読めないとか、頭が悪いとかではない。仕事柄、クライアントや広告代理店と付き合うことが多い。その時、3人は自分を捨て、バカなマネをしてでも、相手に食い込むのだ。だから3人は「愛すべき人物」ということで、社外では極めて評判がいい。「3バカ大将」に選ばれなかった社員たちが「あいつらはうらやましい」と嫉妬するほどだ。

ところが東京支社の忘年会に参加したら異論が続出した。挙句に3バカとは「社長、専務、某局長」ということで、ボクを除く全員が一致した。ボクは「某局長では特定しがたい。東京支社長にしろ」と、抵抗するのが精一杯だった。

さてコケボウはどんな種類かというと、「3バカ大将」とは縁遠い。「KABの3悪人」の一人ということだ。広報という役職をカサに着て、やたらと威張って仕事を押し付ける。その最大の被害者がボクなのだ。一見、優しそうな顔(かなり褒めすぎ)をしているが、悪人だから腹の中は分らない。たぶん、真っ黒ではなかろうか。絶対、そうだ。

もう一人はナゾセンだ。ゴルフを始めたばかりで、ボクに「私の挑戦を受けますか」と挑発するのはまだいい。ボクの後継社長を自認して、宴会の席では、事あるごとに「そろそろ禅譲はいかがですか」と迫ってくる。これでも一応、女性(と思う)なのだ。いつ寝首をかかれる、足元をすくわれるか、わかったものではない。ひょっとしたらコケボウより悪人かもしれない。

3悪人の残りはだれかというと、候補者がたくさんいて、絞りきれないそうだ。ある会合で、誰かが「それは社長に決まっている」と言い出し、ボクを除いて、話はまとまった。そうするとボクは「バカで悪人」ということか。もう、こんな会社はいやだ。

コケボウのひとこと

なんで「3」バカの話になるんだかよくわかりませんが、浮かぶ顔がそれぞれ違うんじゃないかなぁ(笑)
テレビの業界なんて、変に賢かったら勤まらないと思います。
そんなことを入社したてのときに上司に言われました。
だからって酒席で裸になれなんて誰もいわないと思うけど・・・。
しかし3バカが「社長、専務、某局長」だったら大変なこと。
それってトップ3が「バカ」ってことでしょ?
だったら下々にいる私たちって「みーんなバカ」ってことよね?
全くの否定はできませんが、それってどーなの?
社員がバカなのはまだご愛嬌でいいけど、トップ3はやっぱりすごーい人でいて欲しい。
そしてバカよりたちの悪い「悪人」がなんでワタシ??
どうもほめ言葉だけが目に入る便利な仕様になっているもので「優しそうな顔」で気をよくしていたら・・・なんですか?これ。
別に威張って押し付けているわけではなく、仕事は丁重にお願いしているつもりですがぁ。
これ以上をお求めでしたら、今度からもっと恭しくなんなら三つ指でもついてお願いすることにしますわ。
少々お待ちください~♪
バカ部門では否定しましたが、こと「悪人」については社長の名前があがるのは納得!!
だって世間じゃ「優しそう」という評判で通っているようですが、それはCMが作りあげた虚像ですから。
逆をお思いでしょうが、忘れちゃいけませんよみなさん!
「社長」というのは会社で一番偉い人。
ムチをふるいまくって社員を馬車ウマのように働かせているのは社長のほうですからね。
社長がニコニコしてCMにでている間も私たちはムチ打たれながら、それ以上打たれなくていいように働いているだけですから悪人だなんてとんでもない。
さて、こんなことをお話している間に年末。
「門垣社長のちょっとたわごと」も今年最後となりました。
今年一年このコラムを楽しみにお読みいただいた皆様に心より感謝申し上げます。
来年も社長に負けないよう社員一丸となって頑張っていきますので、どうぞKABをご贔屓に。
来る年が皆様にとってお幸せな1年でありますよう、心からお祈りいたします。