このコラムも今回が200回目。さしたることではない。単に惰性で書いているだけだ。もっともコケボウの脅しと暴力がなかったら続かなかったことだけは確実だ。時には休みたいとか、締切日を遅らせたいとか思うこともある。それができなかったということは、早く言えばコケボウの脅迫が200回続いたというだけの話。反抗して、生命の危機にさらされたことも否定しない

「書き続ける秘訣は」とよく聞かれる。ひとつだけある。それは「このコラムは誰も読まない」と思い込むことだ。誰かが読むと思うと、いい話をとか、名文をとか、知性と教養をとか、雑念が錯綜して、書けるものではない。要するに「書き捨て」ということだ。それに昔、新聞記者をやっていた名残で、原稿の締切に弱い。今日がその日となると、尻がむずむずして、腕が勝手に動き出す。これは明らかに職業病の一種だろう。

「こんな暗い時代に、ノーテンキなことを書いて」との批判もある。しかし、暗い時代だから、底抜けの明るい話題が求められるのではなかろうか。なんて弁明もしたくなる。喜ばれるのはKABの内幕物だ。これには常にセクハラパワハラ危険性が伴う。そこはボクも十分、気をつけている。事前に登場人物に原稿を見せて、了解を得るのだ。もっとも「社長がこれでいいか、と聞いてくれば、か弱い社員たちはノーとは言えないよ」という意見もある。でも「悪口でもいいから、書いてほしい」という社員もいるのだ。

ところで昨秋、コラムの愛読者で、ボクのCMが好きという女性(?)たちが、ボクのファンクラブを作ってくれた。最高顧問は、さるフランス料理店(洋風居酒屋という客も)のマダム会長は、自称・社長の奥方副会長焼酎バーのママ事務局長マダムの娘さん。で、半年以上たったのに、いまだにヒラ会員はゼロ。やれ忘年会だとか、新年会だとか、声はかかるが、一度も実現したことがない。

クラブの名前は「カレセンの会」だそうだ。以前も一度、書いたことがあるが、肥満気味の女性が好きな人を「デブセン」、細身の女性を好む人を「ホネセン」という。同じ表現で、枯れてくたばりかかった男がいいという女性の好みを「カレセン」というそうだ。クラブの役員には夫や彼氏がいるらしいが、人畜無害になりかかった男だと、ヤキモチの対象にもならないとか。

完全にボクをバカにし切っている「そんなファンクラブはいらない」と啖呵をきりたいが、報復が怖い。なぜ、ボクの周辺には、コケボウみたいな強面が多いのか。マダムとは言っても、ボクは日頃、「婆や(ばあや)」と呼んでいるぐらいだから、想像はつくだろう。ひ弱な、初期高齢者としては、ただ、ひたすら耐え忍ぶしかないのだ。このままだと、クラブの初会合は、ボクのお通夜と重なるのではないかと、心配している。

みなさん、作り話とお思いだろうが、これはすべて事実なのだ。KABの社内、社外にボクの包囲網が築かれつつある。ボクはこのままでは「乞食の帽子」になるしかない。えっ、どんな意味かって。「乞食の帽子」は、破れているので「ヤブレカブレ」ということだ。まあ、今後ともよろしくお願いします。

コケボウのひとこと

なんだかんだで200回。
毎週このコラムを楽しみにしてくださっている方、本当にありがとうございます。
新聞記者の名残で、社長は今のところ締め切りだけは守ってくれています。
ただ、本人も申しておりますが、締切日当日にならないと腕は動かないらしく(なんてったってアスヤロウですから)前日までは社内を徘徊しつつ「明日の原稿は出さないよ」と子どもよりたちの悪い駄々っ子ぶりを発揮するのが常となっております。
脅しとか暴力とか物騒なことが書かれていますが、それは「飴とムチ」の飴として「お願いしますぅ」と女子高生バリに声音をあげてお願いしていることを指しているようです。
飴のつもりがムチになっていようとは、今の今まで知りませんでした。
ファンクラブまで結成されたとのこと、決して会員にはなりませんが、社長がどんな風によそ様にウケているのか、ぜひ一度ご一緒させていただいて、お聞きしたいのでファンの集いが開催されるときはお招きいただけたら幸いです。
200回ということで、日ごろ視聴者のみなさまからいただいている質問を社長にぶつけてみました。
これまた「たわごと」ですが、社長らしい返事がかえってきております。
あわせてご覧くださいね。