先日、さるフランス料理店で、ボクのフアン(不安)クラブである「カレセンの会」(名前の由来は200号参照)が開かれた。なにせこの会の役員には身の毛もよだつような怖い女性(だと思う)が揃っている。口実を作って断ろうと思ったが、恐怖が先立ち、思考能力もなくして、出席するはめになった。

恐る恐る店内をのぞくと、すでに役員の皆さんがほぼ揃っている。卓上には花輪(ごく小さかった)や「祝コラム200回達成」「カレクサの会役員会」という名札が飾られている。「カレクサの会」なんて聞いたこともない。理由を聞くと、事務局長が「どうせ出席者は枯草ばかりだから」と、勝手に改名したらしい。抗議しようと思ったが、事務局長だけが可憐な女子大生なので、黙認した。

出席者は最高顧問、会長、副会長、事務局長、経理担当と役員ばかり。いまだにヒラ会員はゼロだから当然だろう。ほかに某社社長もいた。後でもうひとり、某某社の社長も加わった。二人の男性はボクを役員の攻勢から守る警護役とか。おまけに「御樽」として高級ワインやシャンペンなども持参。「貢君(みつぐくん)」としての役割もあるらしい。

二人ともどうしてこんなことになったのか、全く理解できてない様子だ。実は最高顧問の料理店のマダム(本名は婆や)が使う「ニャンタイ語」に騙されたのだ。これは婆やの常套句で、「絶対、店に来ニャンタイ」、「ワインばぐっさり飲まニャンタイ」、「ツケば払わニャンタイ」、「何か持って来ニャンタイ」などと使う。婆やと10分も話していると、頭の中に「ニャンタイ」がこだまして、婆やの言うがままになる。いわば一種の催眠術のようなものだ。

婆やが怖いのはこれだけではない。言動で暴力を振るうのだ。料理は美味い。で、ボクが「腹が減っていると、何でも美味い」と言ったら、肩の骨にヒビが入るくらい殴られた。昔、ご主人のマスターが反抗したら、5,6発殴られて、以後、奴隷のごとく服従させられている。会長の、自称・会社社長夫人はかってスチュワーデスだったが、婆やは「貨物便に乗っとらしたったい」と断言した。この日の某社社長はドラエモン某某社長はオボンと呼ばれ、ボクはケービー呼び捨てだ。

実はコケボウも連れて行きたかった。しかし、婆やとの対決を想像するだけで、体が固まってしまった。暴力的言動は、甲乙つけ難い。カレセンの会は修羅場と化し、場合によっては血の雨が降るに違いない。コケボウも参加したかったらしいが、ここは会の持続のためにも諦めてもらうしかなかった。

ともあれ、会は異常に盛り上がった。参加者が異常だから、当たり前のことだが。ワインは何本、飲んだのだろう。某社社長が持参した超高級食後酒も3分の1しか残っていなかった。婆やが秘かに監視していたところ、経理担当が職務を放棄して、半分ぐらい飲み干したとか。二次会は副会長がママである焼酎バーに連れ込まれた。

おまけに、ボクは今回限りと思っていたのに、2月はオボンの還暦、3月は誰かの誕生会と、次々に日程が決められていた。恐怖の会はどこへ行くのだろう。

コケボウのひとこと

マダムたちに囲まれて、鼻の下が伸びっぱなしの夜をお過ごしと思っておりました。
なのに、これじゃ会社の中にいらっしゃる時と変わらないじゃな〜い。
さすがに「ニャンタイ」とは申しませんが、少々言葉が丁寧であっても「原稿書かニャンタイ」「挨拶してもらわニャンタイ」「撮影時間を取らニャンタイ」とほぼ逃げ道のない「Must」状態でのお願いであることに違いはありません。
いろんな役職のお姉さま方をじっくり観察させていただき、今後に活かすため次回の会合には絶対に参加しよっと。
対決だなんてとんでもないこと、学ぶことが多そうな会合ですもの、お姉さま♪お仲間に入れてくださいね。
楽しみができた〜♪♪