今年のサクラは例年になく長持ちした。開花宣言から半月前後たったのに、まだ花見が楽しめる。やはり朝夜、寒い日が続いたからだろう。それにしても、今年の花見の幹事さんは相当、苦労しただろうな。いつが見頃か、は大丈夫か、すぎはしないか、など日程の選択も大変だったろうと、お察しする。

ところで、今年はまだ4回しか花見をしていない。3回、4回目は3月末から4月初めにかけて。最初に日程を聞いたときは、葉桜を見る会になる予感がした。ところが満開のサクラがずっと続いているではないか。3回目の花見は素晴らしかった。熊本城の石垣のそば。お城を照らすライトが輝き、照明も十分。老木を思わせる大きなサクラが2本ある。穴場の場所なので、これ以上は紹介しない。

下弦の月あかりも脇役を務める。散り始めたサクラの花びらで周囲は薄紅の淡雪で覆われているようだ。そよ吹く夜風にサクラ吹雪が舞う。ライトに光る花びらの乱舞は見あきることがない。頭上には枝から落ちこぼれそうな満開のサクラ。これほど美しい夜ザクラを見るのは、長い人生でも初めてだ。

ワインのグラスに花びらがひとひら、ふたひら、入る。出すのももったいないので、花びらごと、飲み干す。実際は何の味もしないのだが、ほのかなサクラの香りがしたような気がした。料理の上にも舞い散る花びらが、えもいわれぬ彩りを添える。ほどよく冷えたワインの喉越しも最高だ。いくらでも飲める気がする。ワインを飲む客は10人前後なのに、この夜飲んだワインは14,5本だったとか。

料理も見事だった。毛ガニのオリーブ揚げに始まり、子羊の煮込みスープ、ライスサラダ、唐揚げ、煮しめなど、フランス料理日本料理がずらりと並ぶ。なにせ一流のシェフと世話役のバアヤ(婆や)の手料理だから、見た目も味も抜群だ。食べきれないほどの量もあり、急きょ、3人を呼び寄せた。これほど贅沢なことがあろうか。ボクの寿命は確実に3、4年は延びたはずだ。花見を準備してくれたバアヤたちに心からお礼を言いたい。

このあとも6回までの花見の予定が入っていた。しかし、日程の都合がつかなかったり、来訪するはずだったお客さんが急に来れなくなったりで、いずれもキャンセルに。数日後には確実に葉ザクラになっているだろうし、残念だが、諦めざるをえない。まあ、3回目で究極の花見をしたのだから、今年はもういいか。

熊本城のサクラは有名だが、熊本市内にはあまり知られていない名所も多い。そのひとつが、立田山の中腹だ。 貯水場の下の広場に数十本のサクラ並木(?)がある。右手の方は頭上にサクラの花がかぶさる。左手は緩やかな斜面で、サクラを上から眺める形になる。頭上 と眼下に広がるサクラのコントラストが素晴らしい。サクラの背景には、熊本市街の展望も広がり、その眺めも捨てたものではない。

ただ残念なことに、交通の便が悪い上に、夜の花見も照明がないので、ちょっと無理だろう。実は2回目の花見はこの場所で一人でやった。本当に一人かって。ボクはコケボウと違ってウソは言わない。

コケボウのひとこと

社長はお花見がお好きですねぇ。
咲き始めの頃、社屋の裏に植わっている桜についてでしょう多分「3分咲きくらいになった?」と聞かれ「さぁ・・・?」と答えてしまいましたら「なっとらん」と叱られてしまいました。
そんな私でも、さすがに満開近くになると桜の花の美しさに魅せられてしまいます。
期限がある美しさだから、人はこんなに桜に対して特別の思いを抱くのでしょうか。
話は全く変わりますが、本日わがKABにも2名の優秀(多分)な新人が入社してまいりました。
社員総出で2人の入社式にのぞみ、歓迎をしたわけですが、そこで述べられた社長の訓示。
途中でゴホゴホと咳が・・・松葉杖のため立っていることができず特別に椅子に座っていたS姉さんさえ身を乗り出し心配しておりました。
しかし・・・なんとなく咳の訳が分かった気が。
ここ何日か花冷えで、夜は少々冷え込みます。
そんな中一人でだってお花見に出かけちゃったりするものだから、お風邪気味なんですね。
なんか悪い病気じゃ?と心配しましたのに。
みたとこ他は大丈夫そうなので、もしかしたらタバコの吸い過ぎかもしれませんがね。
心配して損しちゃった。
何はともあれ今年も熊本での桜はそろそろ見納め。
私もせめて通勤途中の桜吹雪をあびて、桜をキレイと思える心を大事にしたいと思います。