世間は実に狭い。このところ熊本は狭すぎるということを、つくづく実感している。そのきっかけのひとつがNPO法人テアトロ・リリカ熊本のオペラ「椿姫」の制作発表会と懇親会に出席したことだ。

ボクとオペラは全く関係ないだろう、という社員が多い。とんでもないことだ。ボクは一見、野蛮人に見えるようだが、本当は立派な(?)文化人なのだ。美術展にも足を運ぶし、音楽会にも馳せ参じる。テアトロ・リリカのオペラも毎年、必ず観劇する。本格的なオペラで、全てフランス語やイタリア語。舞台装置も凝っている。演技・演出も立派だし、歌手も素人ではない。いつも感激、感動させられる。

懇親会で、オペラのドレスを着た女性に話しかけられた。話を聞くと、ボクの両親の隣家の孫だった。そういえば帰郷すると、よく遊びに来ていたことを思い出した。当時は幼稚園か小学生だったが、今は高校生だそうだ。顔付は隣家の奥さんにそっくり。でも、よく覚えていてくれたものだ。

テーブルで食事をしていると、隣席のご婦人が話しかけてこられた。住所を尋ねると、ボクの小・中・高校の同級生の近くだ。彼は若くして亡くなったが、念のためと思って「○○さんをご存じですか」と聞いてみた。ところが、なんと「私の弟です」という返事。彼の家にはよく遊びに行っていた。お姉さんがいたことは知っていたが、まさか50数年経て、お会いするとは。別のご婦人と話していたら、こちらもボクが生まれた家の裏手に住んでいたことがわかった。

それだけではない。あるパーティーで、「母がよろしくと申していました」と話しかけてきた女性がいた。これまた母親というのが、ボクが高校生まで住んでいた自宅の隣家のお嬢さんで、同級生だったのだ。母親とは中学校の同窓会で時折、挨拶する程度だったが、娘さんとお会いして、懐かしくなり、早速、3人で会食した。ボクは子供のころの記憶はおぼろだったが、お母さんの方は、記憶力がよく、昔話が弾んだ。

「なんだ、お前は女性の話しかしないのか」といわれそうだが、そうだ。男の話をしてもちっとも面白くない。もちろん、男性でもいろいろ話しているうちに、共通の友人がいたり、親父のいとこの娘婿とか、弟の息子の奥さんの親戚とか、いろんなつながりが分かることもある。まして社員関係ともなると「あの社員は私の遠い親戚で」なんて、どんどん広がっていって、覚えきれない。

ひょっとしたら、県民の3分の1ぐらいは友人の友人だったり、遠い縁戚だったりするのかもしれない。地縁・血縁とはそういう関係なのだろうが、別の意味でいうと、閉鎖的、封建的ともいえるのではないか。断わっておくがコケボウやS姉さんとは全く地縁・血縁の繋がりはない。ボクの名誉のためにも断言しておく。

そうそう「椿姫」の公演は11月7日、県立劇場で開かれる。芸術を味わうのもよし、ストーリーに溺れるのもよし、楽しみ方はいろいろある。ぜひとも観劇されることをお勧めする。もちろん、ボクも行く。

コケボウのひとこと

確かに・・・。ワタシみたいな若造でも、行った先々で必ず知人に会うのですから、ワタシよりずっと顔も広く、長く生きてらっしゃる社長は、大変でしょうねぇ。
それでなくてもCM出演の影響か、熊本県民のみなさんにはずいぶん顔も覚えていただいて、繁華街を歩くといろんな方からお声がけをいただくようです。
別にワタシは社長にGPSをつけている訳でも、ストーカーしている訳でもないのですが、社長の行動については一日どのような行動をされたのか、だいたい把握することができます。
「今おたくの社長さん、デパートの紙袋を持ってタクシーに乗られましたよ」「昨日の夜は市役所の裏を同じような年代の方と歩いておられましたよ」なんてのは日常でご丁寧なものになると「今私の前を歩かれていて、本屋に入っていかれました」という実況生中継ばりのお電話を視聴者のみなさんからいただくからです。
タクシーに乗った、と聞いたので到着するであろう時間に外を覗いてみましたら、リークの通り紙袋をプラプラ提げた社長が玄関を入ってくるのですから、まあ面白い。(笑)
先日は「東京行きの飛行機で社長さんと席が隣になったよ。テレビのまんまの笑顔でよか(いい)人だった〜。我々老人の星だけんこれからも頑張ってもらって」という激励のお電話もいただきました。
なんだかんだ言って、顔を知っていただいたことは社長もまんざらではないはず。
「悪いこともできない」とブツブツ言ってますがね。
どんな悪さをしようと思っているのかしら?
熊本はホントに狭いけれど、言い方を変えればどこかでみんなが繋がっている温かい街だといえるでしょう。
しかし・・・こんなに狭いと知っていたら学生時代にもっと真面目に過ごしたのにぃ。
いつまでも高校時代のヤンチャをあちこちで言われるのはちょっとツライ。(苦笑)