いよいよボクの社長生命も25日限りとなった。5年間にわたり、お世話になった。これでやっと経営の重責から解放される。後任の植田顧問には悪いが、ほっとした感じだ。これからは自分の自由な時間も持てる。あれもしよう、これもしようと、が膨らんでくる。これまで平日に休んだことはなかったが、辞任が内定してから、早くも2日間も休ませてもらった。

それはそれとして、社員の動きを冷静に観察していると、実に面白い。ボクが社長を辞任したいと言った時、どこからも「辞めないで」という声は上がらなかった。どうも社員の中には「長くやり過ぎた」という受け止め方が多いようだった。ボクの部屋を訪れる社員もめっきり減った。その代り、植田顧問のところには来客が増えた。早くも社員に受け入れられている証拠で、いいことだ。見方を変えると、みんな機を見るに敏で、鞍替えも早いということだろう。優秀な会社員が生き残るためには当然のことだ。ボクだって同じようにするだろう。

コケボウS姉さんも同じだ。新しい社長室を訪れた二人は、帰り際にボクの部屋をチラリとのぞいて「あら、居たんですね」と一言だけ。ボクの耳には「あら、まだ生きていたんですね」と聞こえた。ボクの鋭敏な感覚では、声になっていないところまで、正確に捕えるのだ。ボクはまだちゃんと生きていますよ。

これからのことだが、一応、会長としてKABには残る。当分は毎日、出勤せざるをえない。でも何の実権もあるわけではない。ボクの役割は新しい社長を盛り立てて、雑務蔭の仕事を淡々とこなすことだ。言ってみれば「日陰の身」になることだ。そうなるとコラムも続けるわけにはいかない。今回で221回目。ちょうどキリもいい。視聴者もそろそろ飽きているだろうし、いいチャンスだ。

そう言ったら、コケボウS姉さん柳眉を逆立てた。まず「会長って、暇なんでしょう。コラムぐらい書けるじゃない」ときた。おまけに「小人、閑居して不善をなす」と言う。要するに器の小さい人間に暇ができると、良くないことばかりするというわけだ。それよりコラムでも書いていた方が、被害が外に及ばないとか。そうか、ボクは「小人」なんだ。

「まあ、そうはいってもそろそろネタも切れてきたし、質の高いコラムを書くのは難しい」と反抗してみた。ところが「誰も質の高いコラムなんか求めていません。最初からそれは無理でしょう」とバッサリ。KABのホームページに載っていればいいということか。「そうです。枯れ木も山の賑わいです」とまでいう。えっ、ボクは枯れ木に過ぎないのか。何とか報復したいが、人事権もないボクは泣き寝入りするしかない。

ある知人からは「会長も辞められたがいい」と助言があった。それもいいことだ。でもこれからどうやって過ごせばいいのか。「今後はタレントとしての道を歩みなさい。その方が適任で、金儲けになる」だって。

さて来週からどうするか。それは来週になってから決めよう。

コケボウのひとこと

みなさんも既にご承知のように、いよいよ今週社長が変わる予定です。
なんだかんだ言いつつ、少々は社長の座を退くことに寂しさもあるようで、最近いつにも増して社内をウロウロ徘徊されるのには「存在をアピールする」という意味合いが大きいのではないかと密かに思っております。
先日、新しく社長に就任予定の顧問のお部屋にお邪魔した時も、帰り際社長室を覗いてみたのは事実ですが、それが私の「優しさ」だってことお気づきではないのかしら??
会長になると、少々仕事が少なくなると聞きました。
忙しかった分、寂しくおなりでは??と私たちなりに配慮をし、コラムはもちろん続行!
時間ができる分、頻度も内容もボリュームアップしていただくのはいかが?
と提案してみましたら「はぁぁぁ〜?」という、若干の抵抗が。
「はぁ?」はこっちのセリフです。
いいですか?
コンスタントに仕事をしていただくのは、私たちの「思いやり」です。
原稿はこれまで通り出していただきます。
(ちゃんとつなぎとめておかないと、独立してホントにタレント業でもやられちゃ大変!
社長のこと、きっと今までの分も乗っけた法外なギャラ要求されるに違いない)
ということで、来週からこのコラム「会長のボケごと」としてお楽しみください。
でも・・・ギャラを出しても起用したいという企業でもあれば、タレントでもいいかなぁ。
そのときはマーネージメント料をがっぽりもらって、私たちも楽させていただこう〜♪
えへへへ。
あるかなーそんな会社・・・ないな(笑)