わが社には社員食堂がない。社員はじめアルバイトや雑務の人も含めると約120人が社内にいる。社員食堂があっても決して不自然ではない。それがないということは、わが社が零細な貧乏会社だからというわけではない。実は、花畑町にあった旧社屋の時は、サンドイッチやカレーなどを出す軽食堂があった。しかし、近辺に食事するところが多く、利用者も減少。さらに仕事が増えるにつれて社屋が狭くなり、ついに廃止した。

二本木に新社屋を建設する際、近隣に食事する店も少なく、食堂を作ったらどうかという話は当然、あった。あちこちの地方のテレビ局の実情を調べてみた。ところが、ほとんどの局は、利用者が激減し、赤字の負担が大きく、廃止したという。同じ味が続くと、社員たちも飽き、社外に食べに行くようになるそうだ。食事の時まで、同じ社員と顔を合わせたくないという社員も増えているらしい。

ということで、わが社では、食堂は作らず、弁当屋さんに弁当を売ってもらっている。社員たちは、この弁当か、近くのコンビニで食べ物を買っている。近くにはラーメン店、寿司屋、てんぷら屋、蕎麦屋などがあり、順繰りに食べに行く社員もいる。ボクもその順繰り族の一人だ。

先日、そのてんぷら屋に行ったところ、某女性アナウンサーが一人で入ってきた。これまで、この店で見かけたことがなく、珍しいことだ。いつもは弁当かコンビニで、簡単に食事を済ませているそうだ。なぜ、この日に限っててんぷら屋か。いろいろ話しているうちに、はたと思い当たった。

その前の日に、ゴルフの社内コンペがあった。もちろん某女性も参加した。結果は、予想以上のスコアで、30人以上の参加者の中で16位。わが社のアナログのチャンネルが16ということで、社長賞の賞品を貰った。それで上機嫌になった彼女は、「ゴルフ成金」気分になり、日頃、食べたかったてんぷら定食を食べに来たわけだ。それ以来、ボクは彼女のことを「ゴルナリ」と呼んでいる。「ゴルナリ」はニューストレインで天気予報を担当しているので、すぐ分かるはず。多分、翌日は寿司を食べたに違いない。そのうちプクプクと肥ってくるぞ。

えっ、ボクはどうだったかって。「ゴルナリ」ごとき小娘と一緒に回ったわけではない。あとで結果を聞いてみると、前半辛うじて「ゴルナリ」に勝ったものの、後半は負けてしまった。誤解のないように言っておくが、ボクの腕が落ちたわけではない。なにしろ、ボクの後ろの組が、たちの悪いギャラリー(観客)だった。一緒に回ったパートナーの品も悪かった。キャディーの教え方も悪かった。おまけにゴルフ場とも気が合わなかった。要するに、すべての周囲の条件が悪かっただけの話だ。それらがなければ「ゴルナリ」なんて、ボクの足元にも及ばないはずだ。

S姉さんのひとこと

「ゴルナリ」ちゃん??
いったい誰のことかと思ったら、まぁ、うちの可愛い女子アナのことですか。
「ゴルナリ」とは、また、ゴツイ名前になっちゃいましたね。
天気予報でお馴染みの彼女は、そんな呼び名からは想像もつかない女性です。
いつも前向きで、そのポジティブな考え方は見習わなきゃ、と感心させられます。
スポーツ大好きな彼女は、もちろんゴルフも得意!ウェアだっておしゃれに決めています。
でも、せっかく、豪勢に天ぷらを食べに行ったのに、ゴルフのスコアの悪さを条件のせいにするような会長と一緒になっちゃうなんて・・・。ご愁傷さま。これじゃあ、社食と変わらなかったわね。今度は景色のいいところに食べに行きましょ!