いよいよ今年はこのコラムが最後になった。本当は30日が最終回のはずだ。ところが広報担当のS姉さんアセリメちゃん「私たちの冬休みを削るつもりか」と柳眉を逆立ててきた。そのうえ「そんなに駄文が好きなら、新年のあいさつのコラムを書いて。ただし、締め切りは22日まで。それ以降は受け付けない」ときた。

ボクはムカッときた。「君たちはボクをナメているのか」と言おうと思った。しかし、待てよ。抵抗したところで、倍増した報復を受けるだけだ。後ろには、あの植田社長が控えているに違いない。敗北は目に見えている。ボクは負ける喧嘩はしない主義だ。これは我が家の家訓でもある。溢れる涙を堪えて、ボクは「ああ、いいよ」と、にこやかに答えてやった。それにしても会長の権威は地に落ちたものだ。それどころか、地に潜ったのではないか。S姉さん「もともと権威なんてないのに、なに寝ぼけているの」とせせら笑った。これがKABの現実の姿なのだ。

それにしても、この一年間はあっという間に過ぎてしまった。一体、何をしてきたのか。まず、仕事だが、KABを支えて、精一杯、励んできた(つもりだ)。今年前半の社長職と後半の会長職では、かなり仕事の量も質も違うはずだが、何がどう違うのか。どんな内容であれ仕事は仕事なので、どうでもいいや。というより、おぼろにしか思い出せない。ひょっとしたら植田社長にいびられて物忘れがひどくなったのかもしれない。社内では後期高齢性健忘症と噂しているようだが、そんなことはない。単なる過労性健忘疑似症候群にすぎない。

仕事に比べて、遊びの方は多忙になった。付き合いの輪が次々に広がっていく。おかげで、飲む機会も急増した。ひとつの会合に出席すると、「あの会には出て、うちの会には出ないのですか」と言われると、断わりづらくなる。11月には一晩に二つの会が重なった日が4,5日あった。「酒の会」「ワインの会」「訳のわからない会」「バーベキューを楽しむ会」「理由なく飲むだけの会」「行き当たりバッタリの会」など、まあ、実にいい加減な会ばかり。要するにアルコールを流し込んで楽しめばいいだけの話だ。

ゴルフの方も誘いが増えた。これは狙いがはっきりしている。ボクとゴルフすると、間違いなく優越感に浸れるからだ。とにかく、今年はスコアー悪化する一方だった。鹿児島のテレビ局との対抗戦で、KABは敗北。その原因となった3悪人の一人とまで言われた。焦れば焦るほど、行き詰っていく。で、今月になってヤケクソでプレーしたら、復調の兆しが出てきた。さあ、来年も頑張るぞ。

私生活では独身生活も、すっかり板についてきた。お陰で料理の腕も上達。身の程知らずにも、料理店のご主人や板前さんを自宅に招待して、料理を振る舞うことも。招待された人はさぞかし迷惑だったろう。表向きは味を誉めてはくれたものの、本音はどうだったか。もっと腕を磨かないと。

この1年を振り返り、もっと高尚なことを書くつもりだった。しかし、S姉さんたちの知的レベルを考えると、まあ、これくらいでいいか。なんちゃって。

S姉さんのひとこと

あぁ、今年も残すところあと数日なんですね。
会長の言葉ではありませんが、本当に、この一年いったい何をやってきたのか。
社長から会長へと大きく役職が変わった人が覚えていないというのに、私が覚えているはずもありませんね。それにしても、会長には本当に今年もいろいろ人生のヒント(言い訳?)を教えていただきました。運転の下手さは“人生観の性”だといえばいいんだし、物忘れは“過労性健忘擬似症候群”といえばいいんですものね。いやぁ、さすがは年の功です。
来年もこの調子でお願いしますね。みなさまも、お付き合いよろしくお願いします。