今年も、あっという間に2月に入った。今年度もあと2カ月で終わる。不況風の中、KABの経営も厳しく、このままでは減収増益になりそうだ。増益だからいいというのではない。なにしろこれからデジタル化のために中継所を30か所以上つくらなければならないし、他の設備費も控えている。ここは何らかの手を打たねば・・・。経営は幸い、やり手のアナゴ社長はじめ敏腕の社員に任せておけばいい。さて、このボクになにかできることはないか。あれこれ思案投首したが、いい知恵も浮かばない。

そんな時、熊本城稲荷神社から、一通の案内状が届いた。初午の日に福餅まきに参加しないかというお誘いだった。そう、これだ。ボクにできることは「神頼み」しかない。豆まきとか福餅まきは、一度はやってみたかった。ボクは直ちに参加することにした。ついでに商売繁盛、増収増益を神様にお願いするのだ。

当日はあいにくの雨だった。しかし、本田みつひろ宮司に言わせると「恵みの雨」で、縁起がいいとか。そういわれると、春雨のようにも思えて、なにかありがたくなる。陣羽織を着せられて、特設舞台に上る。境内はすでに雨傘で埋め尽くされている。なんとなく少し偉くなったような気がしてきた。ボクは極めて単純至極なのだ。その時、舞台の下から「ケービィー」「ケービィー」と声が上がった。ふと見ると、アナゴ社長の名付け親であるバアヤと焼酎屋の元オネエが舞台の袖にかぶり付いているではないか。ボクはつい赤面してしまった。あとでバアヤに聞いたら、神社に着いたとき、すでに境内は一杯だったが、雨傘をかき分け、押し分け、先頭にたどり着いたとか。その執念、恐るべし。

挨拶本田宮司があいさつし、来賓紹介があった。名前を呼ばれるだけと思っていたら、突然「挨拶を」だって。何にも考えていなかったボクは、「経営が苦しいので、神頼みに来た。ご利益を期待している」とつい本音を言ってしまった。ついでに本田宮司に「CMを出してもらえないだろうか」と口走ってしまった。境内のあちこちから笑い声が上がっている。なに構うものか。ご利益があれば、ボクは笑い者になってもいいのだ。

門垣会長福餅まきといっても、雨傘が一杯で、変に撒くと混乱が起きる恐れがある。というわけで、舞台の上から手渡しすることになった。ぼくは舞台の右端にいた。ところが中央に陣取ったバアヤたちが「こっちに来い」と怒鳴り続けるので、仕方なく中央へ。一個だけ渡したら、「もっとくれ」だって。何といっても「泣く子とバアヤ」には絶対、逆らえない。何個か渡したら、後ろから「女性に甘いなあ」との声が。それは誤解だ。単にバアヤが怖かっただけだ。中腰で手渡しするので、段々、腰が痛くなった。ご利益どころか、腰痛持ちになったのでは、笑い話にもならない。それでも、ボクは本田宮司の「福を授かる」というご宣託を信じて、最後まで頑張った。

幸い、腰の痛みは一時的なものだった。ひょっとしたら、これがご利益か。そんなことはないよね、本田宮司さん。でもドサクサにまぎれて、お賽銭をあげるのを忘れてしまった。これではやはりムリか。来年、お誘いがあれば、絶対参加して、お賽銭は2年分も3年分も払うことにしたい。約束するので、誘ってほしい。

コケボウのひとこと

私も一緒に行ってきました、初午。
当日はあいにくの大雨で、境内は傘の花。
傘をあごで挟み、カメラ片手に会長のベストショットを狙っておりましたら、どこかで聞いたことのある声が・・・まさかバァヤ??
いや、そんなはずはない。
この人ごみの中、確かにさっきは見当たらなかったのだから、こんなに近くで聞こえるはずはない。
と思った私が甘かった。
どんな手を使って一番前に踊りだしたのかは、未だ不明だけど声の主はまぎれもなくバァヤ。
会長は、その声で呪文にでもかかったように舞台の下手のほうへ。
ちょっとぉ!そんなとこに立っちゃ写真が撮れないじゃない!
私の声なんて聞いてるはずもなく、肝心の餅まきの写真は撮れず・・・涙
「経営が苦しい」だなんだと挨拶をした人から福餅っていうのも、なんとなく避けたくないかしら?
と聞いていたら、それはまったくの余計な心配で、なぜか年配のおば様方「この人からもらって帰ろう」「テレビに出よる人よ、顔みせてもらわなん」と大人気。
カメラを構えていた私は「ちょっとどいて」といわれる始末でした。
世の中何に人気が出るかわからないものですねぇ。
ケービィーならともかく、会長の姿を見るために「どいて」って言われる私って・・・憤

会長はお賽銭もあげずに帰ってきたようですが、私はちゃーんとお参りしてきました。
売り上げも視聴率もあがるといいな。
10円じゃ厳しいか・・・
神様、お賽銭は来年会長ががっぽり差し上げるので、とりあえずお願いかなえてねっ♪