ボクの上司(?)であるコケボウが、ついに4月1日付で編成業務局を放逐されることになった。新しい職場は報道制作局だ。これまでの2階から1階に下ろされるので、形の上では「降格」人事だ。ざまあ見ろ。といっても待遇が下がるわけではない。コケボウも想像力、創造力に恵まれているようで、制作でも活躍することだろうし、期待も高いようだ。この部分は「お世辞」と受け止められても構わない。

誤解のないように言っておくが、これはボクがやった人事ではない。ボクの人事権はとっくに剥奪されている。ジャポニカ・セナガアナゴこと植田社長の発令だ。これでボクはコケボウの重圧から解放され、晴れて自由の身になれる。と思っていたら、このコラムの後書きでもある「コケボウのつぶやき」だけは引き続き担当したいと、意欲を見せている。はたしてどこまで解放されるのかは不明だ。

大手のヤッちゃん災難はそれだけではない。あらたに広報担当として異動してくるのが、「大手のヤッちゃん」こと細谷英宣アナウンサーだ。なにせでっかい身体で廊下を通る姿が、大手を振ってのたり歩くヤッちゃんを連想させる。1階の報道制作局から2階の編成業務局に移ってくるのでこちらは「昇格」人事だ。KABの看板アナ(と、本人だけが思い込んでいる)で、ヤッちゃんが抜けたアナウンサー陣はいささか心配ではある。だが将来、KABを背負ってもらうためには、沢山の仕事を経験してもらわなくてはならず、仕方のないことだ。

これまたボクの上司になるかもしれず、ボクは先回りして、挨拶にいった。ところがヤッちゃんがいうには「会長といえども、私はてごころは加えない。ビシバシと仕事をしてもらうので、よろしく」ときた。えっ、これでは一難去って、また一難ではないか。体力も体型もコケボウとおっつかつだし、弱ったなあ。

おまけにアナウンサーを外れると分かったときから、ヒゲを伸ばし始めた。印象的には「大手のヤッちゃん」から「汚れヒゲのヤッちゃん」という感じなのだ。「どうしてヒゲを伸ばすの」と、恐る恐る聞いてみた。ヤッちゃんがいうには「私はこれから権力への階段を一歩ずつ上がっていく。自分に威厳を持たせるために伸ばすのだ」だって。会長の権力と対峙するためにヒゲを伸ばしているとも受け取れる。この調子だと、コケボウ以上の迫害者になりかねない。おもわず背筋がゾッとしてきた。

そこでハタと気がついた。これはアナゴ社長の陰謀ではないか。一旦、楽をさせると思わせておいて、これまで以上の重圧をかける。ボクは居たたまれずにやせ細っていく。上手くすればKABから追い出せるかもしれない、なんて期待があるのかもしれない。仏教用語からきた古い言葉だが、「女は三界に家なし」といわれる。どこにも安住する場所がないという意味だ。ボクは会長室のある「3階に家なし」となるのか。

これはアナゴ社長の人事権の濫用だ。社員たちにアナゴ社長の横暴さを訴え、会長派を再結集して対抗しよう。しかしいまだに会長派はボクひとりという厚い壁がある。巻き返すのは至難の業だ。かくして今回もまた、ボクは泣き寝入りするしかない。レ・ミゼラブル(ああ、無情)。

コケボウのひとこと

みなさまには、来週ご挨拶を申し上げようと思っておりました。
そう、異動なんです
最初に聞いたときは、私自身「うっそ!」と女子大生ばりの言葉を発してしまったくらいビックリな人事でした。
少々例えが悪いのですが、本社で頭脳労働に従事していたところ、体が資本の工場勤務になった感じ、と申し上げたら分かりやすいでしょうか。
放送局の仕事というのは、非常に多岐にわたり、部署が変わると転職したくらい仕事の内容が変わります。
抜擢だか、意地悪だか、いまひとつ会社(アナゴ社長)の思惑はわかりませんが、今は新しい世界が待っていてくれるという期待感でワクワクしています。
広報には7年おりました。
ここにやって来た時も、全く未知の世界で何から手をつけていいのか、右往左往しましたが、周りの人達にも恵まれ、なんとか大きな失敗をすることもなくバトンタッチすることが出来そうです。
最初に手をつけた高校野球のイメージガールも、今年の夏で8代目になります。
コケボンが生まれるときより、ずっと難産だった感のあるケービィーも、お陰様で皆様から愛されるキャラクターに成長しました。
局のPRを作るとき「どこぞのオジサンかわからないオジサンがテレビで愛嬌を振りまいたって、PRになるどころかマイナスだ」とずいぶん反対もされましたが、今ではそのオジサンは街を歩けば「会長~」と声を掛けられる人気者になりました。
振り返ってみると、どの仕事をしたときも、信頼の置けるスタッフと仲間がいました。
ここで出会った全てのみなさんに感謝を申し上げます。
行く先で何ができるかはわかりませんが、いずれは賞がとれる番組を制作できるような立派なディレクターになる予定です。
見守っていてください。
なんだか「さようなら」のご挨拶のようになってしまいましたが、ここのコラム、ワタシがムチをふるわないとサボる人がいるので、来週も再来週も変わらず登板します。
なので、これからもどうぞご贔屓に♪
あ、三階に会長室なくなったら、ワタシの隣にスペース空けますからいつでもどうぞ。
禁煙ですがね。