先週金曜日の夜、KABの裏庭で社内バーベキュー大会を開いた。寒の戻りで、真冬を思わせるような寒さに震え上がりながらも、山ほどの料理に舌づつみをうち、ビールやワインを堪能した。大会の目玉のひとつが、アナゴ(正式学名はジャポニカ・セナガアナゴ)こと植田社長とボクとの料理対決だった。

もともと、この大会は新年度がスタートし、新入社員も入ったことだし、出陣式を兼ねて大いに気勢をあげようということで計画した。単にお仕着せのバーベキューだけでは能がない。この際、各局対抗で食材と料理を競おうということになった。そこへアナゴ社長から「ボクたちも対決しよう」と挑戦状が来た。ボクは「そんな大それたことはできない」と丁寧にお断りした。

アナゴ社長は料理自慢が売り物のひとつだ。とはいえ、ボクに比べれば子供のお料理ゴッコのようなものだ。社員の目前でハジをかかせてはいけないと、優しい気持ちから断わった。ところが社内の派閥抗争で連勝中のアナゴ社長は、この機会に、ボクを圧倒殲滅し、再起不能にするのが狙いらしかった。再三の挑戦に、しかたなくボクも重い腰を上げて、受け入れることにした。

アナゴ社長は大張り切りだった。前夜から準備したらしく、金曜日には大きなシチュー鍋を抱えて出社した。メニューは野菜カレー。他に2種類の刺身のカルパッチョだそうだ。ボクはスーパーで食材をみて、いきあたりばったりで行くことにした。バーベキューだから栄養のバランスを考えて、野菜料理をメインにしよう。ひとつはセロリのピリ辛造り。トッピングは近所のてんぷら屋でもらった揚げカス。もうひとつは山東菜と小エビの炒め物。最後は本マグロのタタキだ。香味野菜を山ほど乗せる。

さて、この勝負はどうなったか。どちらの料理も、あっという間にほとんど無くなった。大会の司会をしたアナウンサー崩れのヤッちゃんの目を覗きこむと「会長の圧倒的勝利」と読みとれた。で、翌週、念のために「どちらが勝ったのだ」と、聞いてみた。ところがヤッちゃんは「えーと、あーと、まーその・・・」と、むにゃむにゃ言うだけ。なにせ出世願望だけで社長派を自認するヤッちゃんとしては、ボクに軍配を上げるわけにはいかないのだ。まあ、ここはアナゴ社長の顔を立てて、引き分けということにしておこうか。社員にはボクの思いやりと心の広さが分かるだろう。アナゴ社長は多分、「下駄(ゲタ)の音」と思っているはずだ。その意味は「カッタ、カッタ」(古くて、くだらんなあ)。

それはさておき、圧巻は一緒に働いている放送技術社からの持ち込みだった。同社の事業所がある新潟から鹿児島まで8県から旬のものを送らせた。1県当たり2,3点ずつあり、いずれも美味な絶品揃い。各局も頑張った。早朝からタケノコ掘りに行った社員もいた。ある局は天草に魚介類を、別の局は阿蘇に肉類を買い出しに行った。焼きそばやお好み焼きも登場した。ボクはウズラの照り焼きがすごく気に入って、夜陰に乗じてたらふく食べた。こんなに楽しめるなら、秋にもやりたい。でも社員たちは賛同してくれるだろうか。社員が反対しても、アナゴ社長はヤル気満々だから、弾圧と圧政に期待しよう。

ヤッちゃんのタメ口

まずは報道機関の一員としてここで事実を正確にお伝えしたい!!じ・じ・つ・を!!!
コラムの中に“「会長の圧倒的勝利」と読みとれた。・・・”うんぬんの記述があるが、
全くもって解っていない。社員みんながあれだけ楽しんだ中で、まだ勝負の結果にこだわっていたなんて・・・。確かに会長の問いかけにはとまどった、ただあの時のとまどいは「まだ勝負の結果にこだわるの?」と言う“とまどい”だったのだ。勘違いも甚だしい、ぷん、ぷん。(努)確かに会長の料理はうまかった、うん。しかし、社長の料理にはおいしさに加え、“努力”という偉大なスパイスまでが加えられ(さすが社長だ!)それがまた格別な味だった(料理完成までの苦労話だけでオレ様は涙が出てきたのだ!何度も言うがオレ様は“社長派”だ!!)
会社のトップ2人(あえて並べてやった)が料理を作り、みんなで楽しむ。そのことでパワーを蓄えこれからの放送に生かそうと誓い合う。それで十分価値があった。
だからあえて司会をつとめたオレ様は、勝ち負けにこだわらずその場を収めてやったのに・・・。
まあ、細胞分裂のごとく社長派がどんどん増え続ける中で危機感を抱いているのも解らなくもないが・・・文章の中だけでも楽しませてやろう。うん、きょうのオレ様はやさしいぞ。(笑)
パーティー当日はあまりの盛り上りで、近所の方々には迷惑をかけてしまった。大変申し訳ない。お詫びに若手には頭を丸めさせたので、許して欲しい。
でも、近所の皆さんにはあのパーティーの盛り上がりで“KABの団結力”を感じてもらえたはずだ。その団結力を持って、皆さんが楽しめる番組発信につとめていくので、これからのKABにぜひ期待してくれ!!おっと、会長の話から大きく逸れたぜ、まあこんなもんか(笑)