我らが尊敬する絶滅危惧種のジャポニカ・セナガアナゴこと植田社長が先日、足を引きずりながら出社してきた。ヨッタラ、ヨッタラして歩く姿は尋常ではない。なんでも前の日、社内ゴルフコンペで、足をくじいたとか。それにしても少々、オーバーだ。アナゴ社長は、日頃、ボクのスコアを笑い者にしている。それなのに、このコンペではダブルペリア方式とはいえ、ボクよりかなり下だった。よほど悔しかったのか、スコアが悪かった口実に足痛を使っているフシも見受けられた。

ところが翌日、「痛風だった」と、足を擦りながら、現れた。これは本当に痛そうに見える。痛風というのは「そよ風が当たっても激しく痛む」というところからの病名だとか。患者の99%は男性。その痛みたるや、万力で締め付けられるように激烈だそうだ。いやあ、疑ってすまなかった。原因は、美味しい食事とアルコール、運動不足とか。アナゴ社長は、自ら「アルチュウ」というほど歩きまわる(老人徘徊という人もいる)のが趣味で、中毒状態にある。だから運動不足は原因ではない。となれば食い過ぎ、飲み過ぎが原因だ

話は全く変わるが、先ごろ、スマートで爽やかなパーティーに参加した。「旬の魚と野菜・果物を楽しむ会」という。田崎市場の仲卸会社など関係者の主催なので、来賓の祝辞が延々と続くに違いないと覚悟していた。見事に挨拶は一切なし。これこそお客様第一だと感心した。お客は挨拶を聞きに来たのではない。食事を楽しみに来たのだから

ボクの隣席は魚の養殖会社「拓洋」の山本宇宙社長だった。名前が「宇宙」というのも凄い。初対面だったが、話には凄く興味をそそられた。なんでも天草の六か所でタイを、奄美大島や鹿児島でマグロを養殖。さらに天草でもマグロの養殖を始めたとか。マグロにはサバ、アジ、イカ、サンマなどの新鮮な餌を与える。天然マグロの中トロは一匹で2、3割しかないのに、養殖だと6、7割も取れ、近海ものより値段は高いそうだ。

だからといって肥満魚とかコレステロールの塊だと思われては困る。マグロは回遊魚で、餌をたっぷり食べて太ってから長い旅にでる。その習性を生かして養殖する。いわば長旅に出る寸前の状態で出荷するわけだ。4、5年で50kgから100kgに成長する。ある寿司屋に聞いたら「横に並べると天然ものとの違いはわかるが、寿司に握るとほとんど分からない。味も昔にくらべると、美味しくなった」そうだ。

そこで、はたと思い当たった。アナゴ社長は養殖マグロ状態にあるのではないか。どこか長旅に出るのかどうかは知らないが、美食とアルコールに首まで浸りきっている。そうするとアナゴ社長の身体の6、7割は中トロだろう。大トロもかなりあるか。うえっ、気持ちが悪い。食欲もなくなってきた。やはり「煮ても焼いても食えない社長」という噂は本当だったのだ。本人は「痛風は血統だ。オヤジもそうだった」とかなんとか言っているが、どうだか。あっ、こんな比喩をするのはよくない。養殖マグロが気の毒だ

ヤッちゃんは「痛風アナゴか。ウワッハッハ」と大笑いしている。病人を笑い者にするなんて、さすが社長派のヤッちゃんだ。ちなみにアナゴ社長は、その翌日には「治った」と自慢していた。単純な人は回復も早いのか。再発しないよう、祈っておこう。

ヤッちゃんのタメ口

おいっ!オレ様が社長様の痛みについて笑っただと?オレ様と社長様のコンビネーションを崩すために“離間の計”に出てくるとは…こしゃくな!ついさっき社長様とは「仕返しをしなければ」と作戦を練った所だ。“社長派”の怖さを思い知らせてやる。会長楽しみにしていろよ!ふっふっふっ。
それはそうと、天草の養殖マグロの話はオレ様も気になっていた所だが、会長のブログを読んでますます食べたくなった。そう言えば、最近忙しすぎてマグロを食べてないぞ!!
仕事の頑張りすぎで腰も痛めてしまった。そのおかげで会長の前でも“お詫び”してるような姿勢になるのが何より嫌だ!!そうだ、会長に提案してやる。これからKABの社員は高校野球や夏のイベントに向けて大忙しとなる。そんなみんなに得意の料理の腕前を披露してマグロをご馳走してはどうだ!みんな頑張ってるんだから。うん、オレ様は仲間思いだな~