ハナシノブが満開と聞いて、梅雨の合間を縫って探しに行った。高森町の「阿蘇野草園」。園内のあちこちに咲いていた。花はキキョウを1cmから1.5cmぐらいに縮めた形で、円錐形に咲き誇っている。青紫色で、何とも言えず可憐な感じだ。名前がどことなくロマンチックで、いいではないか。花言葉も「君を待つ、来てください」ということで、いかにもいわくありげだ。もっとも名前の由来は、葉の形がシダ植物のシノブを思わせるからということで、色気はない

このハナシノブは阿蘇の山麓にしか自生せず、いまや絶滅危惧種に指定されている。心ない人達の盗掘が続いたためとか。でも園内には沢山の鉢植えが栽培されている。毎年、今の時期にはハナシノブをめでつつ音楽を聴く「ハナシノブコンサート」を開いている。そのための鉢植えだそうだ。ところが、今年は口蹄疫の影響で、中止になった。

園内には同じ絶滅危惧種のツクシマツモトも満開だった。こちらはハナシノブが楚々としているのに比べ、相当、派手な花だ。直径5cm前後で、深紅色の花弁は、一枚一枚がハート型で、5枚ひと組になっている。マツモトという名前は、花の形が歌舞伎役者の松本幸四郎の紋にそっくりというところから名付けられた。やはり阿蘇山麓に自生しているが、自然のままでは、なかなか見られなくなった。

阿蘇地方の花屋さんや物産館などでは、ツクシマツモトとそっくりの鉢植えが沢山、売られている。よく聞いたら、ツクシマツモトを原種とした園芸の花で、マツモトセンノウという名前だそうだ。それだけに、ちょっと見ただけでは、なかなか見分けにくい。

これだけではない。マメ科のクララという花もかなり咲いていた。阿蘇の高原でよく見られるが、毒草なので、放牧された牛も食べない。こちらは絶滅危惧種である蝶々のオオルリシジミが食べる。このチョウは以前は九重山系と阿蘇地域で見られたが、現在では阿蘇地域だけだ。クララの花穂に産卵し、幼虫は花を食べて育つ。残念ながらオオルリシジミは見つけられなかった。

もっとも珍しかったのがオニノヤガラ(鬼の矢柄)で、一か所に7本もあった。50cmから1mぐらいの赤褐色の茎がまっすぐ伸び、葉っぱはない。頂上に黄褐色で壺状の小さな花が咲いている。奇怪な草(?)で、鬼が持つ弓矢の矢に似ていることから、名付けられた。ちゃんとしたラン科だが、葉緑素を持たず、菌類のナラタケに寄生して育つ。野草園の人も4,5年ぶりに見たそうだ。

こう書くと、いかにもボクは博覧強記で、物知りのように見えるだろう。もちろんボクは知性と教養の塊だが、初めて見た草花ばかりだ。なぜ詳しいかと言えば、野草園の若い女性に案内してもらい、詳しく説明を聞いたからだ。ともあれ、ボクの知識の袋はまた膨らんだ。もう忘れることはないだろう。みなさんにもぜひ見に行ってもらいたい。

花の話を書くと、前の担当者のコケボウは不機嫌になった。なにせチューリップとバラの違いくらいしか分からないからだ。さてヤッちゃんはどうだろう。彼の詳しいのはオートバイぐらいだから、やはり不機嫌になるかもしれない。でも知ったことではない。

ヤッちゃんのタメ口

ふっふっふっ。きょうは人間的に“華”のあるオレ様にふさわしい“花”の話題でくるとは。「策士、策におぼれる」とはこのことだな!ましてやコケボウとオレ様を同じにするなんてスイートな奴め!!
オレ様は“花”や“草木”が大好きだ!ハワイのマウイ島に行った時は、非常に珍しい花“シルバーソード”を見て感動したし、家の庭や草花の手入れはオレ様の癒しだ。まして、趣味のオートバイでのツーリングとなると、その土地の花を始めとする“自然と出会うこと”が目的だ。最近は庭のレモングラスを採って入れるハーブティーが、日々社長様のために奮闘してくたくたになっている(まあオレ様は社長派だから苦にならないが…)オレ様の心と体をリフレッシュしてくれているんだぞ!!
そうだ、今度会長にオレ様特製のハーブティーなんぞをふるまってやろう。これからちょっと会社PRのために頑張ってもらわないといけないしな。うん、オレ様はやさしいぞ。