一度でいいから乗ってみたい列車があった。さしたることではない。単なる「納涼ビール列車」だ。憧れていたところに、JR熊本駅からお誘いがあった。あいにくの梅雨空だったが、構うことはない。熊本駅から三角駅の往復の約3時間。弁当付き、ビールは飲み放題で、5千円だとか。ご招待ということで、飛びついた。

ところが、セナガアナゴこと植田社長も「オレも行きたい」と言いだした。さらに自称、社長派の報道局長と報道部長までが、悪乗りして同行したいと名乗り出た。ちょっと待ってくれ。会長(ボクのこと)に社長に報道トップの4人が、一緒に会社を留守にしていいものか。ボクは心中、反対だった。しかし、アナゴ社長は「ビール列車と仕事はどちらが大事か。駅前テレビ局としてはJRと付き合うほうが大事だ」と屁理屈をこねた。ボクも直ちに賛同した。この際、仕事なんぞ、どうでもいいや

出発は夕方の6時25分。気が焦ったボクは他の3人を差し置いて、30分前には駅に駆け付けた。ビールだけでは腹が膨れると思い、日本酒とつまみにアユ蒲鉾を買い込んだ。準備は万端だ。遅れてきた3人も思いは同じと見えて、それぞれつまみなどを買い込んできた。コップに生ビールをなみなみ注いで、さあ出発だ。

念のために断わっておくが、単に遊びのためだけに乗ったのではない。ちゃんとニュースで流すためにカメラマンと助手も同乗した。ただ、この2人はビールを一滴も飲むことなく、ひたすら撮影。ニュースの時間に間に合わせるために、宇土駅で下車してしまった。残った3人のダラ幹(ボクは除く)は、ひたすら飲んで騒いだ。こんなことでいいのか。ボクは心が痛んだが、瞬時にして仕事のことは、忘れてしまった

あいにくの小雨だったが、車窓からは、島原半島が間近に見える。JRの人の話では、晴れた日は普賢岳に沈む夕日の眺めが抜群だとか。なにせ三角線に乗ったのは、小学生の時、臨海学校に行った時と、高校時代、天草にキャンプに出かけた時だけ。つい遠い郷愁にかられた。車内はもちろん、禁煙だったが、待ち合わせで停車するたびに、ホームで一服。これがまたこたえられない。

三角駅では地元の人達が大歓迎。2組のフラダンスチームが美技(?)を披露してくれた。駅前には10ぐらいの露店も並んでいた。早速、帰りの酒宴のために、カニ、カイ、シャコ、てんぷらなどを買い込んだ。みんな美味しく、ビールの味も引き立ててくれた。おかげで、肝心の弁当は手つかずのまま。行きつけの飲み屋のお土産に化けてしまった。まあ、それでもいいか。

このビール列車は、9月3日までの金曜、土曜日を中心に17本、運行される。かなりの人気らしい。ボクも再度、行きたいものだ。人数がそろえば、特別に運行することも可能だそうだ。

あっ、そうだ。FIFAワールドカップの日本対パラグアイ戦は残念だった。日本が押していただけに、悔しさもひとしおだ。このことを書いておかないと、サッカー病のヤッちゃんにドヤされる。お陰で、この原稿も寝ぼけ眼で書くハメになった。

ヤッちゃんのタメ口

いや~っ、ワールドカップの日本代表は残念だった!良く頑張っていただけにとても悔しい!!みんなもがっかりしたと思うが、この悔しさを今後日本サッカー界がどう生かしていくのか?これからもエールを送り続けようではないか。
さて、会長もたまにはいいことをするな。寝ぼけて書いたにしては良い内容だ。ビール列車に“ただ飲み”“ただ乗り”に行ったようで、実は社員のことをしっかり考えてるんだな。
と言うのも、文中にある「人数が揃えば特別運行も可能」「ボクも再度行きたいものだ」
あの言葉はKABの社員に向けての言葉のはずだ。そう「日頃頑張ってくれているみんなを招待したい」。いいじゃないか、いいじゃないか。オレ様たちが夜遅くまで働いている中で(その日はオレ様も当然のごとく残業をしていた!)“ただ酒”を飲みにいってる訳ではなく、ちゃんと社員のことを考えているとは。さすが会長様、懐が深い!!(たまには誉めてやらないとすねるからな)これから高校野球や選挙、夏場開催のイベントに向けKABの社員はまさに大忙しだ。夏場を乗り切ったあとの会長の一声を、みんなで待つことにしょうではないか!!