九州学院が熊本県勢の心意気を見せてくれた。全国高校野球選手権大会の準々決勝で、東海大相模に敗れはしたものの、その前の3回戦では鹿児島実業を破り、堂々のベスト8入り。熊本県勢としては1996年に熊本工業が準優勝を成し遂げた時から14年振り。九学にとっては実に47年振りのベスト8ということになる。まさに、壮挙ではないか。いくら高校野球嫌いのボクでも感動せずにはいられない。
まずは対鹿実戦。試合前の下馬評では鹿実の実力の評価は高く、「九学もここまでか」と思われていた。所が3回に4点を先制し「この調子なら勝てるかもしれない」という期待を抱かせた。9回には同点に追いつかれてしまったが、延長10回で再び勝ち越し。
九学ナインは頑張った。3試合連続完投した渡辺投手、7回にホームランを放った4番の1年生・萩原選手。決勝打を放った下田選手など、選手それぞれの活躍ぶりは枚挙にいとまがない。まさに、全員野球の見本みたいなものだ。KABの社員たちもこれくらい働いてくれたら、ボクの苦労も半減したはずだがなあ。ヤッちゃん聞いているか?
鹿実戦の前に知人が「これは西南戦争ではないか」といった。対鹿児島という意味では、確かに西南戦争の再来かもしれない。ボクは本当は第3次西南戦争だと思っている。
一次はいうまでもなく明治初期の本物の西南戦争だ。しかし、この時は厳密な意味での熊本対鹿児島の戦いではなかった。何しろ西郷隆盛は祖先をたどれば菊池出身だし、薩摩軍に参加した熊本県人も少なからずいたからだ。あの戦いは政府軍対反政府軍というのが本当だろう。
第二次西南戦争は何か。ボクは九州新幹線の誘致合戦だと思う。新幹線の開通は時代の流れからいえば避けて通れるものではない。それなのに、何と八代―鹿児島間が先に開通してしまった。これは鹿児島の政治力の勝利というほかにないのではないか?もっとも新幹線開通での福岡一極集中の懸念から誘致に消極的だった熊本県内の政財界の姿勢を考えると、熊本対鹿児島の対立という観点からは若干ずれてくるかもしれない。
一次、二次と比べると規模は小さすぎるかもしれないが、九学対鹿実は第三次西南戦争といっても全く(?)違和感はない。そして、九学の勝利で熊本は見事に鹿児島を実力で屈服させたのだ。文句なしに第三次西南戦争は熊本の勝ちで終幕した。「偏見に満ちた郷土愛の見方だ」とおっしゃる方がいるかと思うが、その批判は甘んじて受けようではないか。
. さて19日の準々決勝での東海大相模戦。渡辺投手が怪我で退場、凡ミスがでるなど、不運な試合展開となった。それでも毎回のように出塁し、3点をもぎ取った。10対3の大差ではあったが、九学の健闘ぶりは見事だった。高校野球は運不運に左右されるだけに、致し方のない敗戦ではあった。
ところで、KABではこれまで九学の戦いを応援実況中継してきた。この中継は簡単なようだが、編成業務局など番組を支える社員たちにとっては、大変な作業なのだ。そして縁の下の力持ちだった社員の長い夏もついに終焉した。ご苦労さまでした。

ヤッちゃんのタメ口

さすがの会長も九学ナインの活躍がうれしいようだ。夏休み中で県外に出かけているにもかかわらず「九学ナインのことをコラムで書かせて下さい」とオレ様に電話してくるなんて。うんうん、良い心掛けだ。旅館の便箋にびっしり書かれた“手書原稿”をパソコンで打ち直すのはちょっと大変だったが…。九学ナインの活躍にオレ様の部署(編成業務局)をはじめKABの社内では連日熱い戦いが繰り広げられた。応援実況の実施に向けての番組編成の準備やCMの差し替え…などなど、応援実況の放送に向けてみんなが一丸となって頑張った。先日は社長様が心配されて我々の様子を見に来られた。
九学のみんなどうもお疲れ様!みんなの活躍に負けないように、オレ様たちも精一杯頑張った。会長、だからKABのことは心配せず日頃の疲れをゆっくりと癒してくれ。オレ様たち立派な社員がいるんだから!!