先週、広報担当のヤッちゃんから「次のコラムは相棒という題で書け」と命令された。なぜかというと、10月からKABの人気番組、水谷豊主演の「相棒」のシーズン9が始まるからだという。要するにボクのコラムを番組宣伝に使うということだ。冗談ではない。心血を注いだボクの作品を、単なる宣伝物に使われてたまるか。ボクは直ちに拒否した。

それで引き下がるヤッちゃんではない。まずは「会長のコラムは人気があるので、取り上げてくれれば、相棒の視聴率はグンとアップする」と、ボクの自尊心をくすぐりにきた。ボクはつい、乗りかけた。だが待てよ。視聴率が上がらないと、ボクの責任にするという魂胆がみえみえだ。もし上がった時には「さすが人気番組。いい刑事ドラマだから」と言うに決まっている。その手に乗るか。

とたんにヤッちゃんの態度が、ガラっと変わった。「グダグダ言うんじゃない。いやだったら(アナゴ)社長から業務命令を出してもらう」と、今度は恫喝してきた。アナゴの威を借るヤッちゃんがいつも使う手だ。しかし、そんな脅しに屈するボクではない。ボクは段々、腹が立ってきた。こういう奴を「ちゃん」呼ばわりすることはない。これからは「ヤッコダコ」と呼ぶことにしよう。なんの中身もないくせに、アナゴの追い風に乗って舞い上がることだけを考えているからだ。

いささか溜飲も下がったので、「どんなことを書くのだ」と、一応、聞いてみた。ヤッコダコがいうには、KABのアナウンサーの「相棒」を聞いて、このHPに載せるので、見てくれ、だって。早速、拝見したところ、「相棒」とはモンチッチ、ビジネスバッグ、腕時計、名刺など手放せない品物ばかり。何だこれは。

そもそも「相棒」とは駕籠を一緒に担ぐ相手のことで、それから転じて、一緒に仕事をする仲間のことをいう。伝統ある言葉なのだ。「相棒」は、水谷豊が及川光博とコンビを組み、人材の墓場と言われる警視庁特命係で、難事件を次々に解決していく。謎解きとスリルとサスペンス溢れる番組だ。それを「モノ」にすり替えるとは、うちのアナウンサーの資質も落ちたものだ。そういったら「モノにしてくれという注文は私がした」とヤッコダコ。やっぱり資質、人格、知力、品性が落ちていたのはヤッコダコか。

それはともかく、ボクの相棒は誰だろう。よく考えたら、アナゴ社長しかいない。いや、待てよ。そう考えるのはボクで、アナゴ社長はボクのことをどう思っているのだろう。で、ヤッコダコに確かめてみた。ヤッコダコは「目の上のタンコブ、無用の長物、百害あって一利もなし、認知症の後期高齢者、退職勧告対象者、飲み屋街徘徊老人、虚言癖の元エセ経営者・・・」など、言いたい放題。えっ、アナゴはボクのことをそういう風に思っているのか。まあ、全くピント外れでもないか。いやいや、とんでもないことだ。結論からいうと、ボクには相棒はいない。だからヤッコダコが何と言おうと、ボクは相棒のことは一行も書けないのだ。

ちなみに新番組「相棒」は10月から水曜日の夜9時から。今は月曜日から金曜日まで、午後4時から前のシリーズの「相棒」を流している。どちらもぜひ、見てもらいたい。

ヤッちゃんのタメ口

“命令する”なんてとんでもない!天下の“会長様”に対して命令するなんて。
まあ、心が“太平洋のように広い”オレ様だから、資質だの人格だの何を言われようが気にしないが。それよりも、なんだかんだ言いながら“相棒”の番組PRをしっかりさせているオレ様の“広報戦略”は見事だ!うんうん、オレ様はいけてるぜ!!
しかし、アナウンサーがあんなにしっかりと“相棒”について考えたのに何も思い浮かばないとは会長も寂しい人間だな。ちょっと同情してやろう…と、いるじゃないか会長には素敵な相棒が!いや、正確には相棒ではなく“コケボウ”だが
おっと、こんなこというと1階から(注・オレ様のフロアは2階で、コケボウは1階にいる)コケボウのムチが飛んできそうだぜ!!
それにしても「相棒はいない」とはっきり断言するなんて会長は寂しい限りだな。
誰か、相手をする人や物…いやいや“相棒”になる社員はいないのか?
やっぱり“心が太平洋”のオレ様しかいないのかなあ?社長様に相談してみよう…