問題のクレーンこのところ眠れない夜が続いている。断わっておくが、仕事や金銭や恋愛関係のような高尚なことではない。昔、人気のある漫才で、「地下鉄の電車は何処から入れるのだろう。それを考えると、夜も眠られなくなる」というのがあった。ボクの「不眠症」(?)も似たようなものだ。

エレベーターで17階まで登る様子KAB社屋の3階のベランダから、JR熊本駅前の高層マンションの工事現場がよく見える。すでに21階まで外殻が立ちあがった。その外側に巨大なクレーンが据えられている。クレーンは工事の進み具合に合わせて、上へ上へと伸びていく。クレーンは巨大な円筒に支えられている。一体、どうやって円筒が伸びていくのか、不思議でならない。もうひとつ、クレーンの操作はどこでやるのか。もし上で操作するのなら、運転手は円筒の中を毎日登っていくのだろうか。いろいろ考えているうちに、夜も眠れなくなったのだ

マンション建設は、KABの社屋を建てた戸田建設が担当している。そこで意を決して、建設現場を見学できないか、頼んでみた。恐らく断られると予想していたが、快諾してくれた。畑中靖博作業所長の説明を聞いた後、現場へ。外壁に取り付けられたエレベーターで17階まで登った。

一生懸命担当者の話しを聞く様子そこから見た円筒は直径1.7mある。実はクレーンの運転所の真ん中に、円筒が入る大きさの穴があいている。そこに自らのクレーンで長さ4.5mの円筒を吊り上げて入れる。ボルトで固定してジャッキで運転所を押し上げる。この作業を3回繰り返すと円筒は13.5m伸びる。ちなみに建設が終了した後は、運転所を4.5m下げ、上に突き出た円筒をクレーンで降ろす。この作業を順次、繰り返していけば、運転所は地面まで降りれる。

もうひとつの運転手の謎だが、こちらはエレベーターで運転所に一番近い階まで登る。そこで渡り廊下を伝って、円筒のところまで行く。そこで一人が通れるだけの穴に潜って入る。あとはタラップを伝って運転所まで登ればいい。そこは冷暖房はもちろん、トイレ、テレビ、休憩所つき。弁当持参で、一日中、なかで過ごす。ボクの疑問は全て解決した。これで今夜からは安眠間違いなしだ。

ところでこのマンションは6日間で1階ずつ高くなっていく。柱、梁、床、バルコニーなどの部品は福岡と鹿児島で作られ、現場では積み木を積み上げるようにしていくだけだ。この作業で来年4月には35階建ての外観が完成する。高さはもちろん県内一で、123mになる。17階からの展望は予想した以上に素晴らしかった。最上階からの眺めは、さらに素敵だろう。マンションはほとんど予約済みで、あと十数戸しか残っていないそうだから、お早めに。まあ、ボクには縁がないか。

12日からはJR熊本駅に面した壁面に、新幹線に乗ったサンタクロースの巨大なイルミネーションが輝く。年明けにはウサギに代わるとか。しばらくは熊本の新名所になるだろう。戸田建設も粋だなあ。KABのニューストレインで、このイルミネーションの他にも建設作業の状況などを、適宜、放映してくれることを希望している。でも本当に報道がやってくれるかどうか。なにせあそこはアナゴ社長派の巣窟だから

ヤッちゃんのタメ口

きのうの夕方、忙しいオレ様のもとに突然会長がやって来た。「あの~」恐る恐るオレ様に声をかけて来た。社長様派とは言え“心が太平洋”のオレ様はとてつもなく忙しかったにもかかわらず「何ですか?」と笑顔で応えた。すると、「あすの午後お時間が空いているでしょうか?」と物腰柔らかに、あの“見えにくい目”を武器に笑顔で尋ねてきた。
敏腕広報のオレ様に空いている時間などある訳がない。(実際に会議が入っていた…)とは言え、会長直々の頼みだと思うとむげに断るのもかわいそうだ。会議のスケジュールを調整して付き合ってやることにした。うん、オレ様はやさしいぞ!!
そして、きょう何をするのかと思えば「JR熊本駅前に建設中の再開発ビルを見学に行くので付き合って欲しい」と頼み込んできた。ここで断ると権力の欠片を武器に嫌がらせをされるかもしれない。オレ様はおとなしく付き合う事にした。ところが犠牲者がもう一人。KABが誇る才色兼備の舩津アナ。取材やナレーションなどオレ様並みに忙しいにも関わらず、やさしい彼女も会長から声をかけられたので付き合う事にしたらしい。
20101110_4そんなかんなで、水戸黄門に付添う助さん・格さんのごとく、オレ様と舩津アナが建設現場の見学に付き合うことになった。
「なぜ急にビルの見学を…」オレ様は疑問に思いながら後をついて行ったが、ふとひらめいた!あの再開発ビルには分譲タイプのマンションも建設される。そうかっ、オレ様たち社員の頑張りに感謝を込めて、1部屋購入して社員の集う場所を提供しようと言う考えか!!やるじゃないか会長!それでこそ元トップだ!!オレ様の心の中はワクワク感と猛烈な感動で膨れ上がった。「いったいどんな部屋を選ぶんだろう…」会長の背中が頼もしく見えた所、担当者への質問のほとんどが「あのクレーンの円筒はどうやって伸びるのか?」だった。おい会長…知りたいのはクレーンだけなのか…他に知りたい事はないのか…。
一瞬でも尊敬したオレ様はいったいなんなんだ…。クレーンだけでいいのか…。