「ついに」と言うべきか、「やっと」と言うべきか。待ちに待っていたものが出た。まあ、そんなに大げさなものではない。「愛煙家通信」のNo.2が発刊されたのだ。No.1が出た時、これは世間の盲目的、狂信的な禁煙・嫌煙論者から激烈な指弾、攻撃を受けて、大変な事態になると思った。ひょっとしたら抗議デモが出版社に押し掛けるかもしれない。ましていわんやNo.2が発刊されるなんて、考えられないことだ

ところがやはり世間は広い。バランス感覚のとれた健全かつ良心的な精神の持ち主は、辛うじて生き延びていたのだ。筆者は作家の筒井康隆、浅田次郎、畑正憲、評論家の西部邁、脚本家の倉本聡、漫画家で江戸風俗研究家の杉浦日向子、コラムニストの山本夏彦など、No.1に負けず劣らず、そうそうたる人達が揃っている。愛煙家が中心だが、タバコを嗜まない人もいる。そうした人たちが、ボクが日頃、感じていること、考えていることを代弁してくれている。これを喜ばずにおられようか

その内容をいくつかご紹介しよう。筒井康隆は、タバコの効用について「タバコは人間を穏やかにして情緒的にするんですよ。だから、これほどまでに露骨な喫煙者イジメ、喫煙者差別にも耐えていく精神的余裕を持っている」「私が八十歳、九十歳になったら、『先生、健康の秘訣は?』なんて聞かれると思うけど、答えは『酒とタバコ』ですよ。ストレスがあるっていうのが、人間には一番の病気の原因ですね。ストレスがあると人間いっぺんに老けますよ」など、山ほど列挙している。

倉本聡も「煙が立ち上り、時折それを口へ運んで吸い込む、という連鎖行動がないと、創意が全く湧いてこない。いわば煙草というものを媒介に、創作の神様が下りてくる。“北の国から”という二十一年続いたドラマは、四十三万本のマイルドラークによって書くことが出来た。それでも百害あって一利なしと云うか!」だって。ボクも物書きのはしくれとして、よく理解できる。さらに続けて「最近の僕の最大のストレスは、煙草のことで一々気を使わなければならないことである。多分このストレスは僕の免疫力を弱め、僕の健康への最大の障害になっている気がする」。フムフム、これも納得だ。

もちろん中にはタバコをやめたいと言う人もいる。落語家の柳家喬太郎もその一人だ。しかし、彼は最近の嫌煙禁煙運動の過熱ぶりについて「ちょっとばかりヒステリックに過ぎないか。中世ヨーロッパの魔女狩りかと言ったら言い過ぎかもしれないが、煙草喫みからすれば、もはや殆ど迫害である」と位置付けている。そのうえで「『愛煙家通信』は当然の如く発禁となり、発行者、編集者、執筆者は全員逮捕され、読者は罰金を科せられる。バックナンバーは、闇で高値で取り引きされるのだ。…そんな風になりそうだからさ、今煙草やめると、何かに屈したようで、嫌なのよ」だって。何となく禁煙できない言い訳のようにも聞こえるが、気持ちはよく分かる。

断わっておくが、ボクは何も過激な内容を紹介したのではない。むしろ、穏便、穏健な内容を選んだだけだ。気が弱いボクには、とても書けない。そうだ、No.3にも期待しておこう。ちなみに買い置きしていたタバコは随分、減ってきた

ヤッちゃんのタメ口

きょうは珍しく原稿の提出が遅いと思ったら(“肉食系トリオ”のお姉さまの1人がオレ様に代わって「遅い!」と一喝して下さった。もちろん会長はシュンとなっていたが…)タバコの内容だったからいろいろ悩んでしまったらしい…いったいどれだけタバコが好きなんだ。しかし、このコラムを書き終えた事でかなりの満足感があったらしい。オレ様の近くの椅子に腰かけうれしそうにしていた姿が意外にかわいかったので、写真を掲載してやろう。
そもそもオレ様的にはどうでもいいのだが、最近「会長の姿を見ない」とか「会長のCMを見たい」などと不届きな声がオレ様のもとに寄せられてくる。正直オレ様としては“社長様”にどんどん露出していただき時代が変わった事を教えてやらなければならないのだが、社長様は会長に気を使われて前に出ようとされない。ファンのみんなの期待に応えるのもオレ様の仕事だから、会長の写真でまずは勘弁してくれ!
そうそう、このコラムがあと2回で300回になる。コケボウにしつけられながら良く頑張ってきたな。300回記念にコケボウが久々に筆を取ってくれるらしいから(コケボウ頼んだぞ!)みんなも期待してくれよな!!

満足気な笑顔の会長

※満足気な笑顔の会長。ちなみに、座っているのは編成業務局長席だ!!