いよいよ九州新幹線の全線開通が間近に迫ってきた。いろんな記念イベントが目白押しだ。KABも3月19日に行われる「城下町くまもと 時代絵巻」にかかわり、舞台裏で動いている。一部ではKABの祭りのように受け取られているが、これはあくまで県民挙げての祭典であり、KABはあくまで黒子でしかない。ところがこれが大変なのだ。

時代絵巻の話が熊本県と熊本市から正式に持ち込まれたのは昨年の12月に入ってから。実施まで年末年始を挟んで100日ぐらいしかない。それなのに「カネなし、人なし、知恵なし、時間なし」というのが実情なのだ。すこしでも責任感のある会社や団体ならば、絶対に引き受けるはずがない。KABとしてもやれるはずがない。ところが、熊本駅と熊本城を結ぶイベントは時代絵巻しかないという。

福岡、鹿児島では県民挙げて開通祝いを盛大にやるそうだ。それなのに初めて新幹線が通ることになる熊本で、何もないで済まされるのか。それでは熊本は福岡、鹿児島にバカにされるのではないか。熊本県民の意地誇りもどこにあるのかと、言われかねない。アナゴ社長はじめKABの社内でも大いに悩んだ。出てきた結論は、KABが泥をかぶってやるしかないだろう、ということだった。

とにかく走りながら考え、計画を練り、資金を集めるしかない。まず各界を代表する人達に発起人をお願いして回った。全員が、時代絵巻の趣旨を理解し、賛同してくれた。続いて実行委員会を選任。これも反対する人はいなかった。おまけに熊本青年会議所が総力を挙げて協力してくれることになった。実に有難いことだ。

問題は資金集めだ。概算してみると2千万円から3千万円はかかりそうだ。県も市もそれなりの資金を出してくれることになったが、とても間に合う額ではない。こうなれば直接、会社回りをするしかない。アナゴ社長は長身をくねらせながら、ボクは老骨に鞭打ちながら、会長、社長、支店長クラスを訪ね歩いた。熊本第一信用金庫はお願いに行った数日後に、時代絵巻の意義や意味にいたく同感して二百万円の協賛金を決めてくれた。再春館グループも何らかの形で協力してくれると約束してくれた。

いかにもトントン拍子で進んでいるように見えるが、そうはいかない。新幹線イベント関係で、いくつもの団体が資金集めに走りまわっているし、年度末が近く、協賛金の予算がないところも多い。「そこを何とか」と頭を下げて回るうちに、ボクは詐欺師になったような気分になってきた。断わっておくが、ボクは詐欺をしているのではない。熊本を愛する人たちの善意に頼り、浄財を集めているのだ。

持ち時間はますます短くなり、青年会議所のメンバーも資金集めに走り回ってくれることになった。それでも資金が不足するのは目に見えている。そこで会場警備や交通整理などの運営ボランティア、協賛企業、個人募金を公募することにした。早速、9日の熊日に全面広告も掲載してもらった。果たして効果があるのか。そろそろ夜逃げの準備でもしておくか。日々、ボクの繊細な心は揺れ動いている。ヤッコダコも十万円ぐらい寄付してくれ。そうそう、時代絵巻の具体的内容については、後日、ご紹介する。

ヤッちゃんのタメ口

そうだったのか。最近、会長がこのコラムのタイトルがごとく“うわごと”のように「カネ~、カネ~」と呟いていたのは…。確かに、会長のスケジュール表を見ると毎日のようにどこかに出かけているが、オレ様はてっきりお茶でも飲みに行っているぐらいにしか思っていなかった。すまん、会長!そんな苦労があるとは全く知らなかったぜ
オレ様としたことが、ベリーベリー反省だ!!逆にそれだけの苦労の様子を、オレ様をはじめ社員に見せないとは、だてに一度はトップに登りつめてはいないな。やるじゃないか会長!ほんのちょっとだけ見直してやろうじゃないか。
認める所は素直に認める。うん、オレ様はきょうも相変わらず“心が太平洋”だぜ。
今回はオレ様にこんなにまで誉めてもらえて良かったな。これを励みに頑張ってくれ。
くれぐれも社員から無理やり寄付を募って、ただでさえ少ない会長派を失くさないようにな。
そうそう、時代絵巻では“運営ボランティア”も募集しているから、興味のある方は事務局まで連絡を!!(※ボランティアの募集は終了しました)