数日前の夜、ドーンと地鳴りがして家が揺れた。とたんに東日本大震災の惨状が頭をよぎり、恐怖心にかられた。震度3。普通なら何と言うことのない揺れだが、連想心理というのは恐ろしい。被災地では連日、震度4,5の余震が続いている。気の小さいボクならいたたまれないだろう。

私ごとで恐縮だが、ボクの息子の家族が、浦安市に住んでいる。大震災の時は相当、揺れたが、幸い室内には被害はなかった。ところが液状化現象で、道路には水があふれ、ガタガタに。水道もガスも止まり、排水管も詰まった。乳児が居るため、生活できず、一週間ほど嫁の実家に「疎開」した。先週末、なんとか帰宅することができた。ところが街に人影はまばら。まるで廃墟のようだそうだ。

大した被害のない浦安市でさえこんな状態だ。東北の被災地の過酷さは想像をはるかに超える。瓦礫が取り除かれ、道路は何とか回復したようだが、これからの復興にはどれだけの時間がかかることか。二万人を超える死者・行方不明者のことを考えると、町の復興はできるのか。一説によると10兆円から20兆円の復興資金が必要だそうだ。そんな中、避難先で、笑顔で走り回る子供達の姿に、感動を覚え、気持ちが和んだ。やはり子供達の活力は凄い。未来への展望を垣間見るようだ。

もう一方の福島第1原発事故。周辺部の人達を今度は風評被害が襲っている。政府は放射能が暫定基準値を超えたとして、ホウレンソウや原乳の出荷停止を決めた。「当分の間、健康被害はない」というのに、矛盾ではないか。原発の復旧工事が完了し、放射能漏れが終わるまでは、万全の警戒が必要なのは当然だ。それにしても放射能被害は目に見えず、感覚的にも捕らえられず、人々に恐怖心を与える。まるで妖怪が徘徊しているように思える。辞書では妖怪を「何が化けたのか分からないが、人を驚かす不思議な変化を見せるもの」とある。まさにその通りだ。

ちなみにボクも社内では「ヨウカイ」と陰口されている。なにもボクを妖怪扱いすることはなかろう。怒ったボクは元凶と見られる社員(決して広報担当のヤッコダコではない)を捕まえて糾弾した。ところが彼が説明するには「ヨウカイではない。認知症気味なので、ヨウカイゴ(要介護)と言っただけ」だって。これも酷いではないか。あっ、つまらないことを書いてしまった。

ともあれ妖怪に対しては、国民も政府も情報を冷静沈着に分析し、対応するしかない。不必要な恐怖心や警戒心は、いたずらに妖怪をはびこらせ、風評被害を拡大するだけだ。風評被害はあくまで人的災害であり、決して許してはならないものだ。

もうひとつ。被災地への心配りから、いろんなイベント、祭り、祝い事などの自粛が相次いでいる。ある程度の自粛は当たり前だが、ボクには過剰過ぎるように思える。これでは国民の活力や経済力まで奪ってしまう。被災地の復興は、これからも長い間続く。これを支援するには息の長い努力が必要だ。ボクらの元気のいいところを示して、被災地を元気づけることも必要ではなかろうか。

ヤッちゃんのタメ口

19日・20日に入院中の父親の見舞いに、オレ様は東京に行ってきた。駅では下りエスカレーターを止めたり、一部の路線で電車の本数を減らして運行するなど節電への動きがあちこちで見られたが、オレ様が想像していた以上に生活への変化は見られなかった。
しかし、両親ともに「大きい余震が毎日のようにあるので、心配で眠れない」と話していた。実際オレ様も19日に松戸の実家で震度4の地震に遭ったが、正直驚いてしまった。
この余震の中で暮らす東北・関東の人々の心情を思うとなんともやり切れない感じだった。会長のコメントではないが、九州をはじめとする西日本はいま元気なはずである。
兵庫県の甲子園球場では選抜高校野球がはじまりはつらつとしたプレーを日本各地に届けている。熊本では桜が開花したし、九州新幹線も全線開業した。様々な元気を発信するにはもってこいだと思う。“元気の発信”にはいろいろな形がある。募金もそうだし、イベントの開催や、買い物による経済活性化もその1つだろう。
会長の言葉にのっかるのはちょっと癪だが、KABをはじめとする熊本からどんどん元気を発信し、被災した地域を元気にしようじゃないか!!