早いもので東日本大震災が発生して、来週で一カ月になる。復旧の足取りは遅く、福島第1原発の行方も定かではない。いまだに行方不明者の正確な人数さえ掴めない。つい、沈痛な気持ちになる。しかし、いつまでも自粛していていいものだろうか。大災害から3月末までに熊本市内の大手ホテルで一万人弱がキャンセル、熊本城の入園者も前年より37%も減少、夜の繁華街もガラガラというような話を聞く。息の長い支援策を考えると、やはりみんなで元気を出し、経済を活性化させ、景気を上昇させなければならない。

というわけで、ボクは花見を再開した。例年なら10件前後の花見が相次ぎ、ハシゴということも珍しくなかった。ところが、今年はサッパリ。最初の花見は、先週の土曜日の夜。さすがに白川のほとりで隠れるように、5,6人で、ひっそりとやった。もちろん、飲むのも控えめ。しかし、これではいけない。元気が出ないのだ。

意を決したボクは火曜日の昼休み、アナゴ社長をたぶらかして、社員たちと市内の立田山の中腹に出かけた。頭上にサクラが覆いかぶさり、眼下にサクラを見下ろす。サクラの名所の穴場だ。デパートでご馳走(?)を仕入れ、ブルーシートを敷いて、さて宴会だ。当然、後ろめたく感じた。しかし、桜吹雪の中、コップに花弁を入れて、○○を飲み干すと、日頃のモヤモヤも一度に吹き飛んだ。

その夜、某ホテルで大事な会議があった。一段落したところで、「所用がある」とか誤魔化して、早めに抜け出した。行く先は言わずと知れた熊本城夜桜がボクを呼んでいたのだ。20人以上の友人たちがすでに盛り上がっている。横のグループを見たら、知り合いの「飲み倒れ会」過熟女たちが気炎をあげている。別に打ち合わせた訳でもないのに、偶然の出会い。みんな思いは一緒らしい。ボクは二つのグループを行ったり来たりして、タダ酒を堪能した

翌日の夜。今度は同級生の友人たちの誘いで、熊本市役所最上階のレストランへ行くことにしている。熊本城を眼下に見下ろし、満開のサクラを楽しむ予定だ。恒例の花見だが、自粛という話はなかった。一日置いて、金曜日の夜も水前寺方面での花見の誘いが待っている。これで今年の花見は4回と半分になるはずだ。半分というのは土曜日の隠れて開いた花見のことだ。これで熊本の経済も少しは潤うだろう

それにしても、ついつい思いは東北の被災地に飛ぶ。中国の唐時代の詩人は「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」と詠んだ。花は毎年、似たように咲くのに、人は毎年、少しずつ違ってくるという意味だ。東北ではウメとサクラとモモの花が、ほぼ同時に開く。長かった冬を耐え抜いた人達は、盛大に花見を楽しむ。しかし、今年はそれどころではないだろう。犠牲者や行方不明者も膨大な人数に上り、まさに「人不同」でもある。さらにサクラの樹木そのものも流されたり、損傷したりで、こちらも「花相似」とはならない。唐の詩人もこうした事態は予想もしなかったに違いない。まさに無情を感じさせる

さて、ボクにできることはないか。ボランティア活動は体力的にも無理だ。そうだ。花見に行った回数だけ支援金を送ることにしよう

ヤッちゃんのタメ口

確かに震災の影響だろう。今年は表立って“花見”という言葉を聞かないなあ~。
オレ様は酒を飲めないほうだから(か~な~り弱い!ノンアルコールビールがオレ様のベストテイストだ)花見に行くとしても、もっぱら食べるのが専門だ。
日本全体がなんとなく沈んでいるのを気にしてか、普段は全く花見をしないというオレ様の知り合いは「今年は花見をしようと思います」と言っていた。熊本から東日本に元気を発信したいとの思いらしい。
と言うことで、オレ様も早速今夜は花見だ!!えっ、誰とだって?決まっているじゃないか、オレ様の可愛らしいパートナーとさ!!名前は「チョビ」と言うが…。
おい、会長。オレ様を花見に誘わなかった罰だ。チョビが喜ぶドッグフードをくれ!!