どういうわけか、ボクはゆっくりと食事をする。会社の仲間と昼食に行くと、食べ終わるのはボクがいつも最後だ。食事ぐらい、ゆっくりと楽しめばいいのに、みんな飢えた犬がエサをあさるようにガッツいている。だからみんなを誘う時に、「食事に行くけど、みなさん、エサを食べに行きませんか」と声を掛ける。みんな抵抗感なく、ついてくるから不思議だ。

実はボクはネコ舌なのだ。子供の頃、育った家がバカでかくて厨房と食堂が遠く離れていたため、熱々の食事も届くころには、ちょうどいい熱さになる。それに慣れているためだ。というのは真っ赤なウソだ。本当は、前の会社にいた時、どの職場に行っても冷や飯を食わされていた。そのためにネコ舌になった。というのもウソだ。

本当は、暑がりの汗っかきなので、熱い料理を食べると、汗が噴き出てくる。それを避けるために、いつもフーフー冷ましながら食べる。当然、ネコ舌にもなるし、食べるのも遅くなるわけだ。もちろん、ゆっくり食べたほうが上品だし、美味しそうにも見えるという計算も働いている。一種の見栄っ張りかもしれない。

最近は、食事の量も減ってきた。一人暮らしのため、朝食は食べない。それでも昼食まで腹が減ったとは感じない。夜は薬(他人は酒とかアルコールという)を飲むので、まずご飯は食べない。別に意識してダイエットしているわけではない。お陰で体重も適正だし、まずまずの健康体だ。人間ドックに行くと、あちこち注意されることもないではないが、なに、そんなもの気にしなければいいのだ。

ところが世の中には大食漢がいる。会社の3階にいる某局長だ。食前、食後、食間に、口をモゴモゴさせている。いつも何か食べているようなのだ。先日、某局長と一緒に、お客さんを連れて市役所裏の某高級フランス料理店(洋風居酒屋という客もいる)に行った。肉食系暴力バアヤのいる有名な店だ。そこでフルコースを頼んだ。もちろんパンも付いてくる。ボクはパン一個で十分だが、連れの3人はひと皿ごとに、2個ずつぐらい食べている。ボクは唖然とした。

特に某局長は凄かった。東北にワンコそばというのがある。お椀にそばを入れ、食べ終わると同時に、店の人がそばを追加する。それで10杯とか20杯とかおかわりする。某局長は、それと同じことをパンでやるのだ。メーンの料理が終わり、これからデザートと言う時になっても、「パンください」。さすがのバアヤも口をあんぐりさせていた。なんでもこれまでの最高は8個だそうだが、某局長はこれに次いで7個を記録した。3人で20個近く平らげたのだ。

それ以来、某局長は「わんこパン」と呼ばれている。ちなみにパンは無料サービスだ。もちろん、わんこパンはそういうことに頓着しない。タダだと、食欲がより増進するようだ。バアヤはあまり来てほしくない口ぶりだった。でもわんこパンは人柄がいいし、明るい性格なので、行けば歓待してくれるだろう。この部分については保証の限りではないということを、付け加えておく。

ヤッちゃんのタメ口

「パンおかわり!」その気持ち、オレ様は痛いほど良く分かるぞ、うんうん。
「わんこパン」局長の行動は全くをもって正しい!料理がおいしいとパンがすすむ。逆にパンがすすむのはおいしい料理の証拠なのだ!だから会長と出かけた方々(含む「わんこパン」局長)は、真のグルメな方なのだ!!自慢じゃないが、オレ様も最初から最後までパンを食べ続けるが、特においしいソースと絡ませるパンの味は最高だよな~。思い出すだけでハングリーになるぜ!会長は今回のコラムの中で「唖然とした」と記しているが、本音は羨ましかったはずだ。「オレも若かったら!」と思っていたに違いない。
ちなみに「わんこパン」局長の趣味は「テニス」だ。ラケットを持たせるととんでもない機動力を発揮する。先日行われた合宿では、若さと元気さを誇るオレ様が散々振り回された。更に、「わんこパン」局長のしごき足を破壊された人物も出た。あまりのはりきりで自らの足を壊したことすらある。巷では「クラッシャー」の異名すら持っている人物だ。笑顔の裏に恐るべき姿を潜ませていると言う点では、会長と“同じ穴のむじな”だと思う。
会長、オレ様が警告しておく。「食後の運動にテニスはどうですか?」と笑顔で言われたら、間髪入れずに断るんだ!!そうしないととんでもない目に遭うぞ。オレ様からの“愛の忠告”だ。