世の中、思いもかけない人から、思いもかけない素晴らしい話を聞くことがある。学校や公園のトイレ掃除などのボランティア活動を中心にしている「熊本いいくに会」という団体がある。秋の熊本城や坪井川周辺での「みずあかり」にも熱心に取り組んでいるといえば、御存じの方も多いはずだ。この会では時々、ゲストを招いて「いいくに塾」という講演会をひらいているが、実に面白い話が多い

そのひとつ。葬儀関係の仕事をしている福岡の女性がいる。なんでもマイケル・ジャクソンの熱烈なフアンで、若いころ(いまも若いが)福岡でコンサートを開いた。ところが関係者が入場料を持ち逃げし、1億円前後の借金が残った。それを返すために、日夜の区別なく働いた。なにかいい仕事はないかと知恵を絞っているうちに、葬儀関係はどうかと思った。

どういうことかというと、葬儀は重なることが多いが、葬儀社は常に沢山の社員を抱えておくわけにはいかない。そこで葬儀社への人材派遣業を思いついた。高齢化社会で、需要はいくらでもある。さらに思い付いたのが、電話の受け付け業務の代行だ。葬儀社は本来なら24時間受け付けが望ましいが、そうするには人件費が掛りすぎる。彼女はその業務を1か所でまとめてやることにしたのだ。

順調に業績は伸び、借金も全て返済。いまや従業員1300人前後の大企業に成長した。隙間産業というのだろうか。だれでも思い付くものではない。あるいは女性特有のカンが働いたのかもしれない。

別の女性の話にも感銘を受けた。今は熊本在住だが、かっては東京・上野で馬料理店の女将をしていた。素敵な華熟女(間違っても過熟女と言ってはいけない)でもある。講演の題は「素敵な人生へのパスポート」。中身を若干、紹介しよう。

  • ①他人も自分も必ず死ぬと自覚する。人生は無情で刹那的だ。何事も死から逆算して行動しよう②目標を立てない。目標を立て、そのための準備から始めるのでは遅い。まず第1歩を踏み出すことが大事だ③生きる目標を探さない。目標が人間に与えられていれば本能的に分かる。落ち込んでいるときに探した目標は妄想でしかない④期待しない。期待すれば、期待はずれになることが多い。失敗は当たり前だ。自分が出来ることを精一杯やればいい⑤何事にもとらわれない。何事も執着するに値しない。やりたいことより出来ることに焦点を当てよう⑥自由に生きる。自由とは精神的依存から解放された心だ。得たものはなくなったり、失ってしまう。自分がなったものは一生続く。

講演要旨なので、分かりにくいだろうが、勘弁してほしい。断わっておくが、2人の女性は、ボクよりはるかに若い。なのに早くも精神的に老成しているような感じだ。想像するに、相当な人生的苦労があったに違いない。そのうえで悟りと行動力を得たのだろう。ボクは自分が小児病的に思えてくる。やはり女性は強いのだ。これからは足元にひれ伏して、教えを請うことにしよう。

ヤッちゃんのタメ口

“女性の強さ”についてはオレ様も十分実感している。オレ様の強い味方である“肉食系トリオ”のお姉さま(オレ様の席の斜めの前の可愛らしいお姉さまは、原稿の提出が遅い会長をしっかり睨みつけてくれていた)もそうだし、あの“コケボウ”もしかりだ。「これからは足元にひれ伏して・・・」って、社内で“コケボウ”や“肉食系トリオ”などと接しているときは十分ひれ伏しているように見えるが、オレ様の気のせいか?

そもそも会長は女性に弱いいや弱すぎる!!かつて、オレ様たち男性社員を“権力”を武器に散々こき使っていたくせに、女性社員に対しては・・・。まあ、ファーストコンタクトが“コケボウ”だったらしいから必然的に弱くなるのは仕方がないが・・・。その反動でオレ様たちに対して厳しくしたのだろう。その結果誕生したのが、社長様の先鋒として社員の期待を一身に会長と戦うことになった、オレ様“ヤッちゃん”なんだがな!! せっかく女性に教えを受ける気持ちがあるのなら、その10分の1でも男性社員に向ければもう少し“会長派”を増やせたのに・・・。まあ、今更言っても始まらない アフターカーニバル・・・後のまつりだがな!!